定例記者会見

定例記者会見

2016年11月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2016年11月22日
中部電力株式会社

記事をシェアする

  • 本日、私からは、
    • 西名古屋火力発電所7号系列の建設状況ならびに武豊火力発電所リプレース計画の進捗状況
    • 地中送電ケーブルの点検結果
    • 「あいち女性輝きカンパニー」優良企業の受賞

    について、お話しいたします。

西名古屋7号系列建設状況、武豊リプレース計画

  • 初めに、現在進めております「西名古屋火力発電所7号系列の建設状況ならびに、武豊火力発電所リプレース計画の進捗状況」についてお話しします。
  • まず、西名古屋火力発電所7号系列の建設状況についてお話しします。
  • 西名古屋火力発電所は、高度経済成長に伴い急増する電力需要に対応するために、1970年代前半に1~6号機の運転を順次開始いたしました。
  • 石油火力発電所であった西名古屋火力発電所は、重要なミドル電源として名古屋市及び周辺地域の電力安定供給に大きな役割を果たしました。
  • 近年は、ピーク電源として活用してまいりましたが、2000年代前半には5、6号機、2013年には1~4号機を廃止し、新たに最新鋭のLNG火力である7号系列を建設することとしました。
  • 7号系列は、7-1号と7-2号の2ブロックで構成するコンバインドサイクル発電方式を採用するもので、総出力は237万6千kWとなります。
  • コンバインドサイクル発電方式とは、ガスタービン発電機と蒸気タービン発電機を組み合わせた発電方式で、ガスタービンの高温排熱を蒸気タービンで有効活用することで、高い熱効率を得る発電方式です。
  • コンバインドサイクル発電方式の採用や、ガスタービンで使用する部材の耐熱温度の向上などにより、7号系列の熱効率は、世界最高水準の62%程度を目指しております。
  • この7号系列と当社LNG火力の平均熱効率の49%での運転を比較しますと、年間利用率を80%とした場合、LNG消費量は年間50万tの削減、二酸化炭素排出量は年間140万tの削減を図ることができます。
  • 7-1号は2017年(平成29年)9月、7-2号は 2018年(平成30年)3月の営業運転開始に向け、工事は順調に進んでおり、工事進捗率は、11月20日時点で59.7%です。
  • 主な工事の進捗ですが、放水路トンネル工事や煙突工事は終了し、現在、ガスタービン発電機や蒸気タービン発電機の据え付け工事を実施しているところです。
  • また、西名古屋火力発電所と知多第二火力発電所を結ぶ海底トンネル内へのガス導管の敷設は完了し、現在はトンネルと導管の間にガス導管の腐食を防止するための充填剤の注入を行っています。
  • 来年2月には天然ガスの受け入れを開始する予定です。
  • 次に、武豊火力発電所5号機のリプレース計画の進捗状況についてお話しします。
  • 武豊火力発電所1~4号機は、西名古屋火力発電所と同様、1970年前後に運転を開始し、ミドル電源を担った火力発電所です。
  • 東日本大震災後には、電力需給ひっ迫時のピーク電源として活用してまいりましたが、高経年化のため、2015年に廃止することを決定しました。
  • 武豊火力発電所5号機は、1~4号機の跡地に石炭火力発電所を建設するもので、出力は107万kWとなります。
  • 石炭火力は可採埋蔵量が豊富で産出国が分散するなど、供給安定性や経済性に優れる電源です。
  • 一方、LNG火力と比較しますと、二酸化炭素、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量が多いため、武豊5号機では環境保全対策について万全な対応をしてまいります。
  • 石炭火力として利用可能な最良の発電技術を採用し、熱効率46%の国内最高水準の発電設備とすることにより、極力、二酸化炭素排出量の削減を図ります。
  • 硫黄酸化物、窒素酸化物およびばいじん対策としては、高効率な排煙処理装置など最新鋭の設備・施設の設置等により、1~4号機と比べ大幅に環境負荷を低減させます。
  • 現在は、2018年(平成30年)の工事着手に向けて、既設発電所の撤去作業ならびに、環境影響評価準備書の準備を進めているところです。
  • なお、武豊火力発電所の敷地内に設置しておりました出力7,500kWの「メガソーラーたけとよ」については、発電設備を川越火力発電所構内に順次移設しているところです。
  • 移設完了後は、同じく出力7,500kWの「メガソーラーかわごえ」として発電を再開することとしておりますが、本年12月中旬には、これまでに移設した出力約3,000kWの設備での試運転を開始する予定です。
  • 今後、発電設備の移設にあわせて、順次出力を上げていき、2017年(平成29年)5月の出力7,500kWでの営業運転開始を目指します。
  • 当社は「西名古屋火力発電所7号系列」および「武豊火力発電所5号機」の建設について、地域の皆さまや地元自治体など関係者の皆さまのご理解、ご協力をいただきながら、着実に計画を進めてまいります。

資料

地中送電ケーブルの点検結果

  • 次に、「地中送電ケーブルの点検結果」についてお話しします。
  • 今回の地中送電ケーブルの点検は、10月12日に発生した東京都心に供給する地中送電ケーブルの火災による停電事故を踏まえ、経済産業省からの指示に基づき緊急に実施したもので、11月11日に経済産業省へ点検結果を報告しました。
  • 今回の緊急点検対象となった当社の地中送電設備は、27万5千Vの、OFケーブル約30kmとPOFケーブル約7kmで、目視点検ならびに絶縁油の分析点検を実施し、いずれのケーブルにも異常が無いことを確認いたしました。
  • なお、今回のケーブル火災の事故原因につきましては、現在、東京電力パワーグリッド株式会社で事故原因を究明しているところであります。
  • 今後、事故原因が特定され、地中送電ケーブルに新たな対策が必要となった場合には、当社といたしましても速やかに対処いたします。
  • また、先週16日に、世耕経済産業大臣より改めていただいたご指示を真摯に受け止め、迅速、適切に対応してまいります。
  • 当社は、電力という国民生活に不可欠なライフラインを担っていることを改めて自覚し、今後も、送電設備などの点検・保守を確実に実施することで、お客さまに安定して電気をお届けできるよう努めてまいります。

「あいち女性輝きカンパニー」優良企業の受賞

  • 最後に、昨日、当社が愛知県から優良企業として選定いただいた「あいち女性輝きカンパニー」について、お話しします。
  • 「あいち女性輝きカンパニー認証制度」は、愛知県が2015年に創設した、女性の活躍促進に向けて積極的に取り組む県内の企業を認証する制度であり、現在133社が認証されております。
  • この認証企業の中から、特に模範となる企業を「優良企業」として表彰する制度が、今年度、新たに設けられ、当社を含む4社が選ばれました。
  • 当社は、2007年度から女性活躍の促進を経営課題として位置づけ、女性のキャリア形成や仕事と家庭の両立支援に向けた研修や制度の充実など、様々な取り組みを展開しているところです。
  • 今回の受賞は、女性の職域拡大やリーダー層への登用が 着実に伸びていることなど、具体的な成果が表れている点をご評価いただいたものと、大変光栄に思っております。
  • 当社は、今後も、女性をはじめ高年齢者や障がい者を含めた多様な人財の活躍支援に積極的に取り組み、企業競争力を一層高めてまいります。
  • 私からは以上です。


以上

ページトップへ