お知らせ

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「電気ヒータ式茶焙煎機」の開発について~業界初の電気による焙煎の取り組み~

2023年10月18日
中部電力株式会社
カワサキ機工株式会社

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中部電力株式会社(代表取締役社長:林 欣吾、所在地:愛知県名古屋市、以下「中部電力」)、カワサキ機工株式会社(代表取締役社長:川﨑 洋助、本社:静岡県島田市、以下「カワサキ機工」)は、業界初(注1)となる電気ヒータで茶葉を火入れ(焙煎)できる「電気ヒータ式茶焙煎機」(以下「本開発品」)を共同開発いたしました。

(注1)業務用の茶焙煎機で、焙煎にかかる全ての工程を電化した商品としては業界初。

煎茶製造の仕上げ加工工程の一つである火入れにおいては、従来、ガスバーナーを熱源とする焙煎機が用いられていますが、環境意識の高い食品業界や飲食業界からは煎茶の製造工程での脱炭素化が求められており、電化に高いニーズがあります。
また、火入れは、煎茶の味や香りを調整し、品質を左右する重要な工程であり、茶師(注2)の経験と勘に基づいた時間、温度の管理が必要となりますが、近年は高齢化や人材不足による技術継承が課題となっています。

(注2)ブレンド、火入れ、選別等の仕上げ加工をおこなう職人。

本開発品は、熱源をガスから電化したことにより、エネルギー効率を15%向上するとともに、生産者が非化石証書等を活用することで、CO2フリーでの煎茶製造という付加価値の向上が可能となります。
また、温度センシング機能により茶葉の温度変化を把握し、電気ヒータとコンベアを最適制御することで、経験の浅い人でも、安定的な火入れや火入れ具合の調整が可能となります。これにより、業界が抱える技術継承の課題解決に取り組んでいきます。

両社は、今後も脱炭素や地域社会の課題解決に貢献する新たな価値の創出に向けた研究開発を進め、お客さまや社会の発展に貢献していきます。

別紙

以上

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