定例記者会見

定例記者会見

2010年6月度定例記者会見 川口相談役挨拶

2010年06月25日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、「第86期定時株主総会」につきまして、お話しいたします。

株主総会について

  • まず、おかげさまをもちまして、株主総会を無事終了することができましたことをご報告申しあげます。
  • 今回の総会は、所要時間が過去13番目の2時間50分と、平成13年以来9年ぶりに3時間を切る総会となりました。また過去8番目の多さとなる1,440名の株主さまにご出席いただき、当社から2009年度(平成21年度)の事業の概況を報告いたしました。
  • 議案につきましては、会社提案3議案と、株主さまからのご提案である7議案、計10議案についてご審議いただき、会社提案の3議案について賛成多数により可決されました。
  • 株主さまからは、原子力関連のご質問に加え、当社の株主還元の考え方、国際事業への取り組みなど、厳しい経営環境の下、経営にとって重要な課題に関するご質問もいただき、誠意をもってお答えいたしました。
  • 当社といたしましては、今後とも、お客さまや株主・投資家の皆さまからの貴重なご意見を経営に活かし、「総合エネルギーサービス企業グループ」として成長を続けてまいります。

会長退任にあたって

  • 私は、本日、当社の代表取締役会長を退任し、相談役に就任いたしました。
  • 私は、電力の小売り自由化がスタートした翌年の2001年(平成13年)に社長に就任し、「変化への挑戦」を掲げて、諸改革に取り組んできました。また、2006年(平成18年)の会長就任以降も、エネルギー市場における激しい変化と競争のなかで、三田前社長とともに経営の舵取りに携わってまいりました。
    この結果、当社には、「総合エネルギーサービス企業グループ」として、厳しい経営環境を乗り越えていけるだけの基礎体力、未来を切り開き前進して行こうという従業員の意欲が、十分に備わってきたと実感しております。
  • 今回、私は、当社を取り巻く経営環境が大きな転換期を迎えるなか、これまで以上に強靭な企業グループを作っていく必要があると考え、新しい体制に経営のバトンを渡すことといたしました。
  • 私が尊敬する実業家の一人であり、明治の時代、「住友財閥の大番頭」と言われた伊庭貞剛という方は、
    ・「事業の進歩発展に最も害をするものは、青年の過失ではなくて、老人の跋扈(ばっこ)である」、
    また、
    ・「人の仕事のうちで一番大切なことは、後継者を得ることと、その仕事を引き継がせる時期を選ぶことである」
    とおっしゃっています。
  • この言葉をもう少し詳しく申し上げますと、「年配者の経験はいかなる書物からも学ぶことができず、お金でも買うことのできない貴重なものであるが、年配者は経験という刃物をふりかざしてはならない。むしろ、若い人の力が大事である。若い人は失敗もするが、それがいずれは貴重な経験となる。年配者は、チャンスを与えられた若者の失敗を恐れず、あるいは若者に失敗を恐れさせず、若者の挑戦を助け導かなければならない。そして、若い人が育ったら次の人に託すことが大事である」ということであります。
  • これは、まさに現在の私の思いであります。企業が永続的に発展していくためには、若い世代が先頭に立って、失敗を恐れずチャレンジしていかねばなりません。
  • 私としては、三田会長、水野社長を中心とする新しい経営体制が、大きく変化する時代の要請に応え、当社をさらに発展させてくれると確信しております。
  • 私自身は引き続き、中部経済連合会会長としての役目がございます。特に、この10月にはCOP10の開催を控えており、関連行事も多くございます。
    今後もこうした諸団体の活動を中心に、中部地域や会社の発展のためにお役に立てることがあれば、力を尽くしてまいる所存であります。
  • 最後になりますが、これまでお世話になりましたお客さま、株主の皆さま、マスコミの皆さまなど関係者の方々に、心より御礼申し上げます。
    引き続き新会長・新社長ともども、ご指導・ご支援を賜りますようお願いいたします。

私からは以上であります。



以上

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