新規制基準への対応

浜岡原子力発電所の安全性向上に向けた取り組みについて

1 新規制基準への適合に向けた浜岡原子力発電所の対応について

以下のリンク先より、新規制基準への適合に向けた浜岡原子力発電所の対応についてお知らせします。

2 浜岡原子力発電所のこれまでの取り組みについて

当社は、浜岡原子力発電所について、これまでも過去に大きな影響を及ぼした地震および津波などを踏まえた対策をおこなうとともに、常に新たな知見を反映し、必要な対策を講じてきました。

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震以降は、東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故などから得られた知見を踏まえ、さらなる安全性向上対策に取り組んでいます。

2013年7月には新規制基準が施行され、当社はこれまで自主的に取り組んできた対策に加えて、新規制基準を踏まえた必要な対策を検討し、新規制基準への適合性に係る申請に必要な準備を進めてきました。
当社は、新規制基準への適合性を確認する審査を受けるため、2014年2月に、4号機の原子炉設置変更許可申請書、工事計画認可申請書および保安規定変更認可申請書を提出しました。また、2015年6月に、浜岡原子力発電所3号機の原子炉設置変更許可申請書を提出しました。

これまでの主な取り組みは以下のとおりです。

【これまでの取り組み】

2011年3月11日

東北地方太平洋沖地震の発生

2011年4月20日

経済産業大臣からの指示に基づき、津波により3つの機能(全交流電源、海水冷却機能、使用済み燃料貯蔵プール冷却機能)を全て喪失したとしても、炉心損傷などを防止できるよう緊急安全対策を実施したことを報告しました。
なお、当社が実施した緊急安全対策の実施状況について、原子力安全・保安院(当時)により、報告した内容が適切に措置されているとの評価を2011年5月6日に受けました。

2011年5月9日

2011年5月6日に、内閣総理大臣が浜岡原子力発電所のすべての号機について運転停止の要請を表明するとともに、同日、経済産業大臣より要請書を受領しました。
当社は、要請への対応について検討した結果、運転中であった4号機、5号機の停止と、停止中の3号機の運転再開見送りを決定しました。

2011年7月22日

東北地方太平洋沖地震による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故などから得られた知見を反映して、浜岡原子力発電所における津波対策を策定しました。

2012年7月30日

安全性を一層高める観点から、電源設備対策を強化するため、高台に設置するガスタービン発電機の台数およびケーブル・電源盤などを増加することとしました。

2012年12月20日

安全性を一層高める観点から、敷地内および建屋内への浸水防止対策を強化するため、防波壁などの嵩上げや5号機建屋開口部への自動閉止装置の設置を実施することとしました。

2012年12月20日

東北地方太平洋沖地震による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故などから得られた知見を反映して、浜岡原子力発電所におけるシビアアクシデント対策を策定しました。

2013年4月26日

原子力規制委員会により、2013年4月10日に公表された新規制基準の規則条文案の津波に対する設計方針を踏まえ、「取水槽他の溢水対策」を実施することとしました。

2013年6月27日

2013年6月19日に原子力規制委員会が決定した新規制基準における「緊急時対策所」、「火災防護設備」に関し、基準への適合のための工事の一部について着手しました。

2013年9月25日

浜岡原子力発電所3号機、4号機について、2013年7月に施行された原子力規制委員会の新規制基準への適合に必要な追加対策を取りまとめました。

2014年2月14日

原子力規制委員会の新規制基準の施行に伴い、浜岡原子力発電所4号機の新規制基準への適合性を確認する審査を受けるため、2014年2月14日、原子力規制委員会へ、原子炉設置変更許可申請書、工事計画認可申請書および保安規定変更認可申請書を提出しました。

2014年10月31日

審査が先行する他社の発電所の審査内容などを踏まえ、安全性向上対策に反映すべく検討をおこなった結果、4号機対策の工事の一部について工事内容を見直しました。これらの工事内容の見直しにより、今後、設計の見直し、敷地造成、建屋建設、機器の製造・据付などが必要となるため、4号機は2015年9月、3号機は2016年9月としていた安全性向上対策の完工時期については、さらに1年程度の工期を要する見込みであり、4号機は2016年9月頃、3号機は2017年9月頃となる見通しとなりました。

2015年6月16日

申請に必要な準備が整ったことから、原子力規制委員会へ3号機の原子炉設置変更許可申請書を提出しました。

2016年7月29日

4号機の対策工事において、福島第一原子力発電所の事故以降に計画した地震・津波対策や重大事故対策などの主な工事は、2016年9月頃までに施工を終了する見込みです。一方、現場の状況を踏まえた工事内容の見直しや、審査の内容を踏まえた設計の変更により、一部の工事については9月以降も継続します。
安全性向上対策の工事終了時期については、今後も、審査の進展や新たな知見を踏まえ、工事の見直しや追加が必要となる可能性があるため、審査が概ね終了し工事の見通しが得られたところでお知らせいたします。
3号機については、4号機に引き続き、新規制基準への対応などの安全性向上対策に努めてまいります。
5号機については、海水流入事象の対応と並行して、新規制基準を踏まえた対策についても引き続き検討し、適合性確認審査の申請に向けて準備をおこなってまいります。

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