定例記者会見
定例記者会見
2012年1月度定例記者会見
2012年01月31日
中部電力株式会社
- 本日、私からは、
- 平成23年度 第3四半期決算
- 2013年度採用計画
について、お話しいたします。
平成23年度第3四半期決算について
(第3四半期の決算概要)
- 最初に、平成23年度の第3四半期決算についてお話しします。資料1「平成23年度第3四半期決算について」の1ページをご覧下さい。
- 連結売上高につきましては、電気事業において、販売電力量の減少はありましたが、収入単価の上昇により電灯電力料が増加したことなどから、1兆7,450億円となり、306億円の「増収」となりました。
- 一方、連結経常損益につきましては、浜岡原子力発電所全号機の運転を停止したことによる原子力発電量の減少などの影響から、418億円の損失となり、第3四半期として初めての経常損失となりました。
(23年度の収支見通し)
- 次に、通期の見通しでございますが、9ページをご覧下さい。
- 23年度の業績見通しにつきましては、浜岡原子力発電所全号機の運転を停止したことにより、燃料費が増加することなどから、連結決算においては、750億円の営業損失および1,000億円の経常損失を見込んでおります。
- 営業損失および経常損失は、連結決算を開始した平成6年度以降、初めてとなります。
- また、個別決算においては、900億円の営業損失および1,150億円の経常損失を見込んでおります。
- 営業損失につきましては、昭和26年当社設立以来、初めてであり、経常損失につきましては昭和54年度以来、32年ぶり2度目となります。
- なお、為替レートなどの前提の見直しや、さらなる経営効率化努力による費用の削減などを反映した結果、連結経常損益については、平成23年10月28日公表値から550億円の赤字幅の圧縮となっております。
- しかしながら、依然として大幅な赤字決算の見通しであり、厳しい経営環境であることに変わりありません。
- 当社は引き続き、全社を挙げて効率的な経営に努め、この難局を乗り越えてまいります。
資料
2013年度採用計画
- 次に2013年度採用計画についてお話しいたします。
- 始めに、人材の採用について、当社の基本的な考え方をお話いたします。
- 電気やエネルギーに関する事業は、50年、100年先を見据えて方針を立て、何世代にもわたり、きちんと引き継がれていくべき、時間軸の長い取り組みです。
- 現在、私たちが得ている成果は、先輩方が蒔いた種が、長い年月の後に実を結んだものです。
- 一方で、事業にとって、危険は絶えず存在し、危機は繰り返し訪れます。当社も、現在、創業以来、最も厳しい経営状況を迎えております。
- 50年、100年先に至るまで幾たびの危機を克服し、「お客さまや社会の皆さま」に信頼され、事業を継続させるためには、「志ある人材」のみが持つ強靭な意志と創造力が不可欠であります。
- 電気事業は、社会基盤の一翼を担うという使命感と誇りをもって、働くことができる職場であります。
- 私としては、「仕事のプロフェショナル」が、「チームワーク」のもとに知恵や経験を結集し、共に働くことによって、一人ではなしえない大きな力を発揮する、そんな姿を目指して、組織風土を作りあげてまいります。
- したがいまして、厳しい状況にあってもなお、将来に向けて社会の変革を見通す人材、そして、その変革を受容し、積極的に対応できる人材に、是非とも電気事業を選択していただきたいと考えております。
- 資料2をご覧ください。採用活動についての具体的な計画についてお話いたします。
- 当社は、電力の安定供給に資する技術力の維持・継承や、お客さまの期待に応えるサービスの提供のために、将来を担う人材を確保することを目的に、2008年度の採用から500人規模の採用を行っております。
(2012年度採用者数について)
- まず、2012年度の採用者数についてお話しいたします。
- 2012年4月の採用につきましては、540名の採用計画に対し、計画を上回る547名の入社を予定しております。
- エネルギー問題に世間の関心が集まる中、問題意識が高く、電気事業者の公益的使命に共感する志の高い、多くの方が入社いただくこととなり、私としても非常に頼もしく、これからの活躍に期待しております。
(2013年度採用計画について)
- 2013年度の採用計画においても、お客さまへのサービスの提供や技術力の維持・継承を目的とした考え方に変わりはなく、500人規模での定期採用を継続する方針であります。
- しかしながら、当社を取り巻く経営環境につきましては、浜岡原子力発電所の停止に伴う代替火力の燃料費の増加等で誠に厳しい状況にあります。
- このため、必要となる採用数を再度精査した結果、2013年度の採用計画数を今年の採用予定者数からおよそ10%減の490人といたします。
- 繰り返しになりますが、志高く、困難に挑戦する気概を持った若者が電気事業に挑戦されることを期待しております。そして、将来は、エネルギー事業として更に発展させるべく、ともに歩んでまいりたいと考えます。
- 私からは以上であります。
資料
以上