定例記者会見

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2020年5月度 定例記者会見 林社長挨拶

2020年05月18日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
    • 2019年度決算
    • 新型コロナウイルス感染拡大への対応

    の2点について、お話しします。

2019年度決算

  • はじめに、2019年度決算の概要について、お話しいたします。
  • 2019年度の連結決算につきましては、売上高は、3兆659億円となりました。
  • 販売電力量の減少はありましたが、燃料費調整額の増加に加え、再エネ特措法に基づく賦課金や交付金の増加などから、前期に比べ、308億円の「増収」となりました。
  • 経常利益につきましては、1,918億円となりました。前期が期ずれ差損であり、今期は期ずれ差益に転じたことなどにより、前期に比べ、788億円の「増益」となりました。
  • しかしながら、期ずれを除いた利益につきましては、1,530億円程度となりました。
  • 効率化の深掘りに努めたものの、販売面での競争影響や火力事業移管による会計処理の影響などから、前期に比べ、100億円程度の「減益」となりました。
  • なお、2019年度決算においては、新型コロナウイルスの影響は限定的であったと考えております。
  • 引き続き、2020年度の業績見通しです。
  • 現時点では、新型コロナウイルス感染拡大が販売電力量などに及ぼす影響について、合理的に想定することができないため、業績予想を「未定」としております。
  • なお、4月の中部エリアにおける販売電力量は、足元の経済活動の停滞などにより、前年比マイナス7%と大きく減少しております。
  • また、5月1日から17日までの速報値ではありますが、中部エリアにおける、送電端ベースのエリア需要につきまして、休日数が昨年度と比べて多い等の影響はありますが、前年比を15%程度下回っております。
  • また、新型コロナウイルス感染拡大の影響は、サービス業や小売業を始め幅広い業種に及んでおり、主に輸出産業でインパクトが大きかったリーマンショックを上回る可能性もあり、今後の収支が非常に厳しくなることを懸念しております。
  • ちなみに、リーマンショックの際には、販売電力量は1年間でマイナス10%程度の減少がありました。
  • 今年度の業績見通しにつきましては、今後、合理的な想定が可能となった時点で、できる限り速やかにお知らせいたします。
  • 次に、配当でございます。
  • 2019年度の期末配当金につきましては、安定的な配当の継続を基本としながら、利益の成長を踏まえた還元に努めていくという株主還元方針に基づき、中間配当金と同様、1株につき25円を予定しております。
  • 2020年度の配当金予想につきましては、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、足元の利益水準は大変厳しいものになると予想しておりますが、先ほど申し上げました株主還元方針に基づき、2019年度の年間配当を継続する水準である、1株につき年間50円を予定しております。
  • 決算関連につきましては、私からは以上であります。

資料

新型コロナウイルス感染拡大への対応

  • 続きまして、新型コロナウイルス感染拡大への当社グループの取り組みについてお話しいたします。
  • 当社グループにおきましては、従業員・家族・パートナー・お客さまの安全と健康を最優先に、安定供給とサービスレベルを維持していくという考えのもと在宅勤務の最大限の活用などの対策を通じて、感染予防や有事の際のバックアップ要員確保に向け、一丸となって取り組んでおります。
  • 中部エリアでは、国の緊急事態宣言が解除されましたが、「電力がインフラの中のインフラである」ことを踏まえ、現在も、これまでと同様の体制を継続しているとともに、今後について、慎重に検討を進めているところであります。
  • さらに、仮に大規模な自然災害などが発生した場合においても、復旧拠点の分散化など、復旧要員間の接触機会を極小化する対策を講じ、感染防止に取り組みながら最大限の要員を投入できるよう備えてまいります。
  • 次に、販売事業会社「中部電力ミライズ」におけるお客さまへの支援策についてお話しいたします。
  • 中部電力ミライズにおきましては、これまでに電気・ガス料金の支払時期に関するご相談を約8千件いただくとともに、ビジネスのお客さまからは、営業や操業状況の大幅な変化を踏まえたご相談などをいただいており、最適な料金メニューのご提案や、電気料金の低減につながるご契約内容見直しのご提案などを実施しております。
  • また、「カテエネ」や「ビジエネ」といった、WEBサービスを活用し、在宅での暮らしやビジネスを支援するコンテンツ、助成金申請に関するコンテンツなどを充実しているところです。
  • 今後につきましても、お客さまの電気のご使用形態に応じた最適な料金メニューやエネルギーに関するきめ細やかなご提案のほか、暮らしやビジネスのお役に立つことのできる様々なサービスをお届けしてまいりたいと考えております。
  • その取り組みの一つとして、今回新たに、お子さまのいるご家庭を対象とした、夏場の電気料金割引プランを導入することといたしました。
  • 割引の内容や申込み方法などの詳細は、改めて中部電力ミライズが公表いたしますが、休園や休校による学業の遅れの取戻しなど、生活への影響が続く中において、空調のご利用などで、お客さまの在宅時間を少しでも快適な環境でお過ごしいただきたいと考えております。
  • ビジネス向けには、引き続き、お客さまの状況を丁寧にお伺いしながら、契約内容に関するご相談と合わせて、省エネのご提案など、ソリューション活動も実施してまいります。
  • 最後になりますが、当社グループは、これまで、お客さまや社会のみなさまの発展とともに成長してまいりました。
  • 新型コロナウイルス感染拡大の影響につきましては、その先行きを見通すことは非常に難しい状況ではありますが、今まさに、行政・企業・個人など社会全体が、 このウイルスとの戦いに全力を挙げて取り組んでいるところであります。
  • この厳しい局面を、みなさまと一緒になって乗り越えていけるよう、エネルギーを安全・安価で安定的にお届けしていくとともに、お客さまや社会のお役に立てるサービスの提供に取り組んでまいります。
  • 私からは以上であります。


以上

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