DX推進人財の育成
Developing human resources
to promote DX

DX推進を全従業員が担える環境に

中部電力グループのDXを推進する上で、「従業員一人ひとりの成長・活躍」も欠かせません。中部電力グループのDXは、すべての従業員が、自律的に実践・推進します。
すべての従業員が、DXの取り組みの必要性・企業文化の変革の必要性を認識すること、デジタル技術(ITツール)を活用して業務の高度化・効率化を実践できること、データドリブン経営の代表的な実施方法が分かること。これらを目指し、全従業員向けに、多様な教育プログラムを設けています。
具体的には、中部電力グループ独自のDX・ITリテラシー向上に向けた動画教材を作成・展開し、全従業員が視聴。95%もの従業員が効果を実感し、着実にリテラシーを向上しています。また、経営層から新入社員まで各階層別の必修研修において、階層別に求められる役割・マインドを醸成しながらのDXに関する教育も実施しており、2023年度においては計15回の講義を実施。加えて、オンライン教材の必修化、更なるスキルアップに向けたデータ利活用・デジタル技術に関する選択研修を設けています。
「従業員一人ひとりの成長・活躍」により業務の高度化・効率化をおこない、捻出された人的リソースを、多様なキャリア開発の提供などによりリスキリングし、さまざまな社会課題を解決する成長領域へ挑戦・成功することで、事業の継続的な発展を目指します。

DX推進を実現する人財育成

より強力に中部電力グループのDXを推進するために、DX人財の育成も進めています。DX推進を担う人財には大きく分けて二つの役割があります。デジタル技術を活用した業務高度化のプランニング、プロジェクト推進を担う「DX推進人財」、デジタル技術の高い専門能力を持ち、業務設計・実装を担う「デジタルエンジニア」です。
多くの従業員がDX人財を目指すべく、自身のステップアップに必要なスキルをいつでも確認することができるように、スキルセットを社内ポータルに公開しています。社員一人ひとりが自らのキャリアを考え、成長・活躍の機会を獲得することが可能な環境を整備しています。
「DX推進人財」は、「ビジネススキル」「デジタルスキル」「プロジェクトマネジメントスキル」「マインド」の4項目に、公的資格の受講・ハイレベルな業務従事実績・各種研修での良好な成績の獲得など、明確な認定基準を設定。「デジタルエンジニア」においては、iコンピテンシディクショナリの定義に基づき、領域ごとの専門性をより高めるため4つのタイプに分類、10個の職種に細分化し、それぞれの人財を目指すために必要なスキルセット、認定に必要なスキルレベルの設定をおこなっています。これらDX人財の教育プログラムの中では、スキルを実践的に活用し学ぶことをステップ的におこなうことで、お客さまニーズの価値向上や既存ビジネスに捉われない新たなビジネスモデルを創出し、企業文化・社会の変革を実現するDX人財育成を推進していきます。
そして、2020年代後半までに、約1,300名のDX人財を育成・確保します。現在は着実に500人超のDX人財を確保しており、中部電力グループのDXの推進力となっています。

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