定例記者会見

定例記者会見

2021年9月度 定例記者会見 林社長挨拶

2021年09月28日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
    • 海外事業の拡大に向けた取り組み
    • 当社グループの環境への取り組みのご紹介
    • テクノフェア2021のご案内

    の3点について、お話しいたします。

海外事業の拡大に向けた取り組み

  • 当社グループは、経営ビジョンにおいて、2020年代後半に、連結経常利益を2,500億円以上に拡大するとともに、その内訳について海外事業と新しい成長分野などの割合を高め、国内エネルギー事業との比率を従来の1:4から1:1に変えていくことを掲げております。
  • この経営目標を達成するため、海外事業や新しい成長分野などに対して、2019年度から2023年度までの5年間で4,000億円以上の投資を戦略的に実施することとしております。
  • 海外事業については、適切なリスク管理をおこなったうえで、「脱炭素」につながる事業を中心に、約2,000億円を投資し、新たな収益源の獲得を目指しております。
  • 事業の展開にあたっては、「ロシアを含む欧州」と「アジア」にエリアを分け、地域ごとの主要事業を明確化し、橋頭堡を築いて重点的に取り組むことで、最適なポートフォリオの形成を進めております。
  • まず、「ロシアを含む欧州」においては、昨年3月に三菱商事とともに買収したオランダの総合エネルギー事業会社Enecoを欧州戦略上の橋頭堡、プラットフォームとして位置づけ、再生可能エネルギー発電事業や小売事業などを展開しております。
  • 「アジア」においては現在、電力インフラが整備されていない地域における電化促進などのコンサルタント事業を中心に展開しており、これに加えて、今後は脱炭素化の推進にも取り組んでまいりたいと考えております。
  • このたび当社は、アジアにおける脱炭素化の推進に向けた第一歩として、ベトナムで水力発電を中心に事業展開している「ビテクスコパワー社」の一部の株主と株式売買契約を締結するとともに、「ビテクスコパワー社」と株式引受契約を締結いたしました。
  • 今後、規制当局の承認等を経て、株式の20%を取得いたします。
  • 当社が、海外で水力発電事業に出資することは初めてであり、ベトナムに事業基盤を持つことも初めてであります。
  • ベトナムは、人口の増加と経済発展が著しく、今後も電力需要の拡大が予想されるとともに、日射量や風況条件の良好な土地が多いことから、再生可能エネルギーのポテンシャルが高く、ベトナム政府も再生可能エネルギーの比率を高めていく計画を示すなど、さらなる成長が期待されております。
  • ビテクスコパワー社は、21カ所の水力発電所と1カ所の太陽光発電所を運営・管理するベトナム最大規模の民間の再生可能エネルギー発電事業会社であり、持分発電容量は合計で79万8千kWに上ります。
  • 当社は、創業以来培ってきた技術や知見を活用し、水力発電所の運転効率化や安全性の向上を図ることに加え、太陽光発電や陸上風力発電の開発にも取り組み、ビテクスコパワー社の事業拡大に貢献してまいります。
  • そして、今回のビテクスコパワー社への出資を通して得られた知見を活用し、アジアの他の国々でも再生可能エネルギー発電事業を精力的に展開することで、脱炭素化の取り組みを強化してまいります。
  • 当社は今後、欧州やアジアを中心に、再生可能エネルギー発電事業をはじめ、CCSなどの新技術を活用した事業にも積極的に参画し、「脱炭素社会の実現」に貢献するとともに、海外で得られる技術やノウハウと国内で培った強みとを掛け合わせることで、「収益基盤の強化」につなげていきたいと考えております。

資料1

当社グループの環境への取り組みのご紹介

  • 次に、当社グループの環境への取り組みについて、ご紹介いたします。
  • 当社グループは、環境基本方針として、環境経営を的確に実践するとともに、社員一人ひとりが自ら律して行動し、あらゆる事業分野における脱炭素社会・自然共生社会・循環型社会を目指した取り組みを通じて、持続可能な社会の発展に貢献することを掲げております。
  • また、環境基本方針を軸としたさまざまな取り組みをまとめた資料として「中部電力グループ環境への取り組み」を毎年お客さまホームページに掲載しており、本日、2021年度版を公表いたしました。
  • 「中部電力グループ環境への取り組み」では、当社グループの環境保全に対する基本的な考え方や、環境基本方針に掲げた重要テーマごとの具体的な取り組みを記載しております。
  • その中から、環境とエネルギーに関する地域社会とのコミュニケーションを深めることを目的とした活動をご紹介いたします。
  • 当社グループは、地域の皆さまとともに、環境を考える体験として、清掃活動や、海の生き物観察・海洋プラスチックに関する勉強会などの環境保全活動を実施しており、今後は教育活動の充実や地域企業との連携強化などにも取り組んでまいります。

資料2

テクノフェア2021のご案内

  • 最後に、「テクノフェア2021」について、ご案内いたします。
  • テクノフェアは、当社の技術開発の取り組みをご紹介するために、年に1回、技術開発本部で開催しており、今年で29回目となります。
  • 今回は、昨年から引き続きご紹介している「レジリエントで最適なエネルギーサービスのご提供」、「暮らしを便利で豊かにするサービスのご提供」、「ビジネスのお客さまを対象とした取り組み」、「原子力安全技術の向上」に加えて、「脱炭素化に向けた取り組み」を新たなテーマに掲げ、火力発電所における水素・アンモニアの混焼に関する研究など、最新の技術開発成果をご紹介いたします。
  • 今年も、昨年に続き、新型コロナウイルス感染防止対策として、会場のブースを厳選し、事前予約制とするなど、規模を縮小する一方で、当社ホームページ上の専用サイトで、研究成果をご紹介する動画などを年末まで掲載いたします。

資料3



以上

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