技術開発ニュース No.168

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内 外 ニ ュ ース
Internal and External News
2023 年度技術研究開発賞選考発表会および
第 76 回中部電力技術研究発表会 開催
2023 年 11 月 30 日(木)、「2023 年度技術研究開発賞
の言葉を紹介します。「少にして学べば、即ち壮にして為
選考発表会(以下、開発賞)」および「第 76 回中部電力技
すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて
術研究発表会(以下、発表会)」を開催しました。
学べば、即ち死して朽ちず。」みなさんが研究に励んでい
開発賞については当社や地域社会または科学技術の進歩
ること、成果、プロセスはずっと残り続けるということで
に貢献した研究に対し表彰をもって賞揚し、士気の高揚と
す。一人ひとりが自律的に前を向いて学ぶこと、研究する
成果の周知活用を目的に、発表会については技術の向上、
ことが非常に大切であると思っております。
事業所・部門間の技術交流、ならびに研究意欲の向上を目
二点目は、研究成果を広く社会に実装するには「技術を
的に、毎年開催しています。今年度は、発表会のポスター
オープンにして育てること」つまり、「標準化」が必要で
セッションを中電ホール 3 階ホワイエにて 4 年ぶりに現地
す。色々な人・仲間・団体と手を合わせ、新たな技術の種
開催しました。(受賞結果は別表参照)
をみつけ、課題を意識しながら育て、成果を具体的な形
開会にあたり、林社長が挨拶され、
『当社は経営ビジョ
にして社会にフィードバックすることが大切です。知識を
ン 2.0 で「地球環境に配慮した安全・安価で安定的なエネ
オープンにしても、必ず自分たちのところへ成果が帰って
ルギーのお届け」いわゆる「変わらぬ使命の完遂」ととも
きます。恐れずに仲間と一緒になって研究開発に取り組ん
に、お客さまの暮らしを豊かにする「新たな価値の創出」
でください。今日、共有できた情報をさらに自部門での事
により、地域・社会の持続的な発展に貢献することを宣言
象に置き換えて考え、一層、技術研究開発に取り組んでい
しました。これら 2 本の柱につながる、会社の様々な具体
ただければ、中部電力グループとしての発展につながると
的課題を解決するには「イノベーション」が必要で、そ
大いに期待しております。』との技術開発に期待するメッ
れを実行するのは「人」、社員の皆さん一人ひとりの力に
セージが伝えられました。
かかっています。経営ビジョン 2.0 や 2050 年のカーボン
閉会式では、鍋田技術開発本部長から、『発表された内
ニュートラル実現には、「技術力」と「仲間作り」が大切
容には、膨大なデータを集約・加工し、理論に裏打ちされ
と考えています。
た大きな成果を出していただいたものがありました。成果
そこで、私から 2 つのお願いがあります。一点目は、技
を出すまでに非常に長い時間をかけてトライ&エラーで進
術力を高め、社会課題解決のための成果を生み出すために
めてくれたことを評価します。他にも目から鱗のような発
は、「一人ひとりが自律的に行動すること」が必要です。
想豊かなものが多くあり、大変頼もしく思いました。本日
一人ひとりが技術力を高め、会社の直面している課題を自
の素晴らしい研究成果が中部電力グループの発展、社会貢
分事としてとらえて、自律的に行動し、勤しむこと、課題
献につながるよう期待しています。』との講評をいただき
解決につながる種を見つけること、それぞれの役割に応じ
ました。
て自律的に行動できてこそ様々な課題解決への道が効果的
今年も多くの皆さまのご協力により、無事に開催できま
に開けてきます。ここで江戸末期の著名な学者、佐藤一斎
した。ご協力ありがとうございました。
林社長
技術開発ニュース 2024.03/No.168
鍋田技術開発本部長
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