原子力発電所の地震対策 岩盤上に直接建設

原子力発電所の重要な機器や建物は、地震による揺れが小さい堅い岩盤の上に直接固定しています。岩盤上では地表面に比べて、揺れが2分の1から3分の1程度になることがわかっています。

【図解】原子炉建屋(基礎を岩盤に直接設置)と一般の建物(岩盤に設置してない場合)
【図解】一般建物と原子力発電所の揺れの大きさ

原子力発電所は地震による揺れが小さく、また、重い建物を支持するために堅い岩盤が必要です。そのために堅固な岩盤のあるところまで十分に掘り下げます。その上に鉄筋を網目のように配置し、コンクリートを流し込んで、岩盤と建物の基礎とが一体となるように建設し、また建物などは原則として、剛構造といわれる堅牢な構造体として建設します。地震の揺れは震源から岩盤を通して表層地盤に伝わります。岩盤の上に比較的柔らかい表層地盤が厚く堆積している場合には、岩盤を伝わってきた地震波は地表へ伝わる際に増幅されます。この増幅率は表層地盤の種類および地形によって異なりますが、一般に2倍から3倍程度であることが知られています。