プレスリリース
浜岡原子力発電所の運転停止に伴う今夏の需給対策の状況について(2011年5月23日現在)
2011年05月23日
中部電力株式会社
当社は、電力需給対策本部において、本日までに決定した供給面の対策を反映した今夏の需給見通しと、継続検討中の課題をとりまとめましたのでお知らせいたします。
当社は、内閣総理大臣より、5月6日に、浜岡原子力発電所のすべての号機について運転を停止するよう要請され、同日、経済産業大臣より要請書を受領いたしました。当社は、この要請への対応について検討を重ね、5月9日、浜岡原子力発電所4、5号機の運転停止および3号機の運転再開の見送りを決定いたしました。今後は、厳しい電力需給が予想されることから、当社は、同日、電力需給対策本部を設置し、電力の安定供給のための検討を行っております(2011年5月9日お知らせ済み)。
当社は、50Hz地域への電力融通の停止に加えて、長期計画停止火力機の再稼働や火力機の定期点検時期の変更等を行うことを決定いたしました。これらの対策により、最大73万kWの供給力を追加することが可能となり、今夏の供給予備率は、現段階で5%程度となる見通しです。しかし、安定供給の目安である供給予備率8~10%には未だ達しておりません。
当社は、計画停電やお客さまに対して一律に電気の使用制限をお願いする等の社会的混乱につながる事態の回避に全力を尽くします。
電力需要は、夏の平日の昼間にピークとなります。誠にご迷惑をおかけいたしますが、お客さまにも、夏の平日の昼間の節電に、最大限のご協力をお願いしてまいります。
今夏は、特に月曜日から水曜日の昼間時間帯(13時から16時)の電力需給が、極めて厳しい状況になると予想しております。
そこで、今夏の月曜日から水曜日の13時から16時においては、お客さまにも、節電につきまして、さらに特段のご協力を賜りたく重ねてお願い申し上げます。
1 供給面の対策
(1)本日までに決定した対策
- 当社からの電力融通の停止(注)
- 武豊火力3号機の長期計画停止の繰り延べ(注)
- 長期計画停止火力機の再稼働(武豊火力2号機、知多第二火力2号機ガスタービン)
- 火力機の定期点検時期の変更および工程短縮(今後も継続検討)
- 水力発電所の作業停止時期の変更
- 関西電力との連系線(三重東近江線)の緊急的な運用容量拡大
- 発電所および関連する送変電設備等の重点的な点検
(注)2011年5月9日お知らせ済み
(2)継続検討中の課題
- 他の電力会社からの応援融通受電
- 電力会社以外の事業者等からの電力購入
- 燃料(LNG、石油)の追加調達 等
2 需要面の対策
(1)本日までに決定した対策
- お客さまへの訪問やホームページ等を活用した節電のお願い
- 当社およびグループ会社の全事業場における節電の徹底
(2)継続検討中の課題
- 自家用発電設備の発電量増加等のお願い
- 需給調整契約(計画調整契約)の拡大 等
当社は、お客さまのご協力や、政府をはじめとする関係各所のご支援をいただきながら、電力の安定供給を果たすべく、全力で取り組んでまいります。
別紙
以上