中部電力グループレポートデジタルブック - 中部電力グループレポート(統合報告書)|中部電力
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トップコミットメント価値創造気候変動戦 略事業活動ガバナンス人 財経営・財務データ等会社である中部電力の取締役会が考え続けるための仕組み作りは、今後も継続していく必要があると考えます。時間の経過と共に分社化した各社の独立性が高まりますので、グループ会社間のコミュニケーションや戦略立案後のモニタリング等を仕組みとして定着させていく工夫が必要です。勝野 同感です。各事業会社が自律的に、各事業領域に向き合ってほしいと思う一方、持株会社である中部電力が全体最適という観点でいかにモニタリングしていくかは極めて大事な要素だと考えています。 また、栗原さんには、「エネルギー事業は、従業員一人ひとりが設備運営・保守、販売といったそれぞれの役割を果たすことで成り立っており、従業員は重要なステークホルダーである」とのご指摘をいただいています。今後事業領域ごとで事業環境が大きく変わっていくなか、経営層と各事業の現場従業員との思いを合わせるよう、従業員の視点、意見を取締役会でしっかりと共有したうえで議論したいと思います。栗原 経営層が目指す姿を明確に伝えれば、各部門は目標に向かって自律的に考え行動すると思います。私自身も、専門知見を活かしつつ、事業環境の変化とステークホルダーの声を捉え、外部目線を入れた意見を社内に伝えていくことが社外取締役としての大切な役割の1つと考えております。栗原 私の専門である金融の視点からいえば、当社の課題は投資管理と財務戦略をさらに磨き上げることだと見ています。 従来は自社設備への投資が主でしたが、今後のカーボンニュートラルやデジタル化といった激変する事業環境やコミュニティサポートインフラの展開においては、新会社や他企業への出資、M&Aや他社とのアライアンスなどが選択肢となってきます。これらは従来とは異なるリスクを持った難しい投資となります。投資戦略の明確化、投資効率性の管理、さらには出口戦略まで含めて、投資管理の高度化に私自身貢献したいと思っています。 加えて脱炭素に向けては、長期的かつ革新的な投資が必要となりますので、様々なリスクに備えるための財務基盤や、新たな成長のための資金の効率的な循環といった財務戦略についても、取締役会での議論を深化させていく必要があると思います。勝野 新しい事業領域では、M&Aを通じて事業を買う、あるいは自ら事業を開始する、また、設備をつくっていく等、様々な領域があり、それぞれの事業に応じたリスク、リターンがあります。これらのリスク、リターンを中部電力グループ全体で適切に管理できるよう、取締役会としても努めていきます。 なお、オランダのEneco社の買収では、私たちが日本で進めているコミュニティサポートインフラを欧州で展開したいと提案したことで、実現に至りました。専門分野から見た中部電力の経営課題社外取締役栗原 美津枝52Chubu Electric Power Group Report 2021トップコミットメント価値創造気候変動戦 略事業活動ガバナンス人 財経営・財務データ等取締役会議長・社外取締役 対談

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