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プレスリリース 2017年

上越火力線停止に伴い発生した停電の原因と再発防止策について

2017年5月10日

中部電力株式会社

2017年2月21日午前10時44分頃、27万5千V上越火力線が停止したことにより、約115,600戸の停電が発生いたしました(2月21日、22日、23日、27日 お知らせ済み)。

今回の停電により、多くのお客さまにご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

当社は、停電発生以降、原因究明と対策の検討を進めてきましたが、このたび、停電の原因ならびに再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。

1 停電の原因

当日の気象状況や電線揺動の解析結果から、今回の停電は、新潟県妙高市内の上越火力線No.72鉄塔~No.73鉄塔間の1号線および2号線が、「ギャロッピング現象(注1)」により接近し、短絡したことによるものと推定しました。なお、当社27万5千V送電線においては、これまで本事象のようなギャロッピング現象による1号線および2号線の短絡故障実績はありません。

(1)停電発生に至るまでの故障箇所付近の気象状況

停電が発生した2月21日は、一時的に強い冬型の気圧配置となり、吹雪となっていました。更に、気象解析の結果、21日午前0時頃から翌22日正午頃までの外気温は氷点下となっていたことに加え、21日午前0時頃から夜半までの間、北~北西からの強い風(風速15~20m/s程度)が継続的に吹いていたと考えられます。このような状況において、氷点下の水滴(過冷却水)(注2)を含む空気が電線に吹き付けられたことで電線への着氷が発達したと考えています。

(2)故障箇所の電線揺動解析結果

電線損傷が発見された径間について、故障発生時の気象条件に基づき、着氷した電線の揺動(揺れ動く様)を解析した結果、特定の電線着氷状態、風速において、1号線および2号線の電線損傷位置が、電線間で短絡故障が発生する距離まで近づく場合があることを確認しました。

(注1)ギャロッピング現象:雪や氷が電線に付着した状態で風を受けた時、付着した氷が飛行機の翼の役目をして、電線が上下運動する現象

(注2)過冷却水:外気温が0℃以下においても氷にならず、液体として存在している状態の水

2 再発防止対策

上越火力線の5径間(電線損傷が発見された径間および「気象条件」「線路条件」から同事象が発生する可能性のある径間)について、ギャロッピング対策を講じることとしました。

再発防止対策は、片側電線把持部が回転可能な構造を有することで揚力特性が変化しギャロッピング現象を抑制するルーズスペーサを設置することとし、2017年11月末までに完了します。

今回取りまとめた再発防止対策を実施することで,同様の事象が発生しないよう取り組んでまいります。

添付書類

以上