定例記者会見

定例記者会見

2011年1月度定例記者会見

2011年01月28日
中部電力株式会社

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  • 皆さまに既にお知らせしましたとおり、浜岡原子力発電所5号機は、今月25日に起動し、本日、発電を再開いたしました。
  • 駿河湾の地震以降、これまでご理解とご支援を賜りました地域の皆さま、そして関係者の皆さまに厚く御礼を申し上げます。
  • 今後も、安全を最優先に浜岡原子力発電所の運営に努め、より信頼いただける発電所づくりに全力を傾注してまいりたいと考えております。

本日、私からは、

  • 平成22年度 第3四半期決算
  • 自己株式の取得
  • 再生可能エネルギーへの取り組み状況

以上の3点について、お話しいたします。

なお、第3四半期決算、自己株式の取得については、名古屋証券取引所記者クラブにて発表しておりますので、私からは、概要を簡単にお話しいたします。

平成22年度第3四半期決算

(第3四半期の決算概要)

  • 最初に、平成22年度の第3四半期決算についてお話しします。資料1「平成22年度第3四半期決算について」の1ページをご覧ください。
  • 連結売上高につきましては、電気事業において、収入単価の低下はありましたが、販売電力量の増加により電灯電力料が増加したことなどから、1兆7,144億円となり、786億円の「増収」となりました。
  • 一方、連結経常利益につきましては、電気事業において、収入単価の低下や燃料価格の上昇などの収支悪化要因はありましたが、販売電力量の増加や原子力発電量の増加に加え、修繕費が減少したことなどから、1,699億円となり、133億円の「増益」となりました。
  • この結果、連結決算は「増収増益」となりました。また、個別決算につきましても、連結決算と同様に「増収増益」となりました。

(22年度の収支見通し)

  • 次に、通期の見通しについてお話しします。資料1の9ページ、10ページをご覧ください。
  • 円高などによる燃料費の減少が見込まれることなどから、平成22年10月29日公表の業績予想値を上方修正しております。
  • 通期の見通しにつきまして、前期と比較して説明させて頂きます。
  • 販売電力量につきましては、前期比5.4%増の1,295億kWhと想定しております。
  • 連結売上高は、電気事業における販売電力量の増加による電灯電力料の増加などから、2兆3,100億円程度と「増収」を見込んでおります。
  • 一方、連結経常利益は、電気事業における販売電力量の増加などの収支向上要因はありますが、収入単価の低下や 燃料価格の上昇などにより、1,450億円程度と「減益」を見込んでおります。
  • これにより、連結決算は「増収減益」を見込んでおります。また、個別決算につきましても、連結決算と同様に「増収減益」を見込んでおります。

資料

自己株式の取得

  • 次に、「自己株式の取得」について、お話しします。資料3、資料4をご覧ください。
  • 当社は、現行の配当水準の維持に努めることを基本としつつ、株主の皆さまへの適時適切な利益還元の視点から、自己株式の取得を機動的に実施しております。
  • この度、当社の収支、財務状況ならびに市場動向等を総合的に検討した結果、昨年度に引き続き、自己株式取得を実施することとし、本日の取締役会において、決議をいたしました。
  • 具体的な内容は、資料にありますように、
  • 取得する株式総数の上限を500万株とし、
  • 株式の取得総額については、120億円を上限としました。
  • 取得期間は、平成23年2月1日より平成23年3月31日までとしております。
  • なお、今回の自己株式の取得につきましては、株主還元を目的としていることから、取得する自己株式について、全て消却することもあわせて決議をいたしました。
  • また、平成23~26年度までの4年間で2,000万株程度の自己株式の取得および消却を目指し、財務状況や市場動向などを見極めながら機動的に実施してまいりたいと考えております。
  • この目標達成に向けて、当社は今後とも、一層の経営効率化に努め、株主の皆さまのご期待にお応えしてまいります。

資料

再生可能エネルギーへの取り組み状況

  • 最後に、「再生可能エネルギーへの取り組み状況」についてお話しします。資料5をご覧ください。
  • 本日、長野県飯田市で建設を進めてきた「メガソーラーいいだ」と静岡県御前崎市で建設を進めてきた「御前崎風力発電所の2期分」が、共に営業運転を開始しました。
  • 当社は、地球環境保全の取り組みの一環として、グループ会社と一体となって再生可能エネルギーの積極的な導入を進めておりますので、当社グループの取り組み状況についてお話しします。

(太陽光発電)

  • まず、太陽光発電については、2008年12月に「メガソーラーたけとよ」の開発を決定した以降、「メガソーラーいいだ」、「メガソーラーしみず」の開発計画を決定しております。3地点の発電出力の合計は、16,500kWとなります。
  • 資料6をご覧ください。
  • このうち、「メガソーラーいいだ」は、昨年の8月に着工し、建設を進めてまいりましたが、本日、営業運転を開始しました。発電所出力は、1,000kWであり、運転開始によるCO2削減量は、年間約400トンを見込んでおります。営業運転を開始する事業用太陽光発電所としては、「メガソーラーいいだ」が当社初めての発電所となります。
  • 共同事業者である飯田市は環境モデル都市として、この「メガソーラーいいだ」を活用し、太陽光発電の普及啓発活動などに取り組まれていきます。また、当社は発電所の運転・維持管理を行っていくとともに、発電所を活用し、太陽光発電の大量導入時における技術的課題の検証や対応策の検討を進めていきたいと考えております。
  • 今後は、建設を進めている「メガソーラーたけとよ」、静岡市清水区で計画をしている「メガソーラーしみず」を着実に進めてまいります。また、新たなメガソーラー開発についても、太陽光パネルの価格動向やメガソーラーによる技術的検証の状況等を踏まえつつ、引き続き検討を進めてまいります。

(風力発電)

  • 次に風力発電については、当社、グループ会社の株式会社シーテックおよび株式会社青山高原ウインドファームの3社が、4地点で営業運転をしております。
  • 資料7をご覧ください。
  • このうち、当社の「御前崎風力発電所の2期分」は、2009年7月に着工し、建設を進めてまいりましたが、本日、営業運転を開始しました。発電所出力は、16,000kWであり、運転開始によるCO2削減量は、年間約21,000トンを見込んでおります。御前崎風力の1期分は、2010年2月に既に営業運転を開始しており、御前崎風力発電所全体での発電出力は、22,000kWとなり、CO2削減量は、約29,000トンを見込んでおります。
  • 現状において計画している風力発電所が全て完工すれば、グループ全体での発電規模は、171,000kWとなり、地球環境保全に向けた風力発電の普及促進に一層貢献できるものと考えております。
  • さらに、開発地点の可能性調査を進め、風力発電の導入拡大に努めていきたいと考えております。

(水力・バイオマス発電)

  • 資料5を再びご覧ください。
  • この他、当社では、長野県安曇野市において未利用落差を利用した小規模な水力発電所である「須砂渡水力発電所」を昨年の9月に営業運転を開始しております。
  • また、碧南火力発電所において、木質バイオマス燃料を混焼することを、昨年9月より本格運用を開始しており、更に、来年4月からは下水汚泥燃料の混焼を計画しています。
  • 当社は引き続き、太陽光、風力などの再生可能エネルギーの開発・導入に積極的に取り組むと同時に、原子力発電の推進、高効率のLNG火力発電の開発を着実に進め、グループ一体となって低炭素社会の実現に貢献してまいります。
  • 私からは以上でございます。

資料



以上

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