定例記者会見

定例記者会見

2018年5月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2018年05月29日
中部電力株式会社

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  • まず、先日、公表いたしました名古屋支社の送電線工事における不適切な精算については、お客さまからの信頼失墜につながるコンプライアンス上の重大な問題であると深く受け止めております。
  • ご迷惑、ご心配をおかけしましたお客さまならびに関係者の皆さまに、この場を借りて、心よりお詫び申し上げます。
  • あらためまして、本日、私からは、
    • Webサービス「カテエネ」の200万会員達成
    • 尾鷲三田火力発電所1、3号機の廃止
    • この夏の電力需給見通し

    の3点について、お話しいたします。

Webサービス「カテエネ」の200万会員達成

  • ご家庭向けWebサービス「カテエネ」の200万会員達成について、お話しいたします。
  • 当社のご家庭向けWebサービス「カテエネ」は、2015年3月(平成27年)にサービスを開始して以降、エネルギーの見える化や省エネコンテンツのご提供、ポイントサービスの拡充など、お客さまによりご満足いただけるサービスの提供に努めてまいりました。
  • そしてこのたび、「カテエネ」会員数が200万会員に達することができました。
  • 「カテエネ」は、当社とお客さまとをつなぐ大事な接点であり、会員が増えるにつれて、「カテエネ」が担う役割は、ますます重要になっております。
  • 今後、更に多くのお客さまにご利用いただくとともに、「カテエネ」を通じて、お客さまとのつながりをより強いものとしていくためには、Webコンテンツの充実に加え、暮らしの中でのお悩みごとの解決や、もっと快適で便利で、安心できると実感いただけるサービスの提供が肝心であります。
  • 当社は、このようなサービスを、これまでのエネルギー事業で培われた「確かな技術力・提案力」や「お客さまとの信頼関係」といった当社の強みと、ICTやIoT技術などの先端技術を組み合わせることでお届けしたいと考えております。
  • 具体的な取り組みの一つが、本日ご紹介しましたご家庭向けのサービス事業ブランドの「カテエネ コネクト」です。
  • 「ちょうどいい未来が、わが家にも。」のコンセプトのもと、ICTやIoT技術などを活用しながら、お客さまがもっと快適で、便利で、安心できる暮らしの実現に向けたサービスを、今後順次、充実してまいります。
  • 当社は、ご家庭のお客さまの暮らしをはじめ、少子高齢化や防災・防犯などの社会課題の解決に役立つサービスを「成長分野」に位置づけており、電気やガスの販売に続く、新たな収益の柱に育ててまいります。

資料1

尾鷲三田火力発電所1、3号機の廃止

  • 次に、尾鷲三田火力発電所1、3号機の廃止についてお話しいたします。
  • 当社は、1964(昭和39)年7月の運転開始以降、高度経済成長期の電力需要の中で重要な役割を果たしてきました尾鷲三田火力発電所1号機、3号機を、今年度中に廃止する予定であります。
  • 近年は、ピーク対応用の電源として、中部エリアの電力需要を支えてまいりましたが、西名古屋火力発電所7号系列の運転開始等により、需給上の活用が見込まれないことから、廃止の判断をしたものであります。
  • これまで、尾鷲三田火力発電所が、50年以上の長きにわたり、無事に稼働することができましたのは、尾鷲市はじめ関係者の皆さまのご理解、ご協力の賜であり、この場を借りて深く感謝申しあげます。
  • 廃止後の土地利用につきましては、今月11日、尾鷲市から「尾鷲市はじめ東紀州5市町が計画する広域ごみ処理施設の建設にあたり、尾鷲三田火力発電所構内を候補地として、協議を進めたい」との申し入れをいただきました。
  • 当社は、この申し入れに応じて、協議を開始するとともに、今月25日には、尾鷲市との間で、「尾鷲三田火力発電所用地の活用検討に関する協定」を締結し、尾鷲市と協力しながら発電所用地の具体的な活用方法を検討することといたしました。
  • 尾鷲市をはじめとする地域の皆さまのご意見をしっかりとお聞きしながら、地域の活性化につながる活用方法を、尾鷲市とともに検討してまいりたいと考えております。
  • 当社は、このように効率が悪くなった火力発電所を廃止する一方で、燃料消費量やCO2排出量の削減に向けた取り組みや、高効率かつ環境負荷の低い最新鋭火力発電所の建設を計画的に進めております。
  • 今年度に入り、石炭火力発電所である「武豊火力発電所5号機」と、木質バイオマス燃料を専焼する「四日市火力発電所バイオマス発電設備」の建設を開始いたしました。
  • 石炭火力は、第5次エネルギー基本計画案においても、「重要なベースロード電源として、環境負荷を低減しつつ活用していくエネルギー源」と位置づけられているように、燃料の調達安定性と経済性に優れた電源であります。
  • また、バイオマス発電は、気象や風況等の自然条件の影響を受けることなく、一定の出力で安定的に発電できる再生可能エネルギーです。
  • 武豊5号機においては、国内最高水準の熱効率を誇る高効率の石炭火力発電設備を採用するとともに、木質バイオマス燃料を混焼することによりCO2排出の低減に努めることとしており、発電出力は107万kW、運転開始を2022年3月に予定しております。
  • 四日市バイオマス発電は、当社で初めての木質バイオマス燃料の専焼発電設備として、発電出力は4万9千kW、運転開始を2020年4月に予定しております。
  • 今後、両発電所につきまして、地域の皆さまや関係自治体の皆さまのご理解、ご協力をいただきながら、着実に建設を進めてまいります。
  • 当社は、引き続き、地球温暖化対策をはじめとした環境保全への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけ、地球環境に配慮した良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けするよう努めてまいります。

この夏の電力需給見通し

  • 最後に、この夏の中部エリアの電力需給見通しについてお話しいたします。
  • 今夏の中部エリアの電力需給見通しにつきましては、7、8月の最大電力(最大3日平均電力)を2,463万kWと想定しており、この夏も安定供給を確保できる見通しです。
  • 当社は、供給態勢に万全を期すため、夏前までに全ての火力発電所の総点検を終えるとともに、送変電設備の保守を確実に実施することで、安定して電気をお届けできるよう努めてまいります。
  • 昨年に続き、この夏につきましても、政府において「特別な節電要請は行う必要がない」ことが決定されており、当社は政府の方針を踏まえ、特別な節電のお願いは行いません。
  • しかしながら、お客さまにおかれましては、エネルギーの有効利用やCO2排出抑制などの観点からも、これまで実施いただいている節電や省エネを、引き続き取り組んでいただきたいと思います。
  • 具体的な事例につきましては、当社Webサイトや「カテエネ」サイトに掲載しておりますので、ぜひご覧いただければと思います。よろしくお願いいたします。
  • 私からは以上です。


以上

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