プレスリリース
業務用厨房向けIH中華レンジの開発について「中華鍋の振れる機器を低価格で実現」
2010年09月08日
中部電力株式会社
当社(代表取締役社長:水野明久、所在地:愛知県名古屋市東区東新町1番地)と株式会社中部コーポレーション(取締役社長:三林義典、所在地:三重県桑名市大字芳ヶ崎字堂ヶ峰1533-1)は共同で、「業務用厨房向けIH(注1)中華レンジ(注2)」を開発いたしました。本開発品は、本年11月から株式会社中部コーポレーションより販売を開始する予定です。
中華料理店などの業務用厨房では、ガス中華レンジが多く使用されています。近年、安全性や作業環境性の観点から電化厨房機器も採用されていますが、従来のIH中華レンジは、搭載されている10kWのIH回路の生産量が少なく高額なため、採用が進みませんでした。
そこで、10kWのIH回路1台の代わりに、量産されている安価な5kWのIH回路を2台並列に組合せ同期制御して運転する並列同期運転方式(注3)を適用しました。これにより、高火力を維持しつつ、従来のIH中華レンジと比べ大幅な低価格化を実現しました。
また、中華料理では多くの場合、中華鍋を振りながら調理(あおり炒め)しますが、従来のIH中華レンジでは、鍋を天板から離すと加熱が停止し、再加熱操作の手間がかかっていました。
そこで、開発品では、鍋を天板から離したときのコイルに流れる電流値を制御することで、加熱が継続するよう改善を図り、業界で初めてIH中華レンジでの鍋振り調理を可能としました。
さらに、従来のIH中華レンジでは、天板への吹きこぼれが鍋底の熱により水蒸気として噴き出すことがありましたが、開発品では、天板の中央に排水穴を設け、吹きこぼれが天板に溜まらない構造とし、安全性を強化しました。
なお、本開発品は、9月8日(水曜日)~10日(金曜日)にポートメッセなごや名古屋市国際展示場で開催する「ENE-WAY2010(注4)」において、展示紹介いたします。
主な特長
1 大幅な低価格化
5kWのIH回路を2台組合わせた並列同期運転方式により、従来のIH中華レンジ(10kW)と比べ、機器価格を約7割削減。
2 中華鍋を振りながら調理が可能
中華鍋を天板から離して鍋振り調理が可能。
3 安全性の強化
吹きこぼれが天板に溜まらない排水構造とし水蒸気発生を防止。
(注1)電磁誘導加熱の英語表記Induction Heatingを略してIHといいます。なお、電磁誘導加熱とは、コイルに電流を流すと磁力線が発生し、その近くに金属(鍋など)を置くと、金属内部に渦電流が流れ加熱される現象をいいます。
(注2)丸底の中華鍋専用の焜炉(こんろ)のことをいいます。IH中華レンジは、中華鍋の形状に合わせた凹面天板をもつIHクッキングヒーターの一種です。
(注3)並列接続した複数コイルに流れる電流を同期制御し出力調整する運転方式です。
(注4)ENE-WAY2010
ENE-WAY2010 |
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開催日時 |
2010年9月8日(水曜日)~10日(金曜日)10時~17時(最終日は16時30分まで) |
会場 |
ポートメッセなごや名古屋市国際展示場 |
主催 |
ENE-WAY実行委員会(中部電力株式会社、中部地方電気使用合理化委員会、財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター) |
【製品に関する問い合わせ先】
株式会社中部コーポレーション(担当:番条 忠博 Tel:0594-32-1131)
別紙
以上