定例記者会見

定例記者会見

2013年12月度 定例記者会見 水野社長挨拶

2013年12月25日
中部電力株式会社

記事をシェアする

  • 本日、私からは、今年1年を振り返ってお話しいたします。

今年1年を振り返って

  • 2013年もあとわずかで終わろうとしています。
    東日本大震災以降、電力業界を取り巻く環境は大きく変わり、当社にとっても大変厳しい時期が続いております。とりわけ、今年は、当社にとって激動の年となりました。

(電気料金の値上げ申請について)

  • 先ずは10月29日に申請いたしました電気料金の値上げについてであります。
  • ご案内のとおり、当社は火力燃料費の大幅な増加などにより、1980(昭和55)年以来となる電気料金の値上げを申請させていただきました。
  • 現在は、昨日開催分含めて5回の電気料金審査専門小委員会が開催され、当社の申請内容の妥当性を審査いただいている状況にあります。
  • 明日、12月26日には、名古屋市内において経済産業省主催の公聴会が開かれ、参加される皆さまから貴重なご意見、ご質問をいただく予定ですが、できるだけ分かりやすく、丁寧に、お答えさせていただきたいと思います。
  • お客さまにご負担をおかけすることとなり、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますよう、1年の振り返りであるこの場をお借りして、重ねてお願い申し上げます。
  • 当社といたしましては、今後も引き続き、全社を挙げて徹底した経営効率化をやり切ってまいります。

(浜岡の安全性向上に向けた取り組みについて)

  • 次に、浜岡原子力発電所の安全性向上に向けた取り組みについてであります。
  • 当社は、これまで自主的に取り組んできた津波対策や重大事故対策に加え、今年1月に施行された原子力規制委員会の新規制基準に速やかに適合することを目指し、必要な対応について順次検討を進めてまいりました。
  • 9月には、3、4号機について、新規制基準を踏まえた追加対策をとりまとめ、4号機は2015年9月末、3号機は2016年9月末の完工を目標に実施することといたしました。
  • そこで、津波・地震対策をはじめとする安全性向上に向けた取り組みの主な進捗状況についてお話しいたします。
  • 海抜18mから22mへの防波壁の嵩上げ工事については、今年9月に工事着手し、現在は、嵩上げ部分の設置工事や、防波壁下部の補強工事などを行っております。
  • 原子炉建屋内に津波が浸水し、安全上重要な機器が機能を損なうことを防止するための水密扉については、今年7月に、3~5号機合わせて約180箇所の設置が完了しております。
  • 海抜40mの高台では、今年5月にガスタービン発電機の建屋工事が完了し、現在は、燃料タンクを納める地下構造の部屋の設置工事や、緊急時用資機材倉庫の建屋工事などを進めております。
  • 一方、地震対策については、3、4号機の配管・電路類のサポート改造工事、高台のガスタービン発電機から原子炉建屋への電源ルートに位置する敷地内斜面などの補強工事、5号機周辺の防波壁地盤改良工事などについて、現在詳細設計中であり、準備ができた対策から、順次工事着手してまいります。
  • フィルタベント設備設置工事については、3、4号機について今年6月に工事着手し、現在4号機フィルタベント室の構築および配管トンネルの掘削工事を進めております。
  • 当社は、現在取り組んでいるハード面での安全性向上対策を着実に実施するとともに、防災面でのソフト対策も整え、新規制基準にできる限り速やかに適合することを目指します。
  • そして、まずは当社の取り組みについて、地元をはじめ社会の皆さまに丁寧にご説明し、ご理解を賜ることが何より重要であると考えております。
  • 今後、4号機については、来年のできるだけ早い時期に、また、3号機も来年度内には新規制基準適合の申請ができるように、必要な準備を進めてまいります。

(東京電力とのビジネスアライアンスなど)

  • 一方、今年は成長戦略の一環として、当社エリア外での事業展開、燃料調達分野での新たな事業展開などを図った一年でもありました。
  • 当社エリア外での事業展開ですと、10月に「ダイヤモンドパワー」の株式を取得、12月に東京電力とともに「(株)常陸那珂ジェネレーション」を設立しました。
  • 一方、燃料調達分野ですと、大阪ガスと共同で進めておりますフリーポートLNGプロジェクトについては、5月に米国エネルギー省から輸出許可を得られ、天然ガスの液化加工事業が大きく前進しました。
  • また、LNG調達の安定性・柔軟性の向上を目的に、韓国ガス公社との共同調達を5月から開始しております。
  • 足元は非常に厳しい収支状況ですが、当社が持続的に成長していくために、今、やらなくてはならない投資を厳選し、推し進めていきたいと考えております。
  • 目前の経営諸課題について適切に対応しつつ、将来に目を転じ、収益基盤の強化に向け着実に取り組みを進めることで、お客さまの利益につなげていくことも大変、重要であると考えております。
  • 私からは以上であります。


以上

ページトップへ