トップメッセージ
TOP MESSAGE

中部電力
代表取締役社長 社長執行役員

林欣吾

中部電力グループの成長は、これまでお客さま・社会とともにありました。
今後もそれは変わりません。
私どもが地域のみなさまとともに培った社会課題解決の手法は、この地域を超えて広く日本、そして世界に貢献できるものと確信しています。
「お客さまの持続的な発展に貢献し、社会とともに成長していく」その想いを胸に、私たちはこの先さらにDXを推進してまいります。
地域の課題解決を起点に、日本そして世界へ。
ここでは、二つの事例をご紹介いたします。

一つ目のチャレンジは、水力発電へのAI活用についてです。
持続可能な社会のために、脱炭素の取り組みは私たちにとって喫緊の課題です。
この課題は地球規模のものであり、中部電力グループとしてさらなる再生可能エネルギー拡大を目指しています。
日本の真ん中、中部地域には豊富な流量を誇る河川が数多く存在します。
私どもは、その中で、岐阜県を流れる飛騨川にスポットライトを当て、その水の恵みを、AIを活用して最大限に利用する手法を開発しました。(今後実装予定)
発電所の最適な運用に向けた発電計画にこれまで、熟練のスタッフが毎日4時間かけていましたが、過去の発電計画や、降雨量データをAIに学習させることで30分に効率化しました。
またこれは一般家庭約1万世帯分の年間電力使用量に相当する増電にもつながっています。
こうした技術は飛騨川以外にも、日本国内はもとより世界各地で広く活用できるものです。
私たちはDX により、水力発電を進化させ、CO2を排出しない再生可能エネルギーの拡大を目指してまいります。

もうひとつのチャレンジは、中小企業活性化による経済成長です。
私どものお客さまには、自動車産業をはじめ、グローバルなサプライチェーンに連なる大小さまざまなメーカーが、数多くいらっしゃいますが、ある調査によると、中小企業のDXの取り組みは1割強に留まっているとのことです。
実際に、私どもも、お困りの声を伺っております。
私たち中部電力グループには、インフラ企業として、中部、日本、そして世界のものづくりを支えるさまざまなお客さまとのつながりを築いてきた歴史があります。
だからこそ、お客さまの現場に足を運んで伴走し、それぞれの業務内容に合わせた実戦的なソリューションを提供することが可能となっています。
例えば、AIによる画像解析を活用した製造工程の省力化など、製造業をはじめ様々な業種のお客さまからこれまでに200件を超える相談をいただいております。
私たちは、デジタル技術を通じてお客さまの業務効率化、コスト削減のお手伝いをすることで、サプライチェーンの活性化・強靭化を支えてまいります。

こうしたDXの実現は、地域を超えて日本、そして世界へと広く貢献できるものです。
地球規模のサステナビリティの実現も、我が国全体の経済発展のチャンスも、この地域からきっと始まるはずです。

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