現場対応力耐震の緊急時対策所

動画の内容

従来から災害時の対応拠点となる免震構造の緊急時対策所を設置していました。
2011年の福島第一原子力発電所の事故で放射性物質が外部に放出される事象が発生したため、放射線を遮蔽する機能を備えた耐震構造の緊急時対策所を新たに設置しました。
建物は鉄筋コンクリート製で壁や天井を最大2mまで厚くし、放射線からの遮蔽性を高めています。

また、遮蔽扉にするとともに、特殊な空調設備を設置し、外部からの放射性物質の流入を防ぐ対策を講じています。

災害時には、発電所長を本部長として、本部席に各ラインの部長や原子炉主任技術者など発電所幹部が参集します。本部席の外側には、それぞれの役割を持った各班、例えば、プラント情報の取り纏めやトラブル収束のための戦略を策定する情報戦略班や、設備復旧の検討や実施を担当する復旧班など7つの班が配置されます。

緊急時対策所内の机や椅子などの什器類、通信機器類は、地震に対して機能喪失しないようにしっかりと固定しています。
参集した要員200名が外部からの支援なしに1週間活動するために必要な設備、機材を配備しており、非常用ディーゼル発電機と7日間分の燃料を備蓄できるタンクを2系列地下に設置しています。