地震・津波対策強化扉、水密扉

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仮に津波が防波壁を越えて敷地内に浸水した場合でも、建屋内への浸水を防ぐ対策を講じています。
津波から建屋内の重要な設備を守るため、外側には強い衝撃に備えた「強化扉」、内側には浸水があった場合に高い水圧にも備える「水密扉」を設置しています。

原子炉建屋には、大きな機器をトラックごと出し入れするための大物搬入口があります。
扉は鋼鉄製の観音開き方式で、高さ約7m、厚さは約1mで総重量は約40トンの重さがあります。これらの扉は海側に面するため、津波の圧力や漂流物の衝撃に耐えうる「強化扉」を多重に設置しています。常時は閉まっており、作業が必要な時だけ解放する扉です。このように手動で開閉操作ができ、2人で2~3分で閉めることができます。

外側の扉を開けると、さらにその奥には厚さ約80㎝の鋼鉄製の水密扉があります。
さらに、非常用ディーゼル発電機やポンプなど、重要な機器が入った部屋ごとに扉を水密化しています。発電所全体で、200か所程度をこのような水密扉に改造しています。

強化扉が大きな衝撃を受け止め、そこから浸水したとしても水密扉で備える。このように、それぞれに役割を持たせた2つの扉を設置することで、防水性を高め、建屋内への浸水を防ぐ対策を講じています。