●人はなぜ夢をみるの? その1 ●人はなぜ夢をみるの? その2
●人はなぜ夢をみるの? その3 ●眠りと夢のこぼれ話
 
1日は24時間。でも、なぜか人間の身体は25時間リズムで体温が変化しているんだって。そのかわり、外の明るさとか、毎日の食事時間や学校に行く時間など、身体の外のリズムに合わせられるようにできているんだ。だから毎日の生活リズムが乱(みだ)れると、朝起きるのがつらくなるんだね。いい夢(ゆめ)をみてスッキリ目覚めるために、規則(きそく)正しい生活が大事だよ。
その昔、「斑鳩の宮(いかるがのみや)」<=今の奈良県斑鳩町のあたり>に住んでいた聖徳太子(しょうとくたいし)は、「夢殿(ゆめどの)」という建物の中で物思いにふけり、仏(ほとけ)のお告げを聞いたと伝えられている。昔から夢(ゆめ)は大切なものだったんだね。聖徳太子の死後、ここに法隆寺(ほうりゅうじ)というお寺を建てたとき、その建物の1つを「夢殿」と呼(よ)ぶようになったよ。夢殿の中には聖徳太子を写したといわれる観音像(かんのんぞう)がまつってあるんだ。
日本人で初めてノーベル賞を受賞したのは湯川秀樹(ゆかわひでき)博士。湯川博士はノーベル賞をとった「中間子理論(ちゅうかんしりろん)」を、眠(ねむ)っている時に夢(ゆめ)の中で思いついたというよ。でもこれは、いきなり夢でひらめいたわけではなく、ずっとそのことを考えていたからこそ、夢にまで出てきたのだろうね。
「おもしろい夢(ゆめ)だった」と思ったのに、人に話そうとしたら忘(わす)れちゃっていた…ということがあるよね。忘れないためには、目覚めてすぐにメモをとるといいよ。
夏目漱石(なつめそうせき)という作家は短いお話をまとめた「夢十夜(ゆめじゅうや)」という本を出していて、お話は『こんな夢を見た…』と始まるんだ。これは本当に見た夢ではなく創作(そうさく)なんだけれど、きみが見たおもしろい夢を書きためていけば、すごい物語が生まれるかもしれないよ!
まくら元にメモとえんぴつを置いて、明日の朝から始めてみない?