定例記者会見

定例記者会見

2017年2月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2017年02月28日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
    • 原子力規制委員会による浜岡原子力発電所の現地調査
    • 武豊火力5号機におけるバイオマス燃料の混焼計画
    • この冬の中部エリアの電力需要実績

    について、お話しいたします。

2月21日発生の停電について

  • 先ず最初に、今月21日、長野県、岐阜県、三重県の広範囲にわたり停電が発生したことについてお話しします。
  • 停電された地域のお客さま、周波数が低下したことにより影響がありましたお客さまなど、多くのお客さまにご不便、ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申しあげます。
  • 今回の停電は、超高圧送電線である27万5千Vの上越火力線が停止したことによるものです。
  • ヘリコプターにより撮影した映像の解析結果から、新潟県妙高市内の送電線に損傷がみられることを確認し、故障点として特定いたしました。
  • 現在、停電発生当時の詳細な気象データを分析しているところであり、引き続き、原因の究明に努めてまいります。

原子力規制委員会による浜岡原子力発電所の現地調査

  • 次に、原子力規制委員会による浜岡原子力発電所の現地調査について、お話しします。
  • 当社が2014年2月に、浜岡原子力発電所4号機の新規制基準への適合性確認を申請してから約3年が経過し、これまでに76回の審査会合が開催されております。
  • プラント側の審査では、審査項目毎の説明をひととおり終了しており、現在、BWRプラントを保有する各事業者と合同で審査を受けているところです。
  • 一方、地盤・地震等の審査では、これまでに「敷地の地下構造」、「プレート間地震」の考え方について、概ねご理解をいただいております。
  • 先日2月17日の審査会合では、敷地の地質・地質構造の評価について当社の考え方をご説明いたしました。
  • また、この審査会合の場において、石渡委員より、浜岡原子力発電所の現地調査を実施したいとの意向が示され、現在、3月中に実施していただけるよう、準備をしているところです。
  • 原子力規制委員会の委員による浜岡原子力発電所の現地調査は、一昨年2015年6月の更田委員長代理の現地調査以来、2回目になります。
  • 今回の現地調査では、敷地内および敷地周辺の断層等をご覧いただくことになりますが、浜岡原子力発電所にお越しいただき、現地をご覧いただくことは、大変有り難いことであります。
  • 限られた時間の中ではありますが、しっかりご覧いただき、当社の評価について、丁寧に説明させていただく予定です。
  • 当社としましては、原子力規制委員会による審査に引き続き真摯に対応し、できるだけ早期に新規制基準に適合しているとのご確認をいただけるよう、今後も最善の努力を尽くしてまいりたいと考えております。
  • さらに、新規制基準への対応にとどまることなく、今後も安全性をより一層高める取り組みを継続して実施するとともに、浜岡の取り組みにつきまして、地域をはじめ社会の皆さまに丁寧に説明してまいります。

武豊火力5号機におけるバイオマス燃料の混焼計画

  • 次に、武豊火力発電所5号機におけるバイオマス燃料の混焼計画について、お話しいたします。
  • 当社は、昨年2月に公表した「中部電力グループ経営ビジョン」において、「2030年時点で中部地域の電力需要の2割強にあたる再生可能エネルギーの受入・活用を目指す」ことをお示しし、再生可能エネルギーの導入促進に取り組んでいるところであります。
  • 現在、建設の準備を進めている武豊火力5号機の燃料の一部に、おが屑やかんな屑を圧縮成形した木質ペレットを使用するバイオマス混焼発電を実施することとしました。
  • 当社のバイオマス燃料の混焼は、平成22年9月に本格運用を開始した碧南火力発電所に続いて、2例目になります。
  • 設計段階から検討を進めることにより、木質バイオマス専用の粉砕機や専用バーナーを導入することができ、高いバイオマス混焼率での運用が可能となりました。
  • 具体的な計画としては、石炭の代わりとなる燃料として木質ペレットを燃料全体の17%程度混焼するもので、木質ペレットの年間使用量は、約50万tを予定しています。
  • バイオマス発電による想定年間発電電力量は、1ユニットでのバイオマス発電電力量としては、専焼・混焼バイオマス発電を含めて国内で最大となる約12億kWhを見込みます。
  • CO2排出量については、石炭のみの発電と比べ、約90万tの削減が可能になると考えております。
  • 武豊火力5号機の運転開始にあわせて、平成34年3月にバイオマス混焼も開始する予定です。
  • 今後、武豊火力5号機の本体工事、ならびにバイオマス混焼につきましても、地域の皆さまや関係自治体の皆さまのご理解、ご協力をいただきながら、着実に計画を進めてまいります。
  • 当社は、引き続き、地球温暖化対策の取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけ、低炭素社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

資料1

この冬の中部エリアの電力需要実績

  • 次に、この冬のエリア電力需要実績についてお話しいたします。
  • 当社はこの冬の中部エリアの最大電力を、最大3日平均電力で2,257万kW、1点最大電力を2,381万kWと想定しておりました。
  • これに対して、この2016年12月から2017年2月27日までの最大電力実績は、最大3日平均電力で2,318万kW、1点最大電力で2,337万kWとなっており、いずれも1月に発生しております。
  • これは1月中旬から下旬にかけて強い寒気が流れ込んだため、気温が平年より低くなり、暖房の稼動が増加したことが主な要因と考えております。
  • この冬につきましても、ご家庭、企業、自治体はじめ広く地域社会の皆さまに節電や省エネを継続いただき、電力の安定供給を果たすことができておりますことに、お礼を申し上げます。
  • 当社といたしましては、引き続き、お客さまに安定して電気をお届けできるように、設備の保守・点検に取り組んでまいります。 

資料2

カーリング部の日本選手権優勝

  • 最後に、当社カーリング部について、お話しします。
  • 先般、軽井沢で開催されたカーリング日本選手権において、当社カーリング部は、3年ぶり5度目の優勝を果たすことができました。
  • 平均年齢22歳という若いメンバーの活躍は、当社にとりまして大変誇らしいものであり、私をはじめ当社の多くの従業員は元気をもらい、感動しました。
  • いつも温かく応援いただいている軽井沢町、長野県をはじめとする関係者の皆さまに、あらためてお礼を申し上げます。
  • 今回、優勝したことにより、平昌五輪への出場を賭け、本年9月に北海道北見市で開催されるLS北見との代表決定戦に出場することとなりました。
  • チームが団結し、持てる力を存分に発揮した戦いになることを期待しており、時間があれば私も是非、応援に駆け付けたいと考えております。
  • 私からは以上であります。 


以上

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