定例記者会見

2023年9月度定例記者会見林社長挨拶

2023年09月06日
中部電力株式会社

本日、私からは、
- 電気料金等の負担軽減策の継続および拡充
について、お話しいたします。

電気料金等の負担軽減策の継続および拡充

当社グループは、中部エリアの特別高圧・高圧の全てのお客さまを対象に、6月分から10月分の電気料金を割引くなど、総額約660億円規模の「電気料金等の負担軽減策」を実施しております。
当社グループの先行きの経営環境は、依然として不透明な状況が継続しているものの、足元の燃料価格が標準料金メニューの見直しの検討時に比べて低位で推移していることや、当社グループ全体で取り組んでいる経営努力などを踏まえ、本日、これまでとほぼ同水準となる総額630億円規模の「電気料金等の負担軽減策」を継続、拡充することを決定いたしました。
なお、2023年度通期における負担軽減策は、総額で1,300億円規模となる見込みです。

特別高圧・高圧のお客さまを対象とした負担軽減策（継続）

はじめに、特別高圧・高圧のお客さまを対象とした負担軽減策についてお話しいたします。
現在、中部エリアの特別高圧および高圧の全てのお客さまを対象として電気料金の負担軽減策を実施しておりますが、11月分から3月分の電気料金につきましても、燃料費調整単価から、これまでと同額である1kWhあたり2.09円の割引を継続いたします。
今後の燃料価格、卸電力市場価格の状況により、変動はいたしますが、今回の割引により、対象期間においてモデルケースで試算した場合、お客さまのご負担は約6.4％から8.8％の軽減となります。
この負担軽減策は、特別高圧・高圧で総額580億円規模となる見込みです。

低圧のお客さまを対象とした負担軽減策（拡充）

次に、低圧のお客さまを対象とした負担軽減策についてです。
特別高圧・高圧のお客さまだけでなく、低圧のお客さまにも、ご負担をおかけしている状況が継続していることから、負担軽減策を拡充したいと考えております。
1つ目は、お子さまやご高齢の方がお住まいの世帯のお客さまを対象とした電気料金の割引についてです。
電気のご使用量が大きくなる冬季においても、お子さまやご高齢の方がお住まいの世帯のお客さまに、少しでも安心して暖房などの電化製品をご利用いただくため、2024年1月分と2月分の2か月間の電気料金を、新たに10％割引いたします。
お客さまの料金プランやご使用状況により変動いたしますが、今回の割引により、モデルケースで試算した場合、1月分と2月分の2か月間の合計で1,886円のご負担を軽減するものであります。
2つ目は、お客さまの節電・省エネや脱炭素化につながるキャンペーンについてです。
前回のキャンペーンでは、ご家庭内で電気の使用量が多いエアコンおよび冷蔵庫について、高い省エネ性能を有する機器に買い替えられたお客さまを対象として、1万円相当のギフトカードを進呈いたしました。
今回は、キャンペーンの対象に、新たに給湯器を加え、高い省エネ性能を有する給湯器に買い替えられたお客さまに3万円相当のギフトカードを進呈いたします。
あわせて、再生可能エネルギーの創出や有効利用を推進するため、「カテエネリース」にて太陽光発電設備や蓄電池を導入いただいたお客さまに、それぞれ5万円相当のギフトカードを進呈するキャンペーンを前回に続いて実施したいと考えております。
こうした省エネ機器への買い替えや太陽光発電設備および蓄電池の導入キャンペーンを通じて、お客さまの節電や省エネを支援し、電気料金のご負担を軽減するとともに、脱炭素社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。
キャンペーンの申込み方法などの詳細につきましては、10月中を目途に改めてお知らせいたします。
また、これらのキャンペーンに加え、ご家族の暮らしやお客さまの新生活を応援するキャンペーンなどについても、引き続き検討してまいります。
このような、低圧のお客さまを対象とした負担軽減策の実施規模は、これまでの負担軽減策の規模である総額30億円を20億円程度上回る、総額約50億円となる見込みです。