プレスリリース

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当社低圧配電設備の施設不良に係る調査結果および原因と再発防止策について

2015年03月27日
中部電力株式会社

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2014年8月、当社管内において、当社配電柱(以下「電柱」)に施設している低圧架空電線の付属設備の施設不良(以下「施設不良」)により、電柱に設置している金具および支線の一部に漏電していることが判明しました。これを受けて、同月より、低圧架空電線を施設している電柱全数を調査することとしました(2014年10月16日お知らせ済み)。

そのうち、公衆保安に影響を及ぼす可能性がある金属製の電柱については同年10月19日までに調査を行い、施設不良が25本、そのうち7本が漏電していたことを確認し、直ちに改修しております(2014年10月20日お知らせ済み)。
このたび、全数調査が完了し、原因ならびに再発防止策を取りまとめましたので、お知らせします。

1 調査結果

調査対象約223万本のうち、施設不良が1,082本あり、そのうち220本が漏電していたことを確認しました。なお、この施設不良については、全数すみやかに改修を完了しております。

低圧架空電線を施設している電柱の調査結果(単位:本)

低圧架空電線を施設している電柱の調査結果の表

(注)2014年10月20日までに公表した調査結果を含みます。

2 原因

(1)施工不良

施設不良が発生した原因について、施工方法および設備の検証を行いました。その結果、施工時に作業者から低圧架空電線の付属設備の施設状態が見えづらく、施設不良に気付かない可能性があることがわかりました。一方で、設備については、正しく施工されていれば、施工後に自然現象や外力により施設不良とならず、問題がないことを確認しました。

以上のことから、施設不良が発生した原因は作業者の「施工不良」であると判断しました。

(2)施設不良箇所の発見漏れ

当社が実施する施工後の検査や、定期的な設備点検機会である定期巡視においても、この施設不良を発見できませんでした。

3 再発防止策

(1)施工不良の発生防止対策

1 用品の開発

当社は、物理的に施工不良が発生しない形状の用品の開発をすすめ適用していきます。

2 施工方法の見直し

施工会社が、施設不良を発生させない(発見できる)ように、施工会社が施工時に実施する検査項目にこの施工不良に関する項目を追加します。また、新たに写真検査を実施します。

(2)施工後の検査・定期巡視内容の見直し

施工後に当社が実施する検査においても、施工会社が撮影した写真を検査することとします。

また、当社の巡視に際し、この施設不良を確認する項目を追加するとともに、巡視者の教育を継続して実施してまいります。

当社といたしましては、再発防止策を徹底し、二度とこのような事象を発生させないように全力をあげて取り組んでまいります。

別紙

以上

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