雨上がりの空にとつぜん現(あらわ)れて、
すうっと消えてしまう「にじ」。
にじが見えるのはどんなとき?きれいな色のひみつは?
ふしぎなにじの正体を解(と)き明(あ)かそう!

雨上がりの空にとつぜん現(あらわ)れて、
すうっと消えてしまう「にじ」。
にじが見えるのはどんなとき?きれいな色のひみつは?
ふしぎなにじの正体を解(と)き明(あ)かそう!
にじの正体は、太陽の光が空気中の小さな水のつぶ[水てき] に当たって、反射(はんしゃ)した光だよ。だから、空気中に水のつぶがたくさんある、雨上がりによく見られるんだ。にじが見える方角は、太陽の反対側(がわ)になるんだよ。
太陽の光は、実はいろいろな色の光がまざって白く見えているんだ。それぞれの色の光は、水や氷のつぶの表面にぶつかると、少しだけちがう角度に曲がって反射(はんしゃ)する性質(せいしつ)があるんだよ。そのため、いろいろな色に分かれて見えるんだ。
水のつぶが光を反射(はんしゃ)する角度は、約(やく)40~42度と決まっているよ。だから、太陽が高い位置(いち)にある昼間は、にじは見えにくいんだ。日本でにじが見えやすいのは、「太陽の光」と「水のつぶ」と「人[目]」を結(むす)んだ角度が約40~42度になる、朝や夕方だよ。冬は太陽の位置が低(ひく)いので、昼ごろににじが見えることもあるよ。
「虫」はもともと「へび」を表す漢字だったよ。また「工」には「つらぬく」という意味があるよ。昔、中国ではにじを、「大きなへび[りゅう]」が天から水を飲みに来(き)た姿(すがた)だと考えていたので、「天をつらぬく大きなへび」という意味で「虹(にじ)」という漢字ができたんだ。
日本では昔から、にじは幸運のしるしと言われてきたよ。夕立[夏の午後に降(ふ)る短時間の雨]の後は、にじが見えるチャンス! 雨がやんだら東の空をながめてみよう。
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