プレスリリース
西名古屋火力発電所7号系列の開発計画について
2010年09月14日
中部電力株式会社
当社は、本日、西名古屋火力発電所1号~4号を廃止し、同構内に世界最高水準の高効率LNG焚きコンバインドサイクル発電設備を建設すること(西名古屋火力発電所リフレッシュ計画)を決定いたしました。また、愛知県飛島村および愛知県に対して、西名古屋火力発電所リフレッシュ計画の申し入れをおこないました。
今回の計画は、既設の1号~4号(合計出力119万kW)を廃止・撤去、および廃止済みの旧5号、6号を撤去し、新たに2019年度(平成31年度)の営業運転開始を目指し、220万kW級の発電設備(7号系列)を建設するものです。
運転開始後、約40年を経過した設備を高効率発電設備に更新することにより、当社の火力発電設備全体の熱効率を高めることで、二酸化炭素排出量や燃料使用量を削減できる見込みです。
今後、地元の皆さまおよび関係各所のご理解・ご協力をいただきながら計画を進めてまいります。
当社は、地球環境保全への取り組みを進めるとともに、安価で高品質なエネルギーを将来にわたり安定的かつ安全にお客さまにお届けするため、原子力の推進や高効率火力の導入など、計画的に設備形成を進めてまいります。
【西名古屋火力発電所リフレッシュ計画の概要】
- 発電所所在地【愛知県海部郡飛島村東浜3-5】
- 敷地面積【約41万m2】
- 新設計画
ユニット
7号系列
計画出力
220万kW級
発電方式
高効率コンバインドサイクル発電方式
熱効率
60%程度(低位発熱量基準)
使用燃料
液化天然ガス(LNG)
なお、一部に石油(軽油)を使用可能な設備を計画着工予定
2014年度(平成26年度)
運転開始予定
2019年度(平成31年度)
- 既設設備
ユニット
1号
2号
3号
4号
出力(万kW)
22
22
37.5
37.5
使用燃料
重油
重油・原油
重油・原油・ナフサ
運転開始
1970年度
1970年度
1972年度
1972年度
廃止予定
2013年度(平成25年度)
【参考】
旧5号(50万kW):2003年度に廃止済
旧6号(50万kW):2002年度に廃止済
参考
以上
参考1
西名古屋火力発電所位置図とコンバインドサイクル発電方式について
西名古屋火力発電所位置図
コンバインドサイクル発電のしくみ
燃料(天然ガス)を燃焼させ、その燃焼ガスの力でガスタービンを回転させます。さらにガスタービンから排出される高温の排気ガスを排熱回収ボイラで有効に熱の回収をおこない、高温高圧の蒸気を発生させ、蒸気タービンを回転させます。こうして発生したガスタービンと蒸気タービンの駆動力を組合わせて発電機を回転させることにより、効率的に発電するしくみをコンバインドサイクル発電といいます。