冷やす機能の確保電源設備(冷やす機能の確保)

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「冷やす機能」に必要な、電源供給、注水、除熱について、複数の代替手段を講じます。
その柱となるのが、「電源供給」です。

浜岡原子力発電所では、3ルートの送電線から受電ができる対策や、非常用の発電機を浸水から守る対策などを実施していますが、そのうえで、これらがすべて使えない場合にも備えます。

海抜40mの高台にガスタービン発電機を新たに設置し、この電源を用いて大容量のポンプを動かして原子炉へ注水します。また、海水を使って冷やすためのポンプを防水構造の建屋内に新設しており、このポンプにもガスタービン発電機から電源供給することで、原子炉から発生する熱を取り除きます。

さらに、ガスタービン発電機が使えない場合は、蓄電池から電源供給し、原子炉停止後の余熱蒸気の圧力を使ってポンプを回し原子炉へ注水します。また、必要な場所に移動できる電源車の電源でポンプを回し、原子炉へ注水する手段も備えます。

仮に、電源がなくなった場合でも、可搬型の注水ポンプによって、海抜30mの高台に新設した緊急時淡水貯槽や、貯水タンク、敷地の西側を流れる新野川などを水源とし原子炉につながる配管につなぎ注水します。
こうした代替手段を幾重にも講じることで、「冷やす機能」を確保して、重大事故への進展を防ぎます。