地域コミュニケーション活動

環境保全活動 生物多様性に寄与する竹林管理のお手伝い「タケノコ掘り」を実施しました

2024年04月20日

SDGsマーク

4月20日(土曜日)、中部電力・中部電力パワーグリッド・中部電力ミライズの従業員32名は、環境保全活動の一環となる、生物多様性に寄与する竹林管理のお手伝いとして「タケノコ掘り」を実施しました。

この活動は、名東自然倶楽部(注1)さまと名古屋市環境局さまのサポートを受け、「竹林の伐採整備が人手不足で追いつかない。」という名古屋市名東区猪高緑地での課題を解決するべく、2021年から毎年ボランティア活動として、株式会社サンゲツさまと協働しているものです。

今年は大変多くのタケノコが顔を出しており、参加者一同、スコップを片手にみんな顔を真っ赤にして、汗だくになって活動しました。掘っては都度、散策路に運び出し、そこからリヤカーに乗せて起伏のある路を何度も往復して集めたタケノコは、悠に400本を超えました。

タケノコは2、3ヶ月で10メートルを超える竹に成長するということです。
今回私たちが活動したことで、10メートル級の竹400本が生い茂ることを食い止めることができ、「下草に陽を当て、多くの植生を活かすよう、竹を間引く」という活動目的を十分に果たすことができました。

環境に係る活動に触れることで、環境保全活動の必要性を学び、大変さを知ることができます。このタケノコ掘りの活動3ヶ年においても、自然は思うように先が読めず、付き合い方が難しい。その時折の整備・管理をすることがいかに重要かつ大変であるかということを学ぶことができました。

私たちはこれからも、人の手が求められる活動に寄り添い、この生物多様性を守る活動をはじめとした地域環境保全活動を、従業員ひとり一人の力を合わせて実施していきます。

採れたタケノコは、名古屋市内、名東区と守山区のふれあい食堂複数箇所へ「猪高緑地の竹の問題」の啓発と共に提供しています。

(注1)名東自然倶楽部:名古屋市と「緑のまちづくり活動に関する協定」を結び、緑地の保全を実施

タケノコ掘りの様子

ご注意

竹林管理者の指示の下に活動しており、勝手に採ることは禁止されており、法律で罰せられます。
猪高緑地のタケノコ

タケノコ掘りの意義
タケ(モウソウチク)は破竹の勢いと例えられるとおり、成長著しく、2ヶ月程度で10メートルを超える高さに成長します。さらに地下茎で繋がるため範囲をどんどん拡大していきます。
竹に日光を遮られた他の植物は成長を妨げられ、竹藪は生物多様性に乏しい植生になってしまいます。緑地内の生態系保全(生物多様性の維持)には、竹伐採およびタケノコを適度に採って竹林を整備することが重要です。

名東区猪高緑地
市街化が進む中で残された貴重な66haもの緑地で、起伏に富み、ため池が点在し、小動物が多く生息しています。
名古屋ICに近く、都会に隣接しているにもかかわらず「本当にここは名古屋なのか?」と疑ってしまうほど、広大で豊かな自然が根付いているこの緑地ですが、大変多くの手をかけることで成り立っています。

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