定例記者会見

定例記者会見

2017年9月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2017年09月26日
中部電力株式会社

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  • 最初に、先週20日と22日の両日、広い地域で、お客さまのお宅に電気を送る引込線から火花が発生した事象について、お話しいたします。
  • 今回の事象は、台風18号による強風によって運ばれた塩分や不純物が引込線の被覆に付着し、引込線の傷や亀裂に雨水が浸入したことで絶縁が低下したため、火花が発生いたしました。
  • 多くのお客さまに、ご心配やご不便をお掛けしましたことを、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
  • 本日、私からは、
    • 地域の皆さまに支えられている発電所
    • 暮らしに密着したご家庭向け新サービスの展開
    • この夏の電力需要実績
    • テクノフェア2017

    について、お話しいたします。

地域の皆さまに支えられている発電所

  • 当社の発電所に関する話題として、
    • 建設を受け入れていただいてから50年が経過する浜岡原子力発電所
    • 営業運転開始から60年が経過する井川水力発電所
    • 営業運転開始を間近に控える西名古屋火力発電所

    の3点について、お話しさせていただきます。

  • 浜岡原子力発電所についてですが、1967年9月に、浜岡原子力発電所1号機の建設を旧浜岡町が受け入れを決定していただいてから、50年を迎えることになりました。
  • 決定に至る前から、原子力発電所の建設場所選定に向けた土地調査などを考えますと、旧浜岡町をはじめとする地域の皆さまに、当社は50年を優に超える長い間、大変お世話になっております。
  • これまでに5つのプラントを建設してまいりましたが、御前崎市をはじめとする地域の皆さまには、長きにわたり、発電所の建設および運営面で、ご理解、ご協力をいただいておりますこと、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
  • この節目にあたり、現在、
    • 浜岡原子力発電所の所員による御前崎市内の全てのお客さま宅を訪問して、感謝の意を伝える対話活動
    • 浜岡原子力館における、50年のあゆみをテーマとした写真パネルの展示

    といった記念行事をおこなっております。

  • 現在、浜岡原子力発電所では、安全性向上に向けたハード面での対策を着実に進めるとともに、防災体制の整備や訓練の充実、住民避難計画も含めた緊急時対応について自治体との連携を強化するなど、ソフト面での対策についても全力で取り組んでおります。
  • 加えて、運転・保守の技術・技能も、しっかり高める取り組みを続けております。
  • 当社は、安全性向上策をはじめ浜岡原子力発電所の取り組みについて、地域の皆さま、関係者の皆さまに丁寧にご説明し、ご理解を賜った上で、浜岡原子力発電所を引き続き重要な電源として活用していけるよう準備を進めてまいります。
  • 続きまして、営業運転開始60年を迎えた静岡市葵区にあります井川水力発電所についてお話しします。
  • 井川水力発電所は、1957年9月に営業運転を開始した発電所で、井川水力発電所がある井川ダムは、大井川の中流部に建設された国内初の中空重力式コンクリートダムです。
  • 中空重力式コンクリートダムを採用した理由は、コンクリートが非常に高価であった当時、コンクリートの使用量を減らすため、ダム内部の構造を空洞としたものであります。
  • 井川水力発電所が人間でいう還暦を無事、迎えられましたのも、静岡市井川地区、川根本町はじめ大井川流域の皆さまのご理解、ご協力をいただけたからであり、感謝申しあげます。
  • これからも貴重な純国産エネルギーであり、地球環境に優しい重要な水力発電所として、7月の会見でもお話ししましたように「一滴の水も無駄にしない」よう、井川水力発電所を末永く活用してまいりたいと考えております。
  • 最後に、現在、試運転の最終段階に入っております西名古屋火力発電所7-1号について、お話しします。
  • 西名古屋火力発電所7号系列は、この7-1号と、7-2号の2ブロックで構成されており、総出力は237万6千kW、熱効率は世界最高水準の62%程度の当社最新鋭のLNG火力です。
  • これまで順調に建設工事を進められましたのは、ひとえに、飛島村、知多市をはじめとする地域の皆さま、関係者の皆さまのご理解とご協力の賜物であると、深く感謝いたします。
  • 原子力、水力、火力発電所のトピックスについてお話ししましたが、現行のエネルギー基本計画にありますように、S(安全)+3E(安定供給、環境保全、経済性)の観点から、当社といたしましても、特定の電源や燃料に過度に依存しないバランスの取れた電源を構築していきたいと考えております。
  • また、発電所の建設・運営に限らず電気事業、ガス事業は地域の皆さま、関係者の皆さまに支えられていることを改めて肝に銘じ、引き続き、当社事業に対してご理解、ご協力を賜ることができますよう、努めてまいります。

暮らしに密着したご家庭向け新サービスの展開

  • 次に、「暮らしに密着したご家庭向け新サービスの展開」について、お話しいたします。
  • 当社は電力・ガスの全面自由化に対し、お客さまのニーズを踏まえたおトクでわかりやすい料金メニューに加え、お客さまの暮らしを便利で快適にできる新たなサービスの開発に取り組んでいるところであります。
  • 多くのお客さまに当社の取り組みをご評価いただき、ご家庭向けの電力販売では9月13日時点で、
    • 中部エリアでは新料金メニューに約120万件
    • 首都圏では様々なルートを通じて約12万件

    のお申込みをいただき、いずれも手応えを感じています。

  • 一方、ご家庭向けのガス販売においては、9月24日時点で、6万3千件のお客さまにお申込みいただき、先ずは順調なスタートが切ることができたと考えております。
  • 今後もお客さまにご満足いただき、当社をお選びいただくためには、暮らしのコーディネーターとして魅力的なサービスを提案し続けることが必要と考えており、このたび、当社は新たなサービスを提供することとしました。
  • 新サービスの中から主なものをピックアップして概要を紹介します。
  • まず、「家族ポイント割」についてご説明します。
  • 「家族ポイント割」は、離れて住むご家族・ご親族がそれぞれ当社とご契約いただいている場合に、ご契約毎に毎月、カテエネポイントをプレゼントするものです。
  • 12月よりサービスを開始する予定で、中部エリアだけでなく、首都圏のお客さまにもご加入いただけます。
  • カテエネポイントにつきましては、お客さまから、「ポイントを多く貯められるようにして欲しい」といった、ご要望をいただいております。
  • そのご要望に応えるため、当社は毎月の電気料金・ガス料金の支払額に応じてポイントが自動的に貯まる料金連動ポイントサービスについて、来年3月の導入を目指し、現在、詳細を検討しているところであります。
  • 次に、「電気の駆け付けサービス」の導入ですが、このサービスは、ご自宅の中の配線などが原因で停電した場合、ご連絡いただいたトラブルの内容に応じ、当社が修理を行うスタッフを派遣する新しいサービスです。
  • まずは10月から名古屋支店エリアで、24時間365日体制でのサービスを開始し、来年1月頃から中部エリア全域への展開を予定しています。
  • 次に、「家庭用ガスのキャンペーン」についてご説明します。
  • ガスのご使用量が増える季節に合わせ「ガス新規ご加入キャンペーン」を展開するとともに、このキャンペーンに併せ、現時点で、ミッドランドスクエアはじめ愛知、岐阜、三重の8会場で、「お客さま感謝祭」を開催する予定です。
  • 当社はご家庭用のガス販売について「5年間で20万件」の目標を立てていますが、当社のガス事業をお客さまに身近に感じていただけるよう、まず、「今年度内に10万件」とする新たな目標を定め、営業努力を重ねてまいります。
  • 10月からのキャンペーン期間中に、できるだけ多くの方に、当社ガスメニューにご加入いただきたいと考えております。
  • 最後に、これまでの「中部電力はじめる部」に代わる新たなプロモーションフレーム「ナルホド!中電」についてお話しします。
  • 「ナルホド!中電」では、女優の真矢ミキさん、お笑い芸人の友近さんらがお客さま役を演じ、当社がお客さまの声にお応えするサービスをお届けしていく姿勢をシリーズで分かりやすくお伝えしてまいります。
  • 来月からテレビCMをはじめ様々な機会にご覧いただく予定ですので、ご期待ください。
  • 中部エリアでの東京電力・東邦ガスの料金値下げ、首都圏・関西エリアでの関西電力の料金値下げなどにより、競争は一層厳しくなると考えております。
  • 当社グループは、一歩先を行く総合エネルギーサービス企業グループとして、お客さまのご期待を超えるサービスを他社に先駆けてお届けすることで、引き続き、お客さまからお選びいただけるよう努めてまいります。

資料

この夏の中部エリアの電力需要実績

  • 続いて、中部エリアにおけるこの夏の電力需要実績についてお話しいたします。
  • この夏の7月から昨日(9月25日)までの最大電力は、最大3日平均電力が2,429万kW、1点最大電力が、8月24日に記録した2,473万kWとなっております。
  • 最大3日平均電力の発生日はいずれも8月下旬でしたが、これは、この時期、一日の最高気温が高く、冷房の稼働が増加したためと考えております。
  • 一方、1点最大電力を記録した8月24日は、この夏の名古屋での最高気温35.50°Cを記録した日であります。
  • この夏につきましても、ご家庭、企業、自治体はじめ広く地域社会の皆さまに節電や省エネを継続いただきました。この場をお借りしまして、みなさまのご協力に対し厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

資料

テクノフェア2017

  • 次に、来月開催する「テクノフェア2017」についてお話しします。
  • テクノフェアは、年1回、当社の幅広い技術開発への取り組みを紹介するフェアで、毎年、約3,000人ものお客さま、関係者の皆さまにお越しいただいており、今回で25回目の開催となります。
  • 今回のテクノフェアでは、現場業務を支援する技術をはじめ、IoTなどの技術を活用した安定供給や新しいサービスに関する研究開発の状況についてご紹介いたします。

最後に

  • 皆さまから応援をいただきましたカーリング部についてですが、ご案内のとおり、オリンピック代表決定戦では、残念ながら代表権を逃がす結果となりました。
  • 皆さまに盛り上げていただきましたこと、あらためて感謝いたします。引き続きのご支援をお願いいたします。
  • 私からは以上です。


以上

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