発電所の運営に関するピックアップ情報 津波に対する浜岡原子力発電所の対応状況について

1.浜岡原子力発電所における津波に対する設計上の配慮

浜岡原子力発電所における津波対策は、これまでに浜岡原子力発電所の敷地周辺に影響を及ぼした津波について、文献に基づいて検討した結果、最も大きな影響を及ぼしたのは、1854年の安政東海地震による津波であると考えられます。この津波について、数値シミュレーション解析を実施し、敷地付近の津波の最高水位を検討した結果、敷地付近の津波の高さは、満潮を考慮しても、最大でT.P.+6m程度です。これに対して、敷地の高さは津波の高さ以上のT.P.+6m~8mであり、津波に対する安全性を確保しています。

また、2006年9月に改訂された耐震設計指針に基づく評価では、数値シミュレーション解析結果に不確かさを考慮しても最高水位はT.P.+8m程度と評価しています。

発電所敷地前面には、高さがT.P.+10m~15m、幅が約60m~80mの砂丘堤防が存在します。また、安全上重要な施設を収容している原子炉建屋などの出入口の扉は防水構造にしています。これらのことから、浜岡原子力発電所は、津波に対する安全性を十分に確保しています。

浜岡原子力発電所における津波に対する設計上の配慮のイメージ図

T.P.:東京湾平均海面

2.東北地方太平洋沖地震を踏まえた津波に対する対応

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を踏まえて、浜岡原子力発電所の津波に対する対応の検討を進め、これまでお知らせしてきました。

当社は、2011年7月22日に、東北地方太平洋沖地震による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故などから、これまでに得られた知見を反映して、浜岡原子力発電所における津波対策を策定し、お知らせしました。
今回お知らせした津波対策は、社会の皆さまの原子力発電に対する不安の高まりを真摯に受け止め、浜岡原子力発電所の安全性をより一層高めることを目的としたものです。

3.浜岡原子力発電所における緊急安全対策について(経済産業大臣からの指示に対する報告)

2011年3月30日に経済産業省より発出された「平成23年福島第一・第二原子力発電所事故を踏まえた他の発電所の緊急安全対策の実施について(指示)」に基づき、津波により3つの機能(全交流電源、海水冷却機能、使用済み燃料貯蔵プール冷却機能)を全て喪失したとしても、炉心損傷などを防止できるよう、緊急安全対策に直ちに取り組むとともに、これらの実施状況を取りまとめ、原子力安全・保安院へ報告しました。

なお、当社が講じた緊急安全対策の実施状況について、原子力安全・保安院による立入検査により、報告した内容が適切に措置されているとの評価を2011年5月6日に受けました。

4.浜岡原子力発電所の停止要請に対する対応について

2011年5月6日に、内閣総理大臣が浜岡原子力発電所のすべての号機について運転停止の要請を表明し、当社は、同日、経済産業大臣より、当社が報告した津波に対する防護対策および海水ポンプの予備品の確保と空冷式非常用発電機などの設置についても確実に講ずることを求めるとともに、これらの対策が完了し、原子力安全・保安院の評価・確認を得るまでの間は、同発電所の全ての号機について、運転を停止するよう要請書を受領しました。