定例記者会見

定例記者会見

2016年2月度 定例記者会見 勝野社長挨拶

2016年02月23日
中部電力株式会社

記事をシェアする

  • 本日、私からは、
    • 「中部電力グループ経営ビジョン」の策定 
    • 今冬のこれまでの需給状況

    について、お話しいたします。

長野県内の停電

  • 本題に入る前に1月下旬に長野県内で発生した停電についてお話しします。
  • 1月29日に長野県内の広範囲で発生した停電は、一部地域では4日間にわたるなど、多くのお客さまにご迷惑をおかけしました。
  • この停電は、樹木の枝に付いた雨粒が凍結し、その重さによって倒れた樹木が電線を切断したことが原因ですが、倒れた樹木が道路を塞いだため、車両が通行できなくなり、復旧作業に時間を要しました。
  • 長時間にわたり停電した地域のお客さまには、真冬の大変寒い時期にご不便をお掛けしたことと、関係者の皆さまにはご心配をおかけしましたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。

「中部電力グループ経営ビジョン」の策定

  • 次に、「『中部電力グループ経営ビジョン』の策定」について、お話しいたします。
  • 今回策定した経営ビジョンは、電力・ガスシステム改革をはじめとする大きな事業環境の変化の中で、当社グループの決意と目指す姿を改めて示したものです。
  • 事業環境がどのように変化しても、「くらしに欠かせないエネルギーをお届けし、社会の発展に貢献する」という当社グループの企業理念は変わりません。
  • 今回のビジョンは、お客さまや社会からの信頼と期待にお応えし、引き続き当社グループをお選びいただくためには、「変わらぬ使命の完遂」と「新たな価値の創出」を同時に達成することが必要であるとの考えの下、策定いたしました。
  • 「変わらぬ使命の完遂」とは、いつの時代においても、地球環境に配慮した、良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けすることであります。
  • 当社グループは、「変わらぬ使命の完遂」を礎として、時代の変化を見据えた「新たな価値」の創出に挑戦し続けてまいります。
  • 今お話しした基本的な考えのもと、今回の経営ビジョンにおいて、当社グループの「目指す姿」として、「一歩先を行く総合エネルギー企業グループ」を掲げました。
  • 「目指す姿」を達成すべき具体的な方策としましては、大きく4項目あります。
    1. 地球環境に配慮した、良質なエネルギーを安全・安価で安定的にお届けします。
    2. お客さまとともに最適なエネルギー利用を追求し、他社に先駆けて新しい魅力的な商品・サービスを創出します。
    3. 培ってきた経営資源・ノウハウを活用し、国内外で事業領域を拡大、新たな価値を創出します。
    4. 国内外の競合他社を上回るトップレベルの技術力、サービス力、マネジメント力を磨いていきます。
  • 目指す姿の実現に向け、当社グループは、新たなビジネスモデルをいち早く構築してまいります。
  • 具体的には、
    • グループ内外の経営資源の活用を通じた事業領域を拡大すること
    • 発電・送配電・小売の各分野における自律的な事業活動を通じて、お客さまの期待を超えるサービスを、競合他社に先駆けてお届けすること

    などであります。

  • 「JERAの設立」や「カンパニー制の導入」などは、こうした新たなビジネスモデルの構築に向けた取り組みの一環であります。
  • 電気事業者としての「変わらぬ使命の完遂」と、時代の変化を見据えた「新たな価値の創出」を同時に達成するためには、環境経営を徹底することや、先端技術の活用・開発により、「事業基盤を一層強化」する必要があります。
  • 先ず、環境経営の徹底についてですが、国の長期エネルギー需給見通しで示された電源構成や、温室効果ガス削減目標の達成に向けて、原子力発電の継続的な活用を図ってまいります。
  • 加えて、再生可能エネルギーの推進、高効率な火力発電の導入、送配電損失率の低減、および省エネのコンサルティングサービスなど、発電から送配電、小売のそれぞれの分野で、低炭素社会の実現に向けて努力してまいります。
  • 「環境経営の徹底」は、企業としての社会的責任でもあります。
  • また、急速に進展する技術革新をとらえた、先端技術の活用・開発などによる、事業基盤の強化にも努めます。
  • 具体的には、ICTをはじめとする新たな技術を融合・活用し事業基盤の強化・高度化に繋げるとともに、お客さま向けのサービスや機器の開発など、新たなビジネス、サービスを創出してまいります。
  • さて、今回のビジョンでは、グループ全体での目指す姿とともに、4月から導入します各カンパニーにおいても、 目指す姿や取り組みの方向性を掲げております。
  • 「エネルギーの安定供給を支える」という使命を3つのカンパニーで共有しつつ、それぞれの分野で自律的に「目指す姿」の実現に向けた取り組みを展開します。
  • 発電分野を担う、発電カンパニーおよびJERAでは、国内最大級の事業規模・世界最高水準の技術力を追求し、グローバル市場を勝ち抜いてまいります。
  • 送配電分野を担う、電力ネットワークカンパニーでは、優れた電力ネットワークサービスの提供を通じ、お客さまの信頼、期待に応え、地域の発展を支えてまいります。
  • そして、小売分野を担う、販売カンパニーでは、ガス&パワーを中心とした総合エネルギーサービスの提供を通じ、お客さまに選ばれ続けてまいります。
  • 続いて、2030年時点における当社グループの目指す姿について、お話しします。
  • JERAを通じた事業活動や、中部エリア外の電力販売など、新たな事業領域における活動により、2030年時点に、これまでの中部エリアでの電気事業とは別に、1,600億円以上の新たな利益獲得を目指します。
  • また、2030年時点の販売目標として、電力販売では、「首都圏エリアを中心に、中部エリア以外で200億kWh」、ガス販売では、「中部エリアの内外で300万t」を新たに掲げました。
  • 今回のビジョンで、当社が目指す定量的な目標は、いま、お話ししたものとなります。
  • 最後になりますが、エネルギー事業を取り巻く環境は、現在、急激な変化の中にあり、当社グループは、この歴史的転換点をさらなる成長に向けた第二の創業期と位置付けております。
  • 当社グループは、本日お示しした経営ビジョンのもと、期待を超えるサービスを、競合他社に先駆けてお客さまにお届けする「一歩先を行く総合エネルギー企業グループ」として、持続的な成長をしてまいります。

資料1

今冬のこれまでの需給状況

  • 次に、この冬におけるこれまでの最大電力の実績についてお話しいたします。
  • 当社は、この冬の最大電力を、最大3日平均電力で2,257万kW、2011年度並みの厳冬を想定した1点最大電力で2,356万kWと想定しておりました。
  • これに対して、2015年12月から2016年2月22日までの最大電力の実績は、最大3日平均電力で2,305万kW、1点最大電力で2,339万kWとなっており、いずれも1月に発生しております。
  • これは、平年に比べ高く推移していた気温が、1月下旬に強い寒気が流れ込んだため平年より低くなり、暖房の稼働が増加したことが主な要因と考えております。
  • この冬も、ご家庭のお客さま、企業のお客さま、自治体のみなさまをはじめ、広く地域社会の皆さまに、節電に関して多大なご協力をいただいております。
  • 空調の温度設定や不要な照明の消灯など、きめ細かな節電を実施していただいたおかげで、安定して電力をお届けすることができております。
  • この場を借りまして、みなさまの節電へのご協力に対し厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
  • 国がお願いしている節電期間は3月までであります。
    引き続き、無理のない範囲で節電にご協力いただくよう、お願いいたします。
  • この冬の需給実績の評価につきましては、景気影響などの分析・評価がまだできていないことから、詳細な分析ができ次第、改めてお知らせさせていただきます。
  • 私からは、以上であります。

資料2



以上

ページトップへ