プレスリリース

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冷凍食材の自動解凍機「Sassa(サッサ)」の開発~高品質解凍とHACCP対応を実現~

2020年10月26日
中部電力株式会社
株式会社菱豊フリーズシステムズ

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中部電力株式会社(代表取締役社長:林欣吾、所在地:愛知県名古屋市)と株式会社菱豊フリーズシステムズ(代表取締役:二宮一就、所在地:奈良県奈良市、以下「菱豊フリーズシステムズ」)は、冷凍食材を短時間でおいしく解凍できる「自動解凍機(商品名:Sassa(サッサ))」(以下「Sassa」)を共同で開発し、11月2日から販売を開始します。

冷凍食材は、急激に温めて解凍すると細胞から旨み成分が抜けだし品質が劣化するため、冷蔵庫で一日程度の時間をかけて解凍する「冷蔵庫解凍」が一般的です。短時間で解凍する方法として、電磁波や流水を使った解凍方法がありますが、解凍ムラの発生や衛生管理が難しいことなどの課題があります。

Sassaは、様々な冷凍食材の解凍条件に対し、最適化したミスト気流で解凍することで、「冷蔵庫解凍」に比べ最大6分の1以下の時間で遜色のない解凍ができます。

また、「ミスト気流循環」技術により、食材を解凍庫内のどこに置いても解凍ムラが発生しないことに加え、温度管理も自動で行うため、誰でも簡単に操作・管理でき、初心者の方でもHACCP(注)に沿った衛生管理を行うことが可能です。

菱豊フリーズシステムズは、今後、学校給食センターなどの地域の施設や食品工場、スーパー等のお客さまを中心にSassaを年間60台を目標に販売し、短時間でのおいしい解凍と衛生管理の負担軽減を支援してまいります。

(注)HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)
食品等事業者が食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握し、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理のことであり、厚生労働省は2021年6月1日より、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理を求めることとしている。

1 仕様

外観の写真

外観

形式番号

BF-60CE(Sassa)

電源・最大電流

3φ3W-AC200V(60Hz/50Hz) 15A

ボイラ出力

4.2kW

解凍庫寸法

庫内スペース:W715㎜×D765㎜×H1060㎜

本体寸法

本体:W1550mm×D880mm×H1950mm
設置スペース:W1700㎜×D1800㎜

本体重量

400kg

解凍棚

寸法:600㎜×600㎜
段数:10

給水

解凍時平均1ℓ/min、
使用開始時および洗浄時最大15ℓ/min

排水

解凍時凝縮水排水要

参考価格

650万円(税別・工事費別)

2 解凍の原理

解凍原理図

解凍原理図

3 特長

(1)解凍時間はこれまでの6分の1以下

鶏肉60kgを-20℃の状態から冷蔵庫で解凍する場合、冷蔵庫解凍では24時間以上かかるところ、本開発品では冷蔵庫解凍での品質を確保しながら最短で約3.5時間での解凍を可能にしました。
また、プログラミング機能も搭載し、解凍完了時間を予め設定しておくことで、自動で解凍時間を判断して解凍を開始します。

(2)解凍ムラを解消

これまでの解凍機は、解凍庫内の上下庫隅に食材を配置すると、中央に配置した食材と解凍速度に差がありました。本製品では、特許出願技術である「ミスト気流循環」技術により庫内のどこに冷凍食材を配置した場合でも、ムラのない解凍を実現しました。

(3)初心者にも簡単な操作・温度管理を実現

簡単な操作で運転し、温度履歴の記録も自動で行うため、初心者でも簡単に食品衛生法(HACCP)に適応した衛生管理ができます。

  • 芯温管理 食材の中心温度をモニター監視します。
  • 温度管理 解凍庫内の温度を自動記録・保管し、トレーサビリティを担保します。

(4)入替作業低減

食品の出し入れは、キャスター棚ごと行えるため、食品入れ替えの手間を大幅に減らします。

入替作業のイメージ

入替作業のイメージ

以上

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