定例記者会見(2006年) 6月度 川口会長・三田社長 定例記者会見

平成18年6月28日
中部電力株式会社

【川口会長挨拶】


  • ○本日、私からは「第82期定時株主総会」につきまして、お話しいたします。

(株主総会について)

  • ○まず、おかげさまをもちまして、株主総会を無事終了することができましたことをご報告申しあげます。

  • ○今回の株主総会には、過去最多となる1,725名の株主さまにご出席いただき、当社から平成17年度の営業概況を報告いたしました。

  • ○議案につきましては、会社提案5議案と株主さまからのご提案である7議案、計12議案についてご審議いただき、会社提案の5議案について賛成多数により可決されました。
  • ○株主さまからは、原子力をはじめ事業運営にかかわる多岐にわたったご質問をいただき、誠意をもってお答えいたしました。

  • ○中部電力グループは、株主・投資家の皆さま、お客さまからの貴重なご意見を今後の経営に活かし、エネルギー市場の構造変化に的確かつ柔軟に対応できる「強い企業グループ」として成長を続け、皆さまのご期待にお応えしてまいります。

(新役員の紹介について)

  • ○続きまして新役員を紹介させていただきます。
     新役員につきましては、本日の株主総会でご承認いただき、これに続く本日の取締役会で正式決定したものであります。

  • ○また、すでにご案内しておりますが、私が会長に、三田が社長に就任する役員人事につきましても、本日の取締役会で正式に決定したことをご報告いたします。

  • ○まず、新常務の
     久米 雄二(くめ ゆうじ)
     田中 孝明(たなか たかあき)
     水谷 良亮(みずたに りょうすけ)でございます。

  • ○次に、新取締役の
     阪口 正敏(さかぐち まさとし)
     和田 秀俊(わだ ひでとし)でございます。

  • ○以上、新しい役員をご紹介いたしました。

(5年間を振り返って)

  • ○さて、私の社長としての5年間を振り返りまして、少しお話しいたします。

  • ○私が社長に就任いたしました平成13年という年は、21世紀が幕を開け、当社が創立50周年という節目を迎えるとともに、エネルギー市場が本格的な競争時代に突入する、いわば第2の創業期とも言うべき時期でありました。

  • ○当時私は、この厳しい競争を勝ち抜くためには、これまで以上にお客さま目線で考え、お客さまにお選びいただくことを常に意識する集団へ「変わらなければならない」と考えました。

  • ○このため、「平成17年度までに、自由化開始直前と比較して2割のコスト削減」という目標を掲げた「経営改革ロードマップ」を策定するとともに、全従業員に「変化への挑戦」を求めてまいりました。
     おかげさまでその目標を達成し、3度の料金値下げというかたちで、成果をお客さまにお示しできましたのは、関係各位のご協力の賜物と、深く感謝申し上げます。

  • ○また任期中は当社にとって厳しい試練もございました。
     就任後間もなく発生した浜岡1号機の配管破断事故をはじめとする一連の原子力に関するトラブルにおきましては、地元をはじめとするみなさまに信頼いただくために、迅速な情報開示とわかりやすい説明がいかに大事かということを改めて認識いたしました。

  • ○一昨年の中国古陶磁購入問題では、当社の前会長が退任するという事態になり、公益企業には高い倫理観や透明性が求められるということを痛感いたしました。

  • ○必死で信頼回復に努めましたが、結果としてこうした試練が会社を強くし、安全を最優先する企業文化や、コーポレートガバナンスの構築という成果を得ることにつながりました。

  • ○全力で改革や諸課題に取り組んできた5年間でありましたが、私としては、これからの時代を勝ち抜いていくための「備え」はできたと確信しており、安心して三田新社長にバトンを渡すことができると思っております。

  • ○私は、本日より会長に就任いたしました。
     中部電力の会長としての役割に加え、これまで以上に地域の発展に力を尽くしてまいります。

  • ○中部地域は、昨年、セントレア開港、万博という2大プロジェクトを成功させ、インフラの整備や世界的な知名度向上など、有形無形の財産を得ました。
     今後は、こうした財産と、中部地域が持つ強みとが相まって産業や文化がますます発展するものと期待しており、私としてもそのお役に立てるよう尽力してまいります。

  • ○最後になりますが、これまで私を支え、励ましてくださったすべての方々に、心より厚く御礼申しあげるとともに、引き続き新社長ともども、ご指導、ご支援を賜りますようお願いいたします。

  • ○私からは以上であります。

【三田社長挨拶】


  • ○三田でございます。

  • ○ただいま、川口会長からお話しがございましたように、本日社長に就任いたしました。就任にあたり一言ごあいさつ申しあげます。

  • ○当社は、昭和26年の創立以来、中部地域を基盤に、お客さまに電気を安い価格で安定的にお届けすることを最大の使命として事業を展開し、おかげさまで、今年55周年を迎えることができました。

  • ○一方、当社を取り巻く経営環境に目を向けてみますと、エネルギー業界における競争の激化や原油価格の高騰、さらには地球環境問題など、解決していくべき多くの課題を抱えております。

  • ○このような状況の中で、このたび、社長という大任を仰せつかり、その責任の重さに身が引き締まる思いであります。

  • ○当社はこれまで、川口前社長の陣頭指揮のもと、全社一丸となって聖域なきコストダウンに取り組み、厳しい競争市場で戦っていける基礎体力は備わってきたと考えております。

  • ○今後これを引き継ぎ、さらに強い企業をつくっていくことが、私に課せられた使命であると受けとめております。
     みなさまのお力添えをいただきながら、ご期待にお応えできるよう全力で職務に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

  • ○本日はせっかくの機会でございますので、私が今後、経営の舵取りをしていく上で考えていることを述べさせていただきます。

  • ○まず最初に申しあげたいことは、「総合エネルギーサービス企業グループとしての持続的な成長」についてであります。

  • ○当社グループが、持続的に成長していくためには、お客さまから引き続きお選びいただけるよう、これまで以上に価格面での競争力を磨くとともに、価格以外の面でもより良いサービスをお届けすることが重要であります。
     そのために、今後も知恵を絞ってコストダウンに取り組むとともに、お客さまがどのようなサービスをお求めになっているかを常に考え、的確かつタイムリーにお応えし、信頼を高めていきたいと考えております。

  • ○また、強い企業をつくるためには、経営資源を戦略的・重点的に配分し、利益を生み出す力を高めていく必要があります。
     今後も、「電気の販売」を中心に、「ガス、LNGおよび分散型エネルギー事業」、「海外エネルギー事業」といったコア分野に対して、フリーキャッシュフローや人的資源を戦略的に配分してまいります。

  • ○私が企業の持続的な成長のためにもう一つ大切だと考えていることは、「社会との調和」であります。
     企業は社会の一構成員であり、社会との調和がなくてはならないものであります。
     また、お客さまや地域のみなさまから信頼される存在でなければなりません。

  • ○そのためには、まず何よりも安全が第一であります。
     設備産業である当社が多くの設備を円滑に運営させていただけるのは、地域のみなさまのご理解とご協力があってのことです。
     今後も、安全の確保を最優先した事業運営を実践してまいります。

  • ○また、中部地域を基盤とする企業として、引き続き地域経済や社会の発展のためにお役に立つとともに、地球社会の一員として、CO2排出削減など地球環境問題にも積極的に取り組んでいく所存であります。

  • ○以上のような活動を着実に積み重ねていくことにより、「総合エネルギーサービス企業グループとしての持続的な成長」を達成してまいります。

  • ○次に、私が社長として心掛けていきたいことを2点申しあげます。
     一つは、「絶えざる自己改革」、もう一つは、「現場力の強化」であります。

  • ○まず、「絶えざる自己改革」について申しあげます。

  • ○現代はめまぐるしい変化の時代であります。
     電気事業においても自由化範囲の拡大や諸制度の変更が行われるなど、当社を取り巻く経営環境も加速度的に変化しています。
     また、お客さまがお求めになるものも日々変化しております。

  • ○今日までベストだと思っていた方法・やり方などが、必ずしも明日もそうであるとは限りません。
     これで良いのか、改善することができないのかと、常に自問し、改善していくという心、すなわち自己改革するマインドがなくてはなりません。

  • ○変化に素早く対応するためには、グループ企業を含めた約3万人の従業員全員が、常に自己改革の意識を持って業務に取り組んでいくことが必要であります。
     お客さまにお選びいただけるよう、現状に満足することなく、さらにより良いものを求めて、日々前進する企業風土を築いていきたいと考えております。

  • ○次に、「現場力の強化」についてであります。

  • ○私は、3月の記者会見で、お客さまや株主、地域社会などすべてのステークホルダーに満足していただくためには、「現場」の活力が大切であると申しあげました。
     私が言う「現場」とは、営業所など第一線の事業場はもとより、あらゆる「仕事の実践の場」を意味しております。

  • ○これら「仕事の実践の場」、すなわち「現場」は互いに密接につながっており、最終的にはお客さまと深く結びついています。
     したがって、この「現場」の活力を一層高めることが当社の企業価値の向上につながり、持続的な成長を可能にすると考えております。

  • ○また、先ほどの「自己改革」も現場の活性化があって初めて実現するものと思っております。

  • ○従業員一人ひとりが、それぞれの職場で自分の役割をしっかり認識するとともに、高い目的意識を持ち、自ら考え、行動していくよう、人材育成に努めてまいります。

  • ○最後になりますが、私の理想の企業像について申しあげます。

  • ○私は、お客さまに当社の電気をお使いいただき、「ほっとする」安心感や幸せ感を抱いていただく、そんなサービスをお届けすることを理想としております。

  • ○明治の時代、文明開化の象徴であった電気は、文明のあかりであり、産業のあかりでありました。
     時代が移り変わり、ハイテク社会になった現代においては、電気はいたるところで利用されております。
     そういう時代だからこそ、電気を少しでも安い価格で安定的にお届けすることが、これまで以上に求められています。

  • ○電気の安定供給を通じて人々の豊かな暮らしのお役に立つことにより、お客さまの心に「ほっとする」あかりをお届けしたい、と考えております。
     そのために、従業員一人ひとりが自己改革を通じて日々前進し、活力を持って日々輝きながら仕事に取り組んでいく、私なりに申しあげれば、「お客さまに『ほっとする』をお届けするために、日々前進、日々輝きを」ということであります。

  • ○お話ししたいことはまだまだございますが、社長就任にあたり私の決意の一端を述べさせていただきました。

  • ○全身全霊を尽くして取り組んでまいりますので、皆さま方には引き続き今後の中部電力にご期待いただくとともに、よろしくご指導賜りますようお願い申しあげます。

(役付職の人事異動について)

  • ○次に、7月1日付の役付職の人事異動につきまして触れさせていただきます。

  • ○今回は、異動の対象者が1,611人、昨年と比べて161人少ない異動規模となりました。

  • ○特に意識した点は2点あり、ひとつは第一線事業場の強化、もうひとつは女性の積極活用であります。
     詳細は資料(役員職の人事異動について)のとおりでございますので、後ほどご覧ください。

  • ○私からは以上であります。

以上