プレスリリース

プレスリリース

原子力に係る第2回特定テーマ公募研究の採択結果について

2021年03月05日
中部電力株式会社

記事をシェアする

当社は、原子力に係る第2回特定テーマ公募研究について、採択研究を決定いたしましたのでお知らせいたします。

当社は、浜岡原子力発電所のさらなる安全性向上と運営の改善に資する研究を進めるとともに、将来にわたり原子力発電を推進・利用するために必要性の高い新技術の研究開発活動のより一層の推進と、原子力の将来を担う人材の育成に貢献することを目的に、当社が別途行っている公募研究(一般)と比較し、費用、期間ともに大規模となる「原子力に係る第2回特定テーマ公募研究」の募集を2020年11月16日から12月22日まで行いました。(2020年11月6日お知らせ済み

これに対して、合計9件のご応募をいただき、社外の学識経験者の意見・アドバイスを踏まえ、公募要領の選考基準(当社ニーズとの整合性、研究内容の新規性・独創性等)に基づき選考した結果、下記の1件を採択いたしました。

採択研究名

コンクリ―ション化による地下環境水みち亀裂・空隙の超長期シーリング実証研究

研究代表者

名古屋大学 大学博物館 教授 吉田英一

研究概要

本研究は、天然に存在する炭酸塩のコンクリーション(注1)化現象に着目し、コンクリ―ションの短期間での形成と超長期的なシーリング(注2)効果を応用して開発した充填素材による地下水の浸入抑制効果を実際の地下環境で実証するものである。
現在検討が進められている高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、本研究の目的となる地下水の浸入抑制が埋設計画の重要な要素の1つとなる。本研究では、地層処分に用いる大規模地下空洞の掘削・利用に伴い必要となる空洞内への地下水の浸入抑制のための超長期的シーリング技術の確立を目指す。
(注1)コンクリーション:天然のセメント。堆積物の粒子間の隙間に鉱物が析出・充填することによって長期間に亘って凝結したもの。内部に化石や生物遺骸を保存し、ほとんどが球状に成長する。
(注2)シーリング:気密、水密状態を得る目的で、隙間やつなぎ目を充填材などで塞ぐこと。

採択した研究は、2025年度末まで研究を実施し、研究終了後に成果を公開する予定です。

参考

以上

参考

公募概要および応募結果

1 公募概要

(1)応募資格
全国の大学、公的研究機関において科学技術研究に従事している研究者で、(2)の研究領域に関する研究が遂行可能な研究者または研究グループのリーダー

(2)今回募集する研究領域

  • 使用済燃料・放射性廃棄物の処理・処分に関する研究
  • 既存BWR炉の安全性向上のための新技術に関する研究
  • 大規模自然災害に対する早期検知・対策等に関する研究

(3)募集期間
2020年11月16日(月曜日)~2020年12月22日(火曜日)

(4)研究期間
5年以内(研究開始は2021年度中)

(5)研究費・採択件数
総額1億円を限度とし、1件を採択

(6)研究の形態
共同研究または委託研究

(7)選考方法
社外の学識経験者の意見・アドバイスを踏まえて採択

2 応募結果

募集した研究の領域(分野)

応募件数

領域1

使用済燃料・放射性廃棄物の処理・処分に関する研究

7

領域2

既存BWR炉の安全性向上のための新技術に関する研究

1

領域3

大規模自然災害に対する早期検知・対策等に関する研究

1

合計

9

(注)採択した研究の研究テーマは、1 使用済燃料・放射性廃棄物の処理・処分に関する研究

以上

ページトップへ