2025年7月1日

海の生きものからSOS!海洋プラスチックを知ろう!

残念(ざんねん)ながらプラスチックが見つからない海はもうありません。
深海がごみのたまり場になっていることも分かってきました。
(中嶋 亮太 さん)

特集1 海洋プラスチックってなに?

海に流れこんだプラスチックごみのことだよ。私(わたし)たちがルールを守ってごみを捨(す)てていれば、海に流れ出ることはほとんどないんだ。でも道路などに落ちているプラスチックごみは、風や雨、川の水などで運ばれて海に流されてしまうよ。

海岸のごみの写真
身近なプラスチック製品 ペットボトル、フォーク、ストロー、ボールペン、ビニールぶくろ、ゲーム機、くつ、シャンプーボトル、歯ブラシ 監修:中嶋 亮太 さん(海洋研究開発機構)私は、海のどこに、どのくらいのプラスチックごみがあるのか、そしてどんなえいきょうがあるのかを調査船に乗って調べています。

特集2 海の中で起きている問題を知ろう!

魚やカメ、クジラ、海鳥などさまざまな生きものがくらしている海。そこに海洋プラスチックが流れてくると海がよごれるし、まちがえて食べたり、体にからみついたりして、生きものが命を落としてしまうこともあるんだ。

海の中で起きている問題イラスト
ウミドリ:海鳥が食べ物とまちがえてしまうよ。ウミガメ:ウミガメが、レジぶくろをクラゲとまちがえて食べてしまうよ。アザラシ:魚をとるあみがアザラシなどの体にからまってしまうよ。クジラ:プラスチックを食べてしまうと消化できず胃にたまり、死んでしまうことがあるよ。 マイクロプラスチックってなに?大きさが5㎜以下の小さなプラスチックのことだよ。紫外線を浴びて、もろくなったプラスチックに波などが当たり、細かくくだけていくんだ。 プラスチックごみを減らす。1日1アクション。使い捨てのはしやフォークはもらわずに、マイはしを持ち歩く!ペットボトルはなるべく買わずに、水とうを持ち歩く!レジぶくろをもらわずに、エコバッグを使う!

海に流出するプラスチックは、1年間に50万tとも1,000万tともいわれているよ。海と生きものを守るため、今日(きょう)からプラスチックごみを減(へ)らす行動をしよう!

この特集の壁新聞がダウンロードできるよ!

壁新聞画像第782号 海洋プラスチックの壁新聞[PDF:6,716KB]

おもな参考文献

JAMSTECホームページ「JAMSTEC海洋STEAM 学習者用テキスト 2巻 海洋プラスチックとわたしたちの生活」、毎日小学生新聞ホームページ「ニュース知りたいんジャー プラスチックごみ世界で問題に」、「海のゆたかさをまもろう!(1)海がどんどんこわれていく」保坂直紀 著(株式会社岩崎書店)、「マイクロプラスチック(持続的な社会を考える 新しい環境問題)」古沢広祐 監修(株式会社金の星社)、「地球が危ない!プラスチックごみ(2)日本中にあふれるプラスチック」幸運社 編集、高田秀重・WWFジャパン協力(株式会社汐文社)

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