人間は、同じものを二つの目で見ているんだ。二つの目と目は、ふつう6cm〜6.5cm離(はな)れているから、一つのものを見たとき、少しずつ違(ちが)う角度で見ていることになるんだよ。その左右の目にうつる違(ちが)いが、いろいろなものを立体的に見るために、とても役に立っているんだ。
赤色と青色の線でかかれた絵を立体メガネで見てみると、そのことがよくわかるよ。
赤いセロハンをとおして見ると、赤色の線は見えなくなるよね。青いセロハンをとおして見ると、今度は青色の線が見えなくなる。赤色と青色でずらしてかいてあるから、左右の目に少しずつ位置がずれた絵が見えることになるね。
 
左右の目の見えかたのちがい。
目の前に人差し指を立てて、右目だけのときと、左目だけのときとかわるがわるに指を見てみよう。人差し指の位置がずれて見えるよね。つぎに、遠くのものも同じように見てみよう。
遠くのものは、そんなに位置が変わらないよね。このように目にうつる景色のずれや、大きさのちがいを、頭の中にある脳(のう)が一つにあわせてはっきりした形でとらえているんだ。だから赤い線と青い線のずれが大きい絵は近くにあるように、ずれが小さな絵は遠くにあるように感じるんだよ!
●用意するもの
紙のつつ
(サランラップのしん、紙を丸めたものでもよい)
両目をあけたまま、片(かた)ほうの目に紙のつつをあてて遠くを見る。
遠くを見たまま、紙のつつをあてた目と反対側の手を、手のひらを手前に向けて、紙のつつの横に近づける。そうすると、手のひらに穴(あな)があいたように、遠くの景色が見えてくるよ。手のひらと遠くの景色がひとつに合わさって、手のひらに穴があいたように見えるよ。これも目のしくみを使った、からだマジックなんだ。