過去の「事故・故障など」に関連する情報

浜岡原子力発電所5号機の営業運転再開について

昨年6月に発生しました、浜岡5号機の低圧タービン損傷トラブルにつきましては、皆さまに大変ご心配をお掛けしました。
これまでに、原因究明、対策工事などに全力で取り組んでまいりました。
2月8日より原子炉を起動し、調整運転を行い、3月13日には、国の最終検査に合格し、営業運転を再開しましたので、お知らせいたします。
(この内容は2007年3月13日の状況をもとに作成しています。)

Q どんな対策をとったの?

  • 新しいタービンに取り替えるまでの対策として、第12段の羽根を取り外し、圧力プレートを設置しました。
  • 第12段の羽根については新規設計・製作したものに取り替えます。また、タービン軸についても新たに製作します。
圧力プレート(上半部)と、圧力プレートが設置された低圧タービンの写真

Q 安全性は大丈夫?

  • 圧力プレート設置にあたっては、工事計画を国に届出、安全上問題のないことの確認を受けています。
  • その後も、低圧タービンの組み立て前や営業運転前に国の検査を受け、安全性が確認されてから営業運転を再開いたしました。
復旧作業の主な流れ。(1)国へ工事計画所を提出、(2)低圧タービン組み立て前の準備作業(圧力プレート搬入など)、(3)低圧タービン組み立て工事(圧力プレート設置など)、(4)原子炉起動、(5)営業運転再開

Q どんなトラブルだったの?

概要

  • 2006年6月15日、タービンが自動停止するとともに、原子炉が自動停止。
  • このトラブルによる放射能の影響はありませんでした。
  • その後の点検・調査の結果、5号機の低圧タービンの第12段の多数の羽根に折損、ひび割れなどが確認されました。
  • なお、他の段の羽根については異状は認められませんでした。
損傷のあった低圧タービンと、その拡大写真

原因

  • 営業運転前の試験時に低圧タービンの第12段の羽根に繰り返し大きな力が生じたことにより、ひび割れが発生したものと推定しました。

本事象は、5号機タービンの設計上の問題であり、今までの運転実績などから評価し、1~4号機で同様な事象が発生しないことを確認しています。

浜岡5号機は地球温暖化問題にも対応しながら、安定して電気をお届けするための重要な電源のひとつです。
当社では、今回のトラブルを教訓として、設計管理の改善を図るなど再発防止に努めてまいります。

今後とも安全を最優先に原子力発電に取り組んでまいります。

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