プレスリリース

プレスリリース

東清水FCの緊急対策としての変換能力向上の検討について

2011年03月23日
中部電力株式会社

記事をシェアする

当社は、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、需給逼迫が発生している50Hz地域の電力会社に対し、周波数変換装置を通じた電力融通などを実施しております。

当社は、50Hz地域への電力融通量を少しでも増やせるよう、様々な観点から検討してまいりましたが、このたび、東清水周波数変換装置(東清水FC)につきまして、緊急的な対策を実施することにより、変換能力を暫定的に現状の10万kWから3万kW程度増加させることが可能との方向性がまとまりました。

当社は、FCの変換能力増加に取り組むとともに、引き続き、電力融通をはじめとする最大限の支援を実施してまいります。

【東清水FCの概要】

所在地

静岡市清水区広瀬字棚掛677-3(東清水変電所構内)

変換能力

一部運用:10万kW(2006年3月)
本格運用:30万kW(2014年12月予定)(注1)

(注1)本格運用の時期についても、少しでも早められるよう、検討を進めております。

参考

以上

参考1

その他の電力融通の取り組み

1 周波数変換装置を利用した電力融通

新信濃FC(長野県東筑摩郡朝日村)、佐久間FC(静岡県浜松市天竜区)、東清水FCを利用して、当社を含む60Hzの電力会社からFCの設備限度100万kWいっぱいの電力融通を実施しています。

2 泰阜水力発電所の切替作業実施に伴う電力融通

泰阜水力発電所の発電機を50Hzで送電できるよう切替作業を実施しました。昨日(3月22日)より、電力融通を実施しています。融通電力は2万~4万kWです。

3 電源開発(株)佐久間水力発電所等を利用した支援

当社は電源開発(株)と佐久間水力発電所の電力を受給する契約を交わしていますが、この発電機を50Hz運転へ切り替えることで、支援を行っています。

さらに、佐久間発電所に接続する154kV送電線につながる電源開発(株)秋葉系水力発電所についても、50Hz運転へ切り替えることで、支援を行っています。

両方合わせた融通電力は、最大で23.1万kWとなります。

4 電源開発(株)新豊根水力発電所を利用した支援

新豊根水力発電所(揚水)は、当社および東京電力が電源開発(株)との間で電力を受給する契約を交わしており、当社と東京電力がダムを共同で使用しています。

このたび、東京電力が必要に応じて発電できるよう、当社の電力を用いて揚水いたしました。

ページトップへ