技術開発ニュース No.169

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内 外 ニ ュ ース
Internal and External News
2024 年度技術研究開発賞選考発表会および
第 77 回中部電力技術研究発表会 開催
2024 年 11 月 21 日(木)、「2024 年度技術研究開発賞
また、本日は社外の先生方や、普段はあまり交流のない
選考発表会(以下、開発賞)」および「第 77 回中部電力技
他部門、他事業の仲間も一堂に会しております。さらなる
術研究発表会(以下、発表会)」を開催しました。
イノベーションの種を見つけるためにも、大いに交流し、
開発賞については当社や地域社会または科学技術の進歩
主張し、意見を伺い、技術革新のみならず、新たな価値創
に貢献した研究に対し表彰をもって賞揚し、士気の高揚と
造のためのイノベーションの具現化につながる共創の場と
成果の周知活用を目的に、発表会については技術の向上、
していただきたいと思います。
事業所・部門間の技術交流、ならびに研究意欲の向上を目
当社は、ビジョンの一つに “ 技術開発および多様なアラ
的に、毎年開催しています。(受賞結果は別表参照)
イアンス先との連携・共創 ” を大きな柱として位置付けて
開会にあたり、林社長のご挨拶を野田技術開発本部長が
おります。本日の発表会の場が、お客さまや社会が求める
代読され、『当社を取り巻く事業環境は大きく変化してお
価値を起点に新たなサービスを創出する第一歩となればと
ります。データセンターをはじめとする電力需要の増加に
思っております。』との技術開発に期待するメッセージが
対応した安定供給の問題、国際情勢不安定化によるエネル
伝えられました。
ギーセキュリティの問題、そしてカーボンニュートラルの
閉会式では、野田技術開発本部長から、『自然環境の変
達成。当社はこれらを同時に解決しなければなりません。
化や、保守の人材確保の問題といった事業環境の変化に対
経営ビジョン 2.0 の実現とエネルギーに関するこれらの
し、現場の若いみなさんが、これまでの考え方を踏襲する
問題を同時に解決するためには、技術力の向上とイノベー
だけでなく、新しい着眼点をもって、積極的に取り組んで
ションが必要です。
いただきました。みなさんの課題を見つけ、解決する姿勢
イノベーションの提唱者であるヨーゼフ・シュンペー
に敬意を表するとともに、引き続き一層、活動の幅を広げ
ターによればイノベーションとは “ 新結合 ”、“ 新機軸 ”、
ていただきたい。当社を取り巻く事業環境の変化への対応
“ 新しい切り口 ”、“ 新しい捉え方 ”、“ 新しい活用法 ” を創造
にはイノベーションが必要です。発表者のみなさんの取り
することにより、新たな価値を生み出し、社会的に大きな
組みは将来のイノベーションに繋がっていくものと考えて
変化をもたらすことです。これはまさしく当社が目指す方
います。技術開発本部としても、これからも継続して技術
向性と一致していると私は考えております。
力向上に取り組むと同時に、研究を行われる皆様への支援
これらのことも踏まえ、みなさんご存じのとおり、本年
を進めてまいります』との講評をいただきました。
は 2030 年をターゲットとした経営ビジョン 2.0 実現のた
今年も多くの皆さまのご協力により、無事に開催できま
めに、2023 年度までの実績を振り返り、中間地点として
した。ご協力ありがとうございました。
2025 年度までの中期経営目標を見直しており、この目標
の達成に向けて更に尽力して参りたいと考えております。
本日の各発表会は、グループ全体の経営、あるいは地域
社会に貢献した技術研究・開発や、グループ全体の事業に
かかわる科学技術の進歩に貢献した研究だと認められるも
のを発表する場であります。まさしく、イノベーションに
つながる具体的な形、成果を示し、社内のみならず社外に
むけてお知らせする場であります。皆さんの本日までの研
究すなわち技術力の成果を大いに発表し、エネルギー事業
領域において社会に役立つみなさんの取り組みを審査員や
先生方に評価いただき、イノベーションにつなげていただ
きたいと思います。
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技術開発ニュース 2025.03/No.169
野田技術開発本部長
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