プレスリリース バックナンバー(2012年)

狭隘部用高感度き裂深さ測定器の開発について

2012年2月29日

中部電力株式会社

当社(代表取締役社長:水野明久、所在地:愛知県名古屋市東区東新町1番地)は、国立大学法人東北大学(総長:井上明久、所在地:宮城県仙台市青葉区片平二丁目1-1)と共同で、金属部品の狭隘部のき裂の深さを容易に把握することが可能な「狭隘部用高感度き裂深さ測定器」の開発に成功しました。

本開発品は2012年4月1日より、有限会社豊洋電子精機(代表:豊川光正、所在地:宮城県仙台市太白区郡山字石塚7番6号)が販売を開始する予定です。

橋梁等の構造物や石油・化学プラント、発電設備等に使用される金属製部材は、長期間の使用等によって金属疲労や腐食等によるき裂が発生する場合があります。設備保全のためにはき裂の状態を正確に把握する必要がありますが、き裂は形状が複雑で狭隘なコーナー部等に発生することが多く、超音波法等の従来技術ではその大きさ(深さ)を測定することが困難であり、き裂深さを知り修理方法を決めるために金属表面を削るなど時間と労力を要していました。

このたび開発した「狭隘部用高感度き裂深さ測定器」は、平面上のき裂を対象としていた直流電位差法を応用したものです。従来の技術に対し、直流電流を流す経路、電位差を測定する位置、測定した電位差値からコーナー部のき裂深さを推定する手法を新たに開発し、適用範囲の大幅な拡大を可能としました。

また、約3年間当社の火力発電所においてフィールド試験を実施し、十分な精度と容易な操作性を有することを確認いたしました。これにより、これまでのように金属表面を削るなど労力をかけることなくき裂の状態を迅速かつ正確に把握できるようになり、高経年設備・機器の保全に貢献できると考えています。

「狭隘部用高感度き裂深さ測定器」の主な特長

①狭隘部のき裂深さが測定可能

超音波法等、他の方法では測定が困難なくぼみ、段差、コーナー部等の狭隘部に発生したき裂深さが測定可能です。

②操作が容易

開発した装置の使用には資格が不要で、測定者が探触子をき裂に押し当てるだけでき裂の深さが0.1mm刻みでデジタル表示され容易に読取り可能です。

③小型・軽量(バッテリー駆動)

開発した装置は本体重量約3kgで、現場を持ち運びながら必要箇所で測定することが可能です。

【開発品に関するお客さまからのお問い合わせ先】

有限会社豊洋電子精機 (担当:豊川 TEL 022-246-0241)

 

別紙

以上