定例記者会見

定例記者会見

2011年11月度定例記者会見

2011年11月22日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
  • この冬の最大電力需給計画の一部変更
  • 「ちゅうでん小学生エコセッション2011」の開催

以上の2点について、お話しいたします。

この冬の最大電力需給計画の一部変更

  • はじめに、この冬の最大電力需給計画の一部変更につきまして、資料1の別紙1により、ご説明いたします。
  • まず、表1をご覧ください。
  • 表1は、10月4日にお知らせした、この冬の最大電力需給計画でございます。
    火力発電所の定期点検時期の調整、水力発電所の補修工程の見直しなどにより、供給予備率は7%程度となる見込みであるとお知らせいたしました。
  • 当社は、その後も検討を重ね、供給力の上積みを図ってまいりました。
  • 表2をご覧ください。
  • 検討の結果、新名古屋火力発電所などの定期点検時期を変更することといたしました。これにより、厳しい需給状況が予想された1月におきまして、供給力が5万kW増加する見込みです。
  • また、他事業者からの電力購入につきましては、10月4日時点では不透明であったため、供給力には織り込んでおりませんでした。しかし、今回、購入の見通しが得られましたので、1月において最大で11万kWの上積みが可能となりました。
  • その結果、表3にお示ししたとおり、この冬の供給予備率は、10月4日公表時点から、1月に最大で0.7ポイント増加し、安定供給の目安である適正予備率8~10%を若干下回る程度の供給力を確保できる見通しとなりました。
  • しかし、この冬の電力需給は、
  • お客さまの節電に対するご協力と当社の緊急対策としての供給力の上積みにより支えられていること、
  • 適正予備率(8~10%)を確保するまでには至らないこと

などから、電力の安定供給を果たすうえで十分な態勢であるとは言えない状況でございます。

  • 当社といたしましては、発電所や送変電設備などの重点的な点検、保守を確実に実施し、安定供給に万全を期してまいります。
  • お客さまにおかれましては、誠にご不便をおかけいたしますが、生活や生産活動に支障を来さない範囲での節電にご理解とご協力を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
  • 次に、資料1の別紙2をご覧ください。
    これは、当社がホームページで掲載する、日々の電力需給状況などのイメージ図でございます。
  • 当社は、12月1日から、当社のホームページにおきまして、日々の電力需給の状況や具体的な節電方法について、お知らせいたします。
    お客さまがこれらの情報をご覧いただき、節電や効率的な電気のご使用にお役立ていただければ、幸いでございます。
  • ところで、この冬の電力需給につきまして、全国の状況に目を向けますと、この冬も大変厳しい需給状況が予想される地域がございます。そのため、これらの地域の電力会社から、応援融通の要請を受ける場面が想定されます。
  • 当社は、応援融通の要請に対し、その都度、当社の電力需給状況を見極めたうえで、応援融通の可否を判断していく考えでございます。
    当社といたしましては、お客さまへの安定供給を大前提として、我が国全体の電力の安定供給にも貢献してまいりたいと考えております。
    この点につきましても、お客さまのご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 次に、燃料調達の状況についてお話しいたします。
  • 当社は、浜岡原子力発電所の全号機停止による供給力対策として、主にLNG火力機を焚き増すこととしております。
  • これに伴い、LNG所要量につきましては、今年度当初計画では約840万トンと見込んでおりましたが、上期に約380万トンを追加調達し、冬季の需給対策に向けて、さらに約80万トンが必要となると想定しております。
    追加調達量は合計で約460万トンとなり、今年度のLNG所要量は、当初計画の1.5倍の約1,300万トンとなる見込みです。
  • 現状の見通しとしては、カタールを始めとする各国からLNGを追加調達することで、今年度の必要量を何とか確保できるものと考えております。
  • ただし、燃料調達は、契約上の必要量を確保するだけでは十分ではありません。調達した燃料を、安全にタンクに受け入れて、初めて燃料調達を完了することになります。
  • LNG調達に必要となるタンカーは、平年は年間約170隻です。今年度は、平年より2割程多い約200隻になると見込んでおります。これに伴い、タンカーが着桟する桟橋やLNGタンクなどの燃料受入設備の稼働が極めて高くなります。

そのため、燃料調達の現場では、この冬、

  • 燃料受入機器が継続して稼働できるよう点検時期を調整したり、
  • タンカーが安全に着桟するための事前検討や、きめ細かな意思疎通により適切に運行管理をする

など、細心の注意を払ってLNG受入れ業務を行っております。

  • 当社としては、安定供給を支えるため、引き続き、確実かつ安全な燃料調達に努めてまいります。
  • 話題は変わりますが、燃料調達の関連で少しお話しをさせていただきます。
  • 昨日、皆さまにお知らせいたしましたとおり、東邦ガス様との共同基地であります、知多LNGターミナルにおけるLNG輸送船の累計受入隻数が、昨日をもって、無事故、無災害で3,000隻を達成いたしました。
  • 昭和52年に、初めてLNGを受け入れて以来、約34年をかけて達成したものです。
  • 昭和48年の第一次オイルショック当時、当社の発電電力量の構成比は、石油火力が80%を占めておりました。
    その後、オイルショックの教訓を踏まえ、石油依存度の低下を目指し、LNG火力を導入するほか、原子力、石炭などの電源をバランスよく組みあわせた、「電源のベストミックス」に取り組んでまいりました。
  • その結果、昨年度(平成22年度)は、石油火力への依存度を4%にまで低減させる一方、LNGを46%、石炭火力を26%、原子力発電を15%にまで高めることができました。
    これは、約30年の年月を費やし積み重ねてきた結果であり、一朝一夕に成し得たものではありません。
  • 当社は、一つのエネルギー源に偏らず、様々な燃料をバランスよく組み合わせること、さらに、それぞれの燃料の調達先を分散することによって、特定の燃料供給が途絶えるリスクや価格高騰リスクなどを分散する取り組みを続けてまいりました。
    この取り組みが、将来にわたり、エネルギーの安定供給を果たしていくうえで、極めて重要であると考えております。
  • エネルギーセキュリティは、この先数年間、10年、50年、さらに100年先まで見据えて、現実的、継続的、そして長期的な視点で考えるべき、根本的な課題であります。
  • 当社としては、今後も引き続き、安定的、経済的、そして安全に電気をお届けできるよう、最適な電源構成を目指して取り組んでまいります。
  • この点につきましても、皆さまのご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

資料1

ちゅうでん小学生エコセッション2011の開催

  • 次に、「ちゅうでん小学生エコセッション2011の開催」についてお話しいたします。
  • 資料2をご覧ください。
  • 当社は、地球温暖化対策をはじめとした環境保全への取組みを重要な経営課題の一つとして位置づけております。
  • 当社は、今年も「環境コミュニケーション活動」の一環として、次世代を担う子供達に環境やエネルギーについて関心をもっていただくため、「ちゅうでん小学生エコセッション2011」を12月14日、開催いたします。
  • エネルギーや地球環境については長期にわたる課題であり、次の世代に「きちんとした考え方や取組み姿勢」を引き継いでいくことが大切であると考えております。
  • そのため、次世代を担う子どもたちに環境やエネルギーについて考えていただく機会を提案して、環境学習のお役に立ちたいと考えております。
  • このイベントは、2005年7月に愛・地球博をきっかけとして始めたものであり、今年で6回目となります。
  • 中部5県下6校の小学生、約550名が名古屋に集まり、学校毎に、身近な環境問題の学習成果を発表していただきます。
  • その後のエコトークセッションでは、「50年後の未来にある、あっと驚く新しい省エネ技術と発電方法を考えよう!」をテーマに、子どもたちが、私や俳優・気象予報士としてご活躍の石原良純さんを交えて意見交換を行います。
  • 私は、昨年に続いて2回目の参加となりますが、昨年同様、子供達の斬新なアイデアを聞く機会や様々な意見交換ができることを楽しみにしております。
  • 地球の将来に対して高い関心と夢を持った小学生の集うエコ・セッションを皆さまにも是非ご覧いただければと思います。ご来場を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 私からは以上であります。

資料2



以上

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