●いい香り?イヤなニオイ? ●香りって何? ●香りと文化
香(かお)りを楽しむ習慣(しゅうかん)もアロマテラピーも、ずいぶん昔からあったものだよ。人と香りの歴史と文化を見てみよう。
人は今から3000年以上も昔から、香(かお)りの力を使ってきたんだよ。
●エジプトのツタンカーメン王の墓(はか)から美しいビンに入った香油(こうゆ)<=香りのついた油>が発くつされたよ。
●古代エジプトでは、太陽神ラーをたたえるため日の出と正午と日の入りの一日に3回、それぞれちがう香りをつくっていたよ。
●2500年〜2400年前ごろの古代ギリシャで「医学の祖(そ)」といわれるヒポクラテスが香草(こうそう)<=ハーブ>を用いた治りょう法を書き残しているよ。
●17〜19世紀ごろヨーロッパや中国では、美しい小ビンに、タバコの葉を粉にしていろいろな香りのもとと一緒(いっしょ)に入れ、鼻から吸(す)いこんで香りと刺激(しげき)を楽しんだといわれているよ。
日本らしい香(かお)りというと、どんな香りがあるかな?たきたてのごはん、ヒノキのお風呂、新しいたたみ…。日本人はもともと、自然な香りを好んでいたよ。
●日本に香り文化が伝わったのは6世紀なかば。仏教伝来(ぶっきょうでんらい)とともに「香(こう)」が伝えられたよ。
●平安時代の11世紀、貴族(きぞく)たちはさまざまな香りを調合し、香りを楽しんだよ。
●みんながよく知っているお線香(せんこう)は江戸時代(えどじだい)に明(みん)<=今の中国>から製法(せいほう)が日本に伝えられたよ。
●ハーブを使ったポプリを見たことはあるかな?日本にはこれに似(に)た「においぶくろ」があるよ。布製の小さな袋(ふくろ)に香料をきざんでつめたもので、着物のそでなどに入れてかすかな香りを楽しんだり、タンスに入れて衣類に香りをうつしたりしたよ。香りのおしゃれだね。
香道(こうどう)とは、茶道や華道(かどう)とともに日本に生まれた香(かお)りの文化のこと。「においを問い、答えを聞く」という考え方から、香道ではにおいをかぐことを香りをきく<=聞く>というよ。
香道で使われる香木(こうぼく)は自然の中で長い年月を経(へ)てできる、とても高価(こうか)で貴重(きちょう)なものだよ。
香りって、目に見えないけれどいろいろあって奥(おく)が深いね。
香りを上手に活用すれば、さらに気持ちよく毎日を過(す)ごせるよ!