火力発電所の取り組み 石炭灰の有効活用

石炭を燃焼すると、約1割の石炭灰が発生し、大量の石炭灰の有効利用が課題となります。例えば当社の碧南火力発電所1号機~5号機では、燃料に石炭を年間約1,000万トン使用するので、石炭灰が年間100万トン発生する計算となります。
石炭灰には、(1)細粒(2)軽量(3)強度を増すなどの優れた材料特性があります。限りある資源を有効に利用するために、当社はさまざまなリサイクル方法をとっています。

当社の石炭受入量(2008年度(平成20年度)合計973万トン)中、オーストラリア520(54%)、インドネシア430(44%)、中国23(2%)

石炭灰の発生過程

石炭灰には、大別して「フライアッシュ」「クリンカアッシュ」という種類のものがあります。石炭火力発電所から「フライアッシュ」「クリンカアッシュ」がどのようにできるか、そのしくみを見てみましょう。

【図解】石炭灰の発生過程

(1)石炭火力発電所では、粉状に砕いた石炭を、ボイラー内で燃焼させ、そのエネルギーを電気に変えています。この燃焼により溶けた石炭灰の粒子は、高温の燃焼ガス中を浮遊しますが、ボイラー出口で温度が低下するためガラス状の球形の粒子となって、電気集じん器で集められます。これを一般に「フライアッシュ」と呼んでいます。

(2)このフライアッシュは、石炭灰の性質をオンラインで分析する「品質管理システム」で品質が管理されており、用途に応じてふるいにかけ、粒の大きさをそろえ、それぞれのサイロに貯蔵します。

(3)一方、ボイラー内の石炭灰の粒子は、相互にくっつきあい、たくさん孔(あな)のあいた塊となってボイラー底部の水槽(クリンカホッパ)に落ちるものもあります。このように水槽(クリンカホッパ)に落ちて堆積し、砂状に砕かれたものを「クリンカアッシュ」といいます。通常クリンカアッシュは、脱水槽などで脱水したあと、砂状のまま貯蔵します。

フライアッシュ(Fly Ash)とは?

フライアッシュの主成分は、土と同じく、「シリカ」と「アルミナ」です。セメントに混合すると、セメントの水和(水とセメントが反応して、新しい化合物を作ること)の際に生成される「水酸化カルシウム」と反応して、耐久性と水を通さない性質を向上させる働きをします。
またフライアッシュは、微少な球形粒子であることから、コンクリートに混ぜて使った場合、コンクリートの流動性が向上するなど優れた特徴が現れます。

実物写真

電子顕微鏡写真(1,500倍)

クリンカアッシュ(Botom Ash)とは?

クリンカアッシュは、高温なボイラー内で赤く溶けた状態の灰を、ボイラー底部の水槽に落下・急冷させ、破砕機で破砕、粒の大きさを調整した砂状のものです。
主成分は、フライアッシュとほぼ同じ「シリカ」と「アルミナ」です。
クリンカアッシュの表面には、小さなたくさんの孔(あな)があいていますので、保水性・排水性・通気性に優れた特徴があります。

実物写真

電子顕微鏡写真(300倍)

石炭灰利用製品の紹介

石炭灰を利用した製品は、下記のとおり、さまざまな種類があります。ぜひご活用ください。

フライアッシュの写真

フライアッシュ

フライアッシュセメントの写真

フライアッシュセメント

FAモルタル・FAシールドの写真

FAモルタル・FAシールド

ランドプラスの写真

ランドプラス

花めぐりの写真

花めぐり(培養土)

商品名 用途 製造・販売元
フライアッシュ コンクリート混和材 (株)テクノ中部
フライアッシュセメント コンクリート (株)コムリス
FAモルタル・FAシールド材 充填材・シールド材 (株)コムリス
ランドプラス(クリンカアッシュ) 土壌・地盤改良材 (株)テクノ中部
花めぐり(培養土) 園芸用 自然応用科学(株)
三岐通運(株)

お問い合わせ先

  • (株)テクノ中部
  • 名古屋市港区大江町3-12
  • Tel:052-614-7171(代表)
  • (株)コムリス
  • 愛知県碧南市明石町4番
  • Tel:0566-43-6066(代表)
  • 自然応用科学(株)
  • 名古屋市中区錦1-13-26
  • Tel:052-212-2800(代表)
  • 三岐通運(株)
  • 四日市市富田3-22-79
  • Tel:059-365-6331(代表)