浜岡原子力発電所は、耐震上の余裕をさらに向上させるため、耐震裕度向上工事を実施しました。
お客さまの安心感をより高めるために
浜岡原子力発電所は、想定東海地震(マグニチュード8.0)を上回る安政東海地震(マグニチュード8.4)やこれを上回る地震(マグニチュード8.5)を踏まえ、600ガル(注)の地震動(岩盤上における地震の揺れ)に対しても、耐震安全性を確保しています。
しかし、東海地震が想定される地域で浜岡原子力発電所を運営している当社としては、最新の知見を反映し、その耐震裕度を向上させていくことが重要であると認識しています。2001年7月から開始された国の耐震設計審査指針改訂の審議を契機として、2005年1月28日、自主的に各号機で耐震裕度向上工事を実施することを公表しました。
(注)ガル・・・地震動の加速度を表す単位
耐震裕度向上工事に関する主な経緯
- 2005年1月28日浜岡原子力発電所における耐震裕度向上工事の実施を公表
- 2005年12月21日3~5号機の「配管ダクト周辺地盤改良工事」の本工事順次開始
- 2006年4月12日3~5号機の「排気筒改造工事」開始
- 2006年9月4日4号機の耐震裕度向上工事評価結果について公表
- 2007年12月20日4、5号機の耐震裕度向上工事終了
- 2008年3月18日3号機の耐震裕度向上工事終了
- 2008年12月22日1、2号機の運転終了(リプレース計画等)について公表
工事の様子
3号機配管ダクト周辺地盤改良工事
現行の基準地震動S2に約3割の余裕を考慮
耐震裕度向上工事は、当社が自主的に実施するものです。その際目標となる地震動を、水平方向の地震動で約1,000ガル、鉛直方向の地震動で約700ガル(ともに岩盤上における揺れ)と設定しました。
目標地震動は、中央防災会議から公表された浜岡地点での想定東海地震の地震動を参考に、現行の基準地震動S2に約3割の余裕を持たせて独自に設定したもので、これにより想定東海地震の地震動の2~3倍の強さを確保できることとなります。
工事手順
工事に際して、建物や構築物、設備、配管などにおいて、目標地震動約1,000ガルに対する耐震上の余裕を確認し、必要な工事項目を洗い出します。その後、工事の計画立案・詳細検討・事前調査を経て本工事に着手します。
すでに、3~5号機の工事は完了しております。1、2号機については、工事を実施し運転を再開することは経済性に乏しいと判断されることから、2009年1月30日をもって運転を終了しました。
評価や工事の状況
| 号機 | 改造有無の評価終了時期 | 工事完了時期 |
|---|---|---|
| 3号機 | 2006年7月(終了) | 2008年3月18日(完了) |
| 4号機 | 2006年3月(終了) | 2007年12月20日(完了) |
| 5号機 | 2006年11月(終了) | 2007年12月20日(完了) |
工事項目(4号機の場合)
工事が必要と判断された箇所に対して、配管ダクト周辺地盤改良工事など、合計8項目の工事を実施しました。なお、改造工事の必要がない原子炉圧力容器などの施設については、目標とした耐震裕度を確保していることを確認しました。
| 種別 | 評価対象施設総数 | 工事項目 |
|---|---|---|
| 配管 | サポート数で6,461箇所の配管 | 配管サポート改造工事 |
| 電路類 | サポート数で5,327箇所の電路類 | 電路類サポート改造工事 |
| 機器 | 700施設 | 燃料取替機レールガイド改造工事など |
| 建物・構築物・屋外土木構造物 | 6施設 | 排気筒改造工事、配管ダクト周辺地盤改良工事など |
配管・電路類サポート工事
配管サポートの改造や追加設置、電路類サポートの改造
排気筒改造工事
既設の排気筒を囲むように支持鉄塔を追加
配管ダクト周辺地盤改良工事
配管ダクト周辺の土砂を掘削し、コンクリートに置き換え
(注)詳細は、 耐震裕度向上工事の状況 をご覧ください。
