定例記者会見

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役員人事発表会見

2015年03月24日
中部電力株式会社

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三田会長挨拶

  • まず私から、この度の人事について申しあげます。
  • 正式には、6月開催予定の株主総会で、取締役として選任を得たうえで決定することになりますが、本日の取締役会において、私が退任して相談役となり、新会長に社長の水野明久(あきひさ)さん、新社長には副社長の勝野哲(さとる)さんがそれぞれ就任することを内定いたしました。
  • 東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を機に、わが国の電気事業は歴史的な転換点を迎えております。
  • こうした中で、当社は、水野社長の指揮のもと、浜岡原子力発電所の一層の安全性向上、電力の安定供給、経営効率化、さらには競争力の強化に向けた、さまざまな取り組みを推し進めてまいりました。
  • 一方、電力の小売り全面自由化や、送配電部門の法的分離、さらにはガスシステム改革の検討など、電力のみならずエネルギー全般を取り巻く事業環境の変化は、今後、一層激しくなっていくものと思われます。
  • 創業以来の厳しい経営環境の中で、当社はこれまで、経営基盤のさらなる強化を図るとともに、成長への布石を打ってまいりました。
  • 今後、いよいよ本格化する競争を勝ち抜いていくためには、成長戦略の実現に向けて、新たな一歩を踏み出していく必要があります。
  • こうした点を踏まえ、このたび、経営トップの交代を決意しました。
  • 新会長の水野さんは、みなさまご存じの通りですが、この5年間、社長として卓越した手腕を発揮し、私も全幅の信頼を置いて経営の執行を任せてまいりました。  
  • 特に、震災以降の厳しい経営環境の中で、多くの困難な課題に対して、適切な戦略と迅速な判断をもって対処してもらいました。今後は、会長として中部電力グループ全体の経営を担っていただきたいと考えております。  
  • 新社長の勝野さんは、現在、経営戦略本部長として、経営全般に広く関わっております。
  • 浜岡の安全性向上対策や電気料金の改定、電力システム改革、東京電力とのアライアンスなど、さまざまな重要課題に対して、まさに水野社長の右腕(みぎうで)として活躍してきました。
  • 東京支社長や岡崎支店長、さらには支店の工務部長も経験するなど中央情勢や現場の業務にも非常に明るく、バイタリティーあふれ、バランス感覚、判断力、幅広い知識などを兼ね備えた方であります。
  • 二人とも、人格、識見、力量とも申し分なく、引き続き厳しい経営環境ではありますが、安心して後を託すことができると考えております。
  • 正式には改めてご挨拶させていただきますが、新会長・新社長を何とぞお引き立ていただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
  • 私からは以上です。

水野社長挨拶

  • 水野でございます。
  • ただいま三田会長から発表がございましたように、本日の取締役会において、会長への就任について内定をいただきました。  
  • 大変光栄なことではございますが、エネルギー事業を取り巻く環境が激変する中で、会長という重い職務をお任せいただくことになり、身の引き締まる思いでございます。
  • 微力ではございますが、与えられた責任を全うできるよう一所懸命に務めてまいる所存であります。
  • 私は、社長就任以来、「変えるべきを変え、守るべきを守る」ということを繰り返し述べてまいりました。  
  • 特に、震災以降、当社を取り巻く経営環境が劇的に変化する中、従業員に対しては、変化をチャンスと前向きにとらえるよう話してきました。 
  • 一方、地域や社会からの信頼獲得のために、いかなる時でも「安全で安価なエネルギーを安定してお届けする」という公益的使命感を持ち続ける大切さについても伝えてまいりました。  
  • これらは確実に浸透してきており、成長戦略の実現に向けて、芽は着実に育ってきていると考えております。  
  • 5年間を振り返りますと、浜岡停止要請への対応やその後の安全性向上への取り組み、米国からのLNG調達、東京電力とのアライアンス、さらには34年ぶりの電気料金の値上げなど、非常に困難かつ厳しい決断の連続でありました。
  • そのような中でも、お客さまやお取引先のみなさま、役員や従業員、グループ企業など本当に多くの方のご支援、ご協力、ご理解をいただきながらここまで来ることができました。支えていただいたすべてのみなさまに改めて感謝申しあげます 。
  • 三田会長の紹介にもございましたとおり、新社長の勝野さんは経験豊富で、優れた判断力、行動力、バランス感覚を持った方です。明るく、常に前向きで、変化の激しい時代にあっても、さらに改革のスピードを上げて、会社をリード していただけるものと確信しております。   
  • 当社の取り組みはまだまだ道半ばであり、これまで打ってきた布石を確実に成果につなげ、当社グループのさらなる成長、発展を実現するために、今後、勝野新社長とともに経営のかじ取りを行ってまいりたいと考えております。
  • 本日はまだ内定の段階でございますので、正式に会長に就任した際に改めてご挨拶申しあげたいと考えております。 正式には改めてご挨拶させていただきますが、新会長・新社長を何とぞお引き立ていただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
  • 今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。
  • 私からは以上です。

勝野副社長挨拶

  • 勝野でございます。
  • ただいま、三田会長からお話がありましたように、このたび、社長の内定をいただきましたので、一言ご挨拶 申しあげます。
  • 電気事業は、まさに変革期の真っただ中にあります。電力システム改革については方向性が見えてきたものの、原子力の再稼働問題やエネルギーミックスの議論など、エネルギー政策は依然不透明な状況であります。  
  • このような中で、社長という大任を仰せつかり誠に身の引き締まる思いでございます。
  • 私はこれまで、主に電力流通や経営戦略などの部門を経験してまいりました。  
  • 電力流通部門では、主に発変電設備等の計画や保守・管理などの仕事をしてきました。  
  • 経営戦略本部では、経営計画の策定や浜岡の安全性向上対策、電力システム対応など、まさに喫緊の課題に携わっております 。 
  • また、岡崎支店長として、地域のお客さまとの接点となる仕事や第一線のマネジメントに従事したほか、東京支社長として、中央対応の業務も経験いたしました。
  • どんな時でも、誠実さと信念、気概を持って取り組むことを心掛けてきました。
  • このたび、全く予期せぬことながら、社長という大役を仰せつかり、改めて責任の重さを感じております。
  • 大きく事業環境が変わる中で、経営者がしっかりとビジョンを示し、従業員一人ひとりが自分の役割を認識して、ともに考え行動する企業を目指してまいります 。 
  • 多くの困難な課題が輻輳する状況ではありますが、これまでの経験を活かし、臆することなく、スピーディーかつ着実に対処し、お客さまや株主などステークホルダーのご期待にお応えできるよう、全力で取り組んでいく所存であります。
  • どうぞよろしくお願いいたします。


以上

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