定例記者会見(2011年) 2011年9月度定例記者会見

2011年10月4日

中部電力株式会社

  • まず、9月2日、21日に東海地方に甚大な被害をもたらした台風12号、15号で被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
  • 同時に、台風の影響で停電した地域のお客さまには、大変ご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます。
  • 本日、私からは、
  • 今夏の電力需給実績および今冬の電力需給見通し
  • 平成23年度第二四半期および通期の業績修正
  • 上越火力発電所のLNG船の受け入れ

以上の三点について、お話しいたします。

 

今夏の電力需給実績および今冬の電力需給見通し

(節電の御礼)

  • はじめに、この夏の電力利用につきまして、広く地域社会の皆さまに節電や操業調整等のご協力を賜り、誠に有り難く、厚く御礼申し上げます。
  • おかげさまをもちまして、当社は、5月の浜岡原子力発電所の停止により約360万kWの供給力が見込めない厳しい需給状況の中で、無事に夏を乗り切ることができました。
  • これは、なにより産業界や自治体、更にはご家庭の皆さまの節電に対するご協力があってのことでございます。
  • 自動車工業会様をはじめ、多くの法人のお客さまにご協力いただいた操業調整は、企業にとって痛みを伴う異例の措置であります。各社の従業員の皆さまや、そのご家族の皆さまにおかれましても、操業日の変更にご理解とご協力を賜りました。
  • 各自治体の皆さまにも特別なご協力を賜りました。
  • ご家庭のお客さまには、長期間にわたり、たいそうご不便をおかけいたしましたが、厳しい暑さの中で、日々きめ細かな節電の取り組みを行っていただきました。
  • このように真に、多くの皆さまに、節電にご協力いただきましたおかげで、今夏の電力の安定供給を果たすことができました。
  • 改めまして、すべてのお客さまに深く感謝し、重ねて厚く御礼申し上げます。

(今夏の電力需給実績について)

  • それでは、今夏の需給実績につきましてお話しいたします。資料1の別紙1をご覧ください。
  • 別紙1の「1 今夏の需要実績」をご覧ください。
  • 今夏の最大電力(最大3日平均電力)は、昨年実績値2,698万kWを197万kW下回る、2,502万kW(8月8・9・10日)となりました。
  • 昨年実績値を197万kW下回った理由としては、
  • 多くのお客さまに節電や操業調整にご協力をいただいたこと
  • 例年、需要の大きくなる7月下旬から9月上旬(8月中旬を除く)にかけて、台風や前線の影響などから天候不順になったこと

等が挙げられます。

  • 次に別紙1の「2 今夏の節電影響と操業調整の影響について」をご覧ください。
  • お客さまの節電による最大電力の減少ですが、今夏の最大電力の実績(最大3日平均電力)と昨年の夏季の実績を、お客さまの操業状況や気温影響を除いて、比較いたしますと、(表にお示ししましたとおり)およそ100万kWの節電影響があったと推定いたしております。
  • また、自動車工業会様をはじめとする操業調整については、ご協力をいただきました木・金曜日と、月曜日から水曜日の実績とを比較した結果、(表にお示ししましたとおり)260万kW程度の最大電力の減少があったと推定いたしております。

(今冬の電力需給見通しについて)

  • 次に、この冬の電力需給対策についてお話しいたします。資料1の別紙2-1をご覧ください。
  • まず、別紙2-1の右側の(表2-2)をご覧ください。
  • 浜岡原子力発電所の全号機停止を決定した時点では、武豊火力発電所3号機の停止時期の繰り延べを決定いたしました。
  • これらの夏の供給対策を講じた結果、この冬の電力需給は、安定供給の目安である供給予備率8~10%を大きく下回る、3~7%程度と、極めて厳しい状況になると予想されました。
  • 加えて、夏の需給対策として、火力機の定期点検時期を秋以降へ繰り延べたり、高稼働運転を行った火力機の補修工事をこの冬に実施することにいたしました。その影響により、この冬の供給力は、更に、2月に最大で87万kW減少することが明らかになりました。
  • 従いまして、この冬も、供給力をいかにして確保するかという点が対策の要となります。
  • 別紙2-1の「1 最大電力需給計画」の(表1-1今冬の供給力対策)をご覧ください。
  • 供給面の対策につきましては、この夏と同様に火力機の定期点検時期の変更および工程短縮、他事業者からの電力購入を徹底して検討いたしました。
  • 具体的に申し上げますと、碧南火力発電所1号機の2月中旬から3月上旬への定期点検時期変更および10日間の期間短縮を始め、資料にお示しした火力機の定期点検時期の変更や、期間短縮等を新たに実施する予定です。
  • 更に水力発電所の補修工程の見直し等を加えることによって、供給力の上積みに努めました。
  • 2月を例にとりますと、これらの対策により、別紙2の右側の(表2-3)にお示ししましたとおり、最大229万kWの供給力の上積みが可能となります。
  • その反面、他社の原子力発電所の運転見通しが不透明であり、現時点において他社からの電力調達の可否が判断できないことから、他事業者からの電力購入は、2月に72万kWの供給力が減少する見込みです。
  • こうした諸対策の結果、この冬は、5月に浜岡原子力発電所の全号機停止を決定した時点と比べて、157万kWの追加供給力を確保できると考えております。
  • (表2-4)をご覧ください。
  • 現時点で、この冬の供給力は、2月で2,487万kWとなる見込みです。
  • 最大電力の見通しについては、お客さまの節電意識が高まったことによる電力需要の抑制が予想される反面、産業用需要を中心とした需要増加が見込まれることから、最大電力は12月~2月を通して、当初計画と同じであると想定しております。
  • 以上の検討の結果から、この冬における月別の供給予備率は、7%程度となる見通しであり、安定供給の目安である供給予備率8~10%を下回ります。

(今冬の電力需給における課題)

  • もう少し詳しく、この冬の電力需給における課題についてご説明いたします。資料1の別紙2-2をご覧ください。
  • 「2 今冬の電力需給における課題」をご覧下さい。
  • 冬季は暖房や照明のご使用が多くなるため、夏季に比べ、1日のうちで電力需要が大きい時間帯が長くなります。
  • 浜岡原子力発電所の全号機停止により、今夏の需給対策として火力発電所の定期点検を繰り延べた結果、この冬は、運転可能な発電機(供給力)が減り、火力発電所の稼働率が極めて高い状態となります。
  • つまり、この冬は、供給余力が少ない時間帯が夏に比べて長くなります。
  • そのため、万が一、大規模電源が故障した場合は、長時間にわたり、安定供給に支障を来すことも懸念されます。
  • 「3 需要面に関する取組み」をご覧下さい。
  • 先ほどご説明いたしましたとおり、この冬を通して、当社の電力の供給は、安定供給の目安である供給予備率8~10%を下回ると見込んでおります。
  • お客さまにおかれましては、誠にご迷惑をおかけいたしますが、この冬についても引き続き生活や生産活動に支障のない範囲で節電のご協力をお願い申し上げます。
  • 当社といたしましては、お客さまの節電にお役立ていただくために、具体的な節電対策や、日々の電力の需給状況の情報を、この冬も当社のホームページ等でご提供させていただく予定です。
  • 万が一、大規模電源が故障して、安定供給に支障を来すような事態の発生が予想される場合には、当社は、速やかにお客さまにお知らせするとともに、改めて特段のお願いをせざるを得ません。
  • 当社としては、こうした事態を何としても回避するべく、発電所および送変電設備等の重点的な点検・保守を確実に実施し、総力を挙げて安定供給に万全を期してまいります。
  • お客さま、地域社会の皆さまには、ご心配やご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんが、ご理解を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

平成23年度第二四半期および通期の業績修正

  • 続きまして、「平成23年度第2四半期および通期の業績修正」についてお話しいたします。資料2をご覧ください。
  • 当社は、今夏の需給実績および今冬の需給見通しを踏まえ、前提諸元の見直しや経営効率化額の上積みなどを反映し、平成23年7月29日に公表いたしました業績予想値を修正しております。
  • 通期の見通しにつきまして、7月に公表いたしました見通しと比較して説明させて頂きます。
  • 前提となる諸元につきましては、販売電力量は、産業用における増産の影響などを見込み、7月公表値から5億kWh増の1,276億kWhと想定しております。
  • 為替レートにつきましては、夏以降の急激な円高の進行を踏まえ、7月公表値から「5円」円高の1ドルあたり80円程度と想定しております。
  • また、当社は、
  • 発電単価の安価な石炭火力の定期点検の時期変更および期間短縮を図ることによる約100億円の燃料費の削減
  • 本年度行う予定であった修繕費や諸費用等、再点検を実施することによる約100億円の削減

等、業務全般にわたり徹底的に経営効率化を進め、7月公表値から、通期で約200億円の費用削減の上積みを図りました。

  • 以上の結果、連結経常損益は1,550億円の経常損失となり、7月の公表値から400億円の赤字幅の圧縮となっております。
  • 依然として、営業損益および経常損益ともに大幅な赤字の見通しであり、厳しい経営環境であることに変わりありません。
  • 当社は引き続き、全社を挙げて効率的な経営に努め、この難局を乗り越えてまいります。

上越火力発電所のLNG船の受け入れ

  • 最後に上越火力発電所のLNG船の受け入れについてお話しいたします。
  • 電力研究会の皆さまには、すでに取材のご案内をいたしましたとおり、平成8年度より直江津港エネルギー港湾整備事業として国が実施してまいりました防波堤の整備が本年9月に竣工いたしました。
  • 10月8日には、国土交通省、新潟県、上越市等で主催する直江津港エネルギー港湾完成・利用開始記念式典が開催される予定となっております。
  • 当社は、直江津港エネルギー港湾の完成を受け、10月8日、上越火力発電所にLNG船の第1船を受け入れます。
  • 第1船の概要は、全長285メートル、積載量14万5,700立方メートルで、インドネシアより受け入れます。
  • 上越火力発電所は、今後、準備が整い次第、来年7月の1-1号機の営業運転開始を目指し、試運転を開始してまいります。
  • 現在、長野方面への電力供給については、太平洋側にある火力発電所等の電源からの、長距離送電に依存しております。
  • 上越火力発電所の運開により、太平洋側・日本海側双方の電源から電力が供給されることとなり、電力系統のさらなる安定化に資するものと考えております。
  • 私からは以上でございます。

 

以上