中部電力グループの再生可能エネルギー 記事
温泉文化と地熱発電の共存共栄による新たなモデルケースへ「岐阜県高山市での「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」営業運転開始」

中部電力グループの株式会社シーエナジー(以下「シーエナジー」)と東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下「東芝エネルギーシステムズ」)が共同で出資する「中尾地熱発電株式会社」は、岐阜県高山市において、2021年6月より「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」の建設工事を開始し、高山市および関係者の皆さまのご協力のもと無事に竣工を迎え、2022年12月1日より営業運転を開始しました。
奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所は、焼岳を熱源とする新穂高温泉・中尾地区の豊富な地熱資源を利用した最大出力1,998kW(送電端)の地熱発電所で、中部地区初となる「フラッシュ発電方式(蒸気発電方式)」を採用しています。地下から噴出する地熱流体(注)を蒸気と熱水に分離し、蒸気は地熱発電に、熱水は温泉の集中管理をおこなう有限会社中尾温泉に全量供給するシステムを構築することで、地熱発電の新たなモデルケースを育んでいきます。
これからも、有限会社中尾温泉をはじめとする地域の皆さまのご理解・ご協力をいただきながら、「地域に愛される発電所」を目指していきます。
(注)地熱流体:マグマによって熱せられ、高いエネルギーを得た高温・高圧の熱水、蒸気などのこと。
タービン・発電機建屋(左手前)・冷却塔(右奥)

奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所の概要
所在地 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾 |
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最大出力 | 1,998kW(送電端) |
発電電力量 | 一般家庭 約4,000世帯 |
発電方式 | ダブル・フラッシュ方式 |
運転開始 | 2022年12月 |
タービン | 単車室軸流排気型復水タービン(東芝製) |
発電機 | 三相同期発電機(西芝製) |
中尾地熱発電株式会社の概要
商号 | 中尾地熱発電株式会社 |
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設立 | 2013年11月 |
所在地 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾 |
資本金 | 4億9,400万円 |
代表者 | 代表取締役社長 柴垣 徹 |
出資者 | 東芝エネルギーシステムズ(55%)、シーエナジー(45%) |