学校で出されている「給食(きゅうしょく)」は
栄養(えいよう)バランスがとれた理想のメニューだよ。
いつから食べられているんだろう?どんな工夫(くふう)がされているのかな?
給食のひみつを探(さぐ)ってみたよ!
学校で出されている「給食(きゅうしょく)」は
栄養(えいよう)バランスがとれた理想のメニューだよ。
いつから食べられているんだろう?どんな工夫(くふう)がされているのかな?
給食のひみつを探(さぐ)ってみたよ!
日本で初(はじ)めて給食(きゅうしょく)が出されたのは、今から130年以上(いじょう)前の1889年、山形県鶴岡町(つるおかちょう)[現在(げんざい)の鶴岡市]の私立忠愛(しりつちゅうあい)小学校だよ。学校にお弁当(べんとう)を持ってこられない子のために、無料(むりょう)で食事を出すようになったことが給食の始まりといわれているよ。
よくかんで食べてもらうために、給食(きゅうしょく)にはかみごたえのある食材(しょくざい)がよく出るよ。よくかむと、だ液(えき)[つば]がたくさん出て、食べ物の消化がよくなるし、虫歯にもなりにくいんだ。
食べ物に入っている栄養(えいよう)は、大きく分けて5つあるよ。これを「5大栄養素(そ)[炭水化物、脂質(ししつ)、たんぱく質、無機質(むきしつ)[ミネラル]、ビタミン]」というんだ。これらの栄養には、「体を動かすエネルギーのもとになる」、「体をつくる」、「体の調子を整える」という3つの働(はたら)きがあるんだ。みんなの健康(けんこう)を守るため、給食(きゅうしょく)は5つの栄養がバランスよく入るように、栄養士(えいようし)さんが工夫(くふう)して献立(こんだて)を考えてくれているよ。
給食(きゅうしょく)には、1年の中でも栄養(えいよう)が多くて1番おいしい時期である「旬(しゅん)」の食材(しょくざい)や、地域(ちいき)で育てられた食材がよく使われているよ。地域の農家さんが育てた米や野菜(やさい)や肉、漁師(りょうし)さんがとってきた魚などを地元で食べることを「地産地消(ちさんちしょう)」というよ。新鮮(しんせん)だし、どんな人が作っているのかが分かるから安心なんだ。
愛知県(あいちけん)ならではの「八丁みそ」をベースにした甘(あま)いみそダレを、トンカツにかけて食べるよ。
写真提供:愛知県立岡崎盲学校アユは岐阜県(ぎふけん)の川でよくとれる魚だよ。海のない岐阜県では川魚が多く食べられているんだ。
写真提供:川辺町学校給食センター太くてやわらかいうどんに、かつおぶしやこんぶ、しょうゆなどで作ったつゆをからめて食べるよ。
キムチやたくあんが入っているよ。漬物(つけもの)をおいしく食べてもらうために考えられたんだ。
写真提供:農林水産省 aff(アフ)バックナンバー 2020年9月号よりこいくちしょうゆで煮(に)こんでいて、つゆが黒いのが特(とく)ちょうだよ。具は牛すじや黒はんぺん、しあげに青のりとだし粉(こ)をかけて食べるよ。
写真提供:静岡市学校給食(きゅうしょく)はみんなの体のことを考え、心をこめて作られているよ。毎日の献立(こんだて)にかくされている工夫(くふう)を探(さが)しながら、おいしく楽しく食べよう。
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第768号 給食の壁新聞[PDF:4,190KB]「そうだったのか!給食クイズ100 1栄養・献立・食材編」松丸奨 監修(株式会社フレーベル館)、「そうだったのか!給食クイズ100 3日本の給食・世界の給食編」松丸奨 監修(株式会社フレーベル館)、「給食ではじめる食育1 給食は元気のみなもと」宮島則子 監修(株式会社あかね書房)、「給食ではじめる食育3 郷土から生まれる給食」宮島則子 監修(株式会社あかね書房)、「からだにいい!おいしい!楽しい! 「食育」の大研究 栄養バランスから料理まで」吉田隆子 監修( 株式会社PHP研究所)