地域コミュニケーション活動

「中部電力グループ環境に係る意見交換会 2026視察会」を開催しました

2026年06月11日

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6月上旬、有識者委員(社外3名)(注)をメンバーとする「中部電力グループ環境に係る意見交換会 2026年度視察会」を開催しました。

この意見交換会は、中部電力グループの環境への取り組みに対しての助言や提言、環境に関する国内外における最新情報や事例を教授いただくことを目的として、会議や視察を実施しているものです。

今回は、当社グループの株式会社シーエナジーが東芝エネルギーシステムズ株式会社と共同出資する、奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所をご視察いただきました。

地熱発電は、地球の内部から発生する熱(地熱)を利用した発電方法であり、天候に左右されず発電量の変動が少ないことから、環境にやさしい再生可能エネルギーの一つとされています。

この中尾地熱発電所は、地下から噴気する地熱流体を蒸気と熱水に分離し、その蒸気の力でタービンを回して発電する「フラッシュ発電方式」が採用されており、中部地区初の事例となります。

また、熱水は、温泉の集中管理をおこなう地元の温泉事業者である有限会社中尾温泉へ全量供給するシステムを構築している点が大きな特徴です。

発電システムの機器のしくみに関する技術的な説明の後、名古屋から遠隔監視をおこなっている制御室や、1,500mから汲み上げている生産井、屋内発電機、復水器、冷却塔などを間近で見学しました。遠方に見える山の上半分に相当する高さが約1,500mであると聞き、掘削した生産井の深さを想像することができました。

中尾地熱発電所の開発期間は約10年であり、そのうちシーエナジーの事業参画から営業運転までは約7年要しています。

現在は、温泉文化と地熱発電の共存共栄を実現していますが、運転開始までにはさまざまな困難がありました。

掘削に至るまでの合意形成に始まり、地表調査をおこなっても実際に掘削しないと分からないことが多くあったことや、掘削後には噴気の自然停止や計画の見直し、地元の井戸との干渉が懸念されるなど、さまざまな危機に直面しました。

今回の視察では、技術的な困難を乗り越えた苦労に思いを巡らせながら現場に立つことができ、開発の断念と継続との葛藤の中、地元と信頼関係を構築し、地熱資源の確保と長期安定した発電、温泉の供給が可能となった経緯を知っていただく機会となりました。

委員からは、技術的な内容に加え、先進事例を支える開発までの関係各所との連携の様子を知る事ができ、貴重な機会であったなどのご意見をいただきました。

長い年月をかけた温泉事業者はじめとする地域の方との対話と注いだ技術力の結集について解説を聞くことができる中尾地熱発電所の視察は、大変魅力的です。

百聞は一見にしかず。ぜひ、機会があれば現地視察とともに、湧き出る中尾温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所Webサイト「見学予約」

私たち中部電力グループは、山から川、川の流域、そして海に至るまで、自然の中で事業活動をおこなっていることを常に意識し、これからも豊かな自然環境を守るために多様な生物の生態系や水資源の持続可能性に配慮することで、地域社会と共存を図っていきます。

集合写真
集合写真
生産井の見学
生産井の見学
浅野 智恵美 委員
写真中央左
香坂 玲 委員
写真中央
福井 弘道 委員
写真中央右
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会会員
愛知環境カウンセラー協会 理事
東京大学大学院
農学生命科学研究科
森林科学専攻 教授
中部高等学術研究所長
国際GISセンター長
環境保全教育研究センター長

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