プレスリリース

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原子力に係る公募研究の採択結果(2019年度研究開始分)

2019年04月22日
中部電力株式会社

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当社は、2019年度研究開始分の原子力に係る公募研究を採択いたしました。

当社は、研究の取り組みの強化を図るため、原子力安全技術研究所において、2019年1月11日から2月18日まで幅広い研究テーマの公募を行いました。

これに対して、全国から合計34件のご応募をいただき、アドバイザリ・コミッティによる審査を経て、10件の研究を採択いたしました。

採択した研究は、今後、進捗に従って、年1回研究報告書を提出していただきます。

また、当社が毎年、御前崎市で開催する研究発表の場で成果を公開していただくこととしています。

募集した研究の領域(分野)

応募件数

採択件数

領域1

原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究

13

2

領域2

原子力発電所の安全性向上に資する研究

15

5

領域3

浜岡原子力発電所1,2号機の廃止措置の改善に資する研究

4

1

領域4

浜岡原子力発電所3,4,5号機の保守性・作業性の向上に資する研究

2

2

合計

34

10

具体的な採択件名は「別紙」をご参照ください。

資料

以上

資料1

別 紙:採択研究一覧表

研究の領域(分野)

研究テーマ名

研究代表者(敬称略)

【領域1】
原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究

放射性廃棄物ガラス固化体中のネフェリン結晶の形成と浸出挙動への影響解明

名古屋大学
澤田 佳代

長寿命核分裂生成物を主要成分とするガラス粒子とガラス/セラミックス焼結固化体の作製

東京工業大学
矢野 哲司

【領域2】
原子力発電所の安全性向上に資する研究

超微小試験技術による原子炉圧力容器鋼の局所力学特性分布特性評価

東北大学
笠田 竜太

高濃度の放射性セシウム汚染土壌に適応可能な微粉砕による高度減容化

北海道大学
佐藤 努

耐放射線動的再構成型プロセッサの研究開発

静岡大学
渡邊 実

ステンレス鋼溶接金属における熱時効脆化の速度論評価と組織異方性の影響解明に基づく長期信頼性担保

東北大学
阿部 博志

極超低周波音波観測と地球磁場観測を組合せた巨大津波検知技術の新展開

首都大学東京
大久保 寛

【領域3】
浜岡原子力発電所
1,2号機の廃止措置の改善に資する研究

クリアランス検認で求められる放射能評価の不確さの研究

東京工業大学
千葉 敏

【領域4】
浜岡原子力発電所
3,4,5号機の保守性・作業性の向上に資する研究

 メンテナンス不要の音波受信デバイスの開発と配管検査への適用

京都大学
林 高弘

不均等水晶体被ばくを可視化するウエアラブル線量計デバイスの開発

群馬大学
加田 渉

(注)採択研究の並び順は、募集領域の分類順かつ応募受付順

資料2

参 考:公募研究の募集概要

1 応募資格

(1)全国の大学、公的研究機関で科学技術研究に従事している研究者で、2の研究領域に関する研究が遂行可能な研究者または研究グループのリーダー

(2)静岡県内に本社または支社(事業所)があり、2の研究領域に基づいた研究が遂行可能な企業

2 今回募集する研究領域

領域1 原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究

領域2 原子力発電所の安全性向上に資する研究

領域3 浜岡原子力発電所1,2号機の廃止措置の改善に資する研究

領域4 浜岡原子力発電所3,4,5号機の保守性・作業性の向上に資する研究

3 募集期間

2019年1月11日(金曜日)~2月18日(月曜日)

4 研究期間

2019年度開始とし、期間は2年以内

5 研究費・採択件数

1件あたり500万円/年を限度とし、合計10件程度を採択予定

6 研究の形態

共同研究または委託研究

7 選考方法

社外の学識経験者などを委員とする「アドバイザリ・コミッティ」を編成して、一次・二次選考を経て決定します。

(注)原子力安全技術研究所について
当社は、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原子力発電所のさらなる安全性向上と発電所の運営の改善に資するため、浜岡原子力発電所の現場を有効に活用した研究を進めるとともに、将来にわたって原子力をエネルギー源として安全利用していくために必要な研究を行うなど、原子力に係る研究の取り組みの強化を目指して、2012年7月1日に原子力安全技術研究所を浜岡原子力発電所内に設置しております。

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