定例記者会見

定例記者会見

2016年6月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2016年06月28日
中部電力株式会社

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  • 社長の勝野でございます。
  • 本日の株主総会、また、その後の取締役会を経まして、 私が社長を拝命し、社長就任2年目を迎えることになりました。引き続きお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 本日、私からは、
    • 中部電力グループ「ダイヤモンドパワー株式会社」の取り組み
    • 役付職の人事異動
    • この夏の電力需給見通し

    の3点について、お話しいたします。

ダイヤモンドパワーの取り組み

  • まず、はじめに中部電力グループの「ダイヤモンドパワー株式会社」の取り組みについてお話しいたします。
  • これまでも繰り返しお話しさせていただいておりますが、中部電力グループは市場規模が大きく、成長性の高い首都圏での事業拡大を、重要な販売戦略のひとつと考えております。
  • ダイヤモンドパワー株式会社は、特定規模電気事業者(PPS)の第一号であり、首都圏を中心に事業活動をしていましたが、当社は、2013年10月に、同社の株式を取得しました。
  • 同社の株式取得の目的は、首都圏の電力販売事業に必要な電源、顧客基盤の確保と、需給バランスの調整手法などのノウハウを習得し、電力販売を拡大することにあります。
  • ダイヤモンドパワー株式会社は、現在、
    • 主にオフィスビル・商業施設・学校への自社ブランドによる電力販売
    • 都市ガス事業者などのパートナー企業への電力卸販売
    • 中部電力グループ「株式会社シーエナジー」への電力卸販売

    の3つのルートにより、主に首都圏で事業展開を実施しています。

  • ダイヤモンドパワー株式会社は、中部電力グループの首都圏販売戦略の中で、大きな役割を担っており、同社の昨年度の首都圏での電力販売は、約7億kWhに上っています。
  • 一方、さらなる首都圏での事業拡大のためには、安価で安定的な電源の確保が大変重要になります。
  • 当社は、2013年9月に、三菱商事株式会社、日本製紙株式会社と、鈴川エネルギーセンター株式会社を設立しました。
  • 鈴川エネルギーセンター株式会社は、現在、静岡県富士市にある日本製紙株式会社の工場内に出力10万kWの石炭火力発電所を建設中であります。
  • ダイヤモンドパワー株式会社は、この発電所で発電される電気の全量を引き取り、首都圏向けの電源として活用する予定です。
  • 今年9月の営業運転開始を目指しており、先月18日から試運転を開始しております。
  • 無事、試運転を開始できましたのは、ひとえに地域の皆さま、関係者の皆さまのご理解とご協力の賜物であると、深く感謝いたします。この場をお借りして厚く御礼、申し上げます。
  • 来月13日に、この鈴川エネルギーセンター株式会社の視察会を実施いたします。
  • 当日は、タービン発電機や中央制御室ならびに石炭火力特有の石炭貯蔵サイロ、石炭運搬用のコンベアなどの設備をご取材いただくことができます。

ぜひ、ご参加いただきたいと思います。

役付職の人事異動

  • 次に、7月1日付の役付職異動について、お話しいたします。
  • 今年度の役付職異動にあたっては、急激な事業環境の変化に対応する適材適所の要員配置を実施する結果、異動者数は、昨年実績と同程度の1,796名となりました。
  • 今回の異動の特徴としては、株式会社JERAおよび株式会社JERAの関係会社への規模の大きい出向があることと、女性社員の役付職への登用数が大幅に増えた2点が挙げられます。
  • 先ず、株式会社JERAに関してですが、当社の燃料事業、海外発電事業、エネルギーインフラ事業を7月1日に株式会社JERAへ移管することに伴い、同社および同社の関係会社へ新たに133名を出向させます。
  • 今回の異動を含め、当社からの出向者数は、合計で218名となります。
  • 出向者の活躍により、株式会社JERAが国際エネルギー市場で競合他社と互角に戦える「グローバルなエネルギー企業」として、お客さまに国際競争力のあるエネルギーを安定してお届けできるようになることを期待しています。
  • 次に、女性社員の役付職登用について、お話しします。
  • 今回の異動で、新たに21名の女性社員を係長級の役付職に登用いたしました。
  • これは、昨年度の2倍に近い人数であり、この結果、当社の女性役付職数は133名と過去最多となりました。
  • また、課長級の役付職への登用につきましても、昨年度の1名から6名と大幅に増えております。
  • 当社は、女性を対象にした研修の強化に加え、より柔軟な勤務制度の導入などを進めており、これらの取り組みにより女性社員の業務に対する意識や意欲が上がり、役付職として適任である女性社員が増えたと考えております。
  • 電力・ガスシステム改革をはじめ、当社を取り巻く経営環境は、厳しい状況が続きますが、新たな要員配置のもと、私が先頭に立ち、全社一丸となって、取り組んでまいります。

参考

この夏の電力需給見通し

  • 最後に、この夏の中部エリアの電力需給見通しについてお話しいたします。
  • 今夏の中部エリアの電力需給見通しにつきましては、7、8月の最大電力を2,428万kWと想定しております。
  • 今夏の需給バランスについては、明日公表される電力広域的運営推進機関の評価を踏まえてお示ししたいと考えておりますが、安定供給の目安となる8%以上の予備率は確保できる見通しです。
  • この夏につきましては、全国的な電力需給状況に改善がみられたことから、政府において、「特別な節電要請はおこなう必要がない」との方針が決定されております。
  • 当社では政府の方針を踏まえ、この夏は、いわゆる「節電のお願い」をおこないませんが、これまでお客さまに実施いただいている節電や省エネについては、エネルギーの有効利用やCO2排出抑制などの観点からも引き続き取り組んでいただきたいと思います。
  • 省エネへの取り組みにつきましては、当社お客さま向けホームページに加え、電気のご使用量のお知らせである「検針票」や、「カテエネ」サイトでも役立つアドバイスを掲載しております。
  • お客さまにおかれましては、省エネに関する情報をご活用いただき、省エネへの取り組みを継続していただきますよう、お願い申し上げます。
  • 一方、供給面では、火力発電に大きく依存する状況が続いております。
  • 供給態勢に万全を期すため、当社は今月中に全ての火力発電所における夏前の総点検を終え、7月以降は火力・水力発電所ならびに送変電設備の運転・日常保守を確実に実施することで、安定して電気をお届けできるよう努めてまいります。
  • 私からは以上です。


以上

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